2020年度福島イノベーション創出プラットフォーム事業 アクセラレーションプログラム https://fica.jp/ アクセラレーションプログラムでは重点6分野において、主としてビジネス立ち上げの初期段階にある企業・個人等の事業展開を支援し、事業化を加速させます

1. 2020年度
福島イノベーション創出プラットフォーム事業
アクセラレーションプログラム

2. 福島の未来
福島イノベーション・コースト構想
福島から発信する、革新的な技術とアイデアの事業ーFukushima Tech Create
リバネスの考える地域アクセラについて
ステージごとの支援エコシステム
支援内容・公募概要
重点分野をベースにした実績一覧
令和２年度事業採択者と実績の紹介
BionicM 株式会社
tonari 株式会社
株式会社 エアロジーラボ
株式会社カナラボ
サステイナブルエネルギー開発株式会社
株式会社 シンテック
株式会社 チャレナジー
株式会社 テラ・ラボ
ボールウェーブ株式会社
豊かな福島をつくる豊福ファーム株式会社

3. 福島の未来
未来、ふくしまは、どんなふくしまになっているんだろう。
福島第一原子力発電所の廃炉を着実に進めながら、
この地に最先端の技術・研究が集まり、
新たな挑戦、新たな産業が生まれる。
未来の子供達が働く場、学ぶ場が広がっていく。
福島イノベーション・コースト構想は、
そんな未来を創造するための国家プロジェクトです。
ロボット、エネルギー、廃炉、農林水産、
生活と文化を形づくるあらゆる分野において、
ふくしまを前に前に進めていくための、
様々なチャレンジが始まっています。
ここで暮らしたい、ずっとここに居たい。
そう思える場所を実現するために。

4. 福島
イノベーション・コースト構想
「福島イノベーション・コースト構想」とは、
2011年に発生した東日本大震災及び原子力災害によって
失われた浜通り地域（15市町村（イノベ地域）での産業
を回復するために、新たな産業基盤の構築を目指す国家
プロジェクトです。
そして、この構想を推進するのは「集う、創る、叶える、
ふくしまで。」をコンセプトに福島県によって設立され
た公益財団法人 福島イノベーション・コースト構想推進
機構です。

5. イノベ地域への進出企業と
そこでの連携
イノベーションコースト構想は、地域のシー
ズ・資源・成果を活用したい、福島に拠点を持
ちたいなどのニーズを持つ全国の企業や事業者
の進出を支援し、イノベ地域の様々な現地法人
との連携を図ります。

6. 支援する重点６分野
福島イノベーション・コースト構想は、「廃炉」、「ロボット・ドローン」、「エネルギー・環
境・リサイクル」、「農林水産業」、「医療関連」、「航空宇宙」を重点推進分野に位置付けてい
ます。
この６つの分野でビジネス展開を志向するアーリーステージ等にある事業者等（以下、「事業者
等」）を募集し、
早期の創業、事業安定化、シーズ等の実用化、事業化等を支援します。
起業、新事業展開を行おうとする企業、個人を、専門事業者による支援、助成金、支援機関等支援
の3つのエンジンにより実現に導くものです。
廃炉 ロボット・ドローン エネルギー・
環境・リサイクル
農林水産業 医療関連 航空宇宙

7. 2020年、
Fukushima Tech Createが始動
福島から発信する、
革新的な技術とアイデア
専門事業者による支援
首都圏を中心に活動し、卓越した専門的知見、ノウハウ、情報、支援実
績、ネットワークを有するリバネスが、事業計画のブラッシュアップや
メンタリングなどで成長を支援し、事業化を加速させていきます。
助成金
最大1,000万円までの試作品開発、市場調査等を行うための費用を助成。
「Fukushima Tech Create サポーター」による
バックアップ支援
イノベ地域を中心とした福島県及び首都圏の行政機関、金融機関、大学
等の連携体を組成し、本事業に参加される皆様の事業展開への支援や成
果の発信を行います。

8. 専門企業による
3つの支援プログラム
Fukushima Tech Createで支援を
希望する企業や個人の方は、それ
ぞれの目的やステータスによって
以下３つのプログラムのいずれか
に応募することができます。
ビジネスアイデア事業化プログラム
イノベ地域において、重点6分野で起業や事業化等の
新たなチャレンジを志向する企業、個人等を福島を
中心とした東北地域、首都圏を中心とした東北地域
以外から募集し、「起業・創業」へ向けた支援を実
施します。
新たなビジネスのアイデアや技術を活かしたい方
地域未来実現プログラム イノベ地域の社会・地域課題を解決するために起業、
新事業立上げ等を志す企業、個人等を支援し、「起
業・創業」へ導きます。
イノベ地域の社会・地域課題の解決することを
通じて新たなビジネスに挑戦したい方
アクセラレーションプログラム 重点6分野において、主としてビジネス立ち上げの初
期段階にある企業・個人等の事業展開を支援し、事
業化を加速させます。
既に起業・創業していて
アーリーステージにある企業・個人等

9. 約5カ月のハンズオン支援
採択された企業・個人等に対して専門の担当コミュニ
ケーターをおき、定期的なコミュニケーションを実施す
る。
また、メンター（先輩起業家、ベンチャーキャピタル、
大手企業等）や専門家（弁理士等）により採択された企
業・個人等の状況に応じて支援します。
メンタリングでは、課題の明確化、課題解決のプロセス
整理、スケジュール整理、研究開発戦略、知財戦略、
海外進出戦略、大手企業等とのアライアンス戦略、販路
に係る支援を行います。
メンタリング
研究開発・製造開発支援
資本政策・法務戦略
会計、労務、知財戦略

10. 公募概要
選考基準
公募期間
募集対象
イノベ地域に既に立地している、又は、同地域に根差し将来的なビジネス展開を行
う意思を有する企業・個人等及び、同地域に法人格を有する団体等と連携して事業
を行おうとする企業・個人等で、重点6分野でビジネス展開を望む、アーリース
テージのスタートアップ等の企業、個人等
福島イノベ地域での活動意思並びに実現可能性
重点6分野との関連性
新規性
2020年7月10日(金)～2020年8月11日(火) (23:59まで)
実現可能性
社会的インパクト
創業者個人のパッション

11. 科学技術の発展と地球貢献を実現する。
事業受託者概要
リバネスとは
リバネスは研究者の集団です。2001年に15人の理工系学生
によって創立され、現在もその精神が受け継がれています。
一人一人の社員が自ら「課題」を掲げ、その「熱」に賛同
する多くの研究者や企業とともに解決に取り組むことで、
科学技術の発展と地球貢献を実現します。
株式会社リバネス
設立 2002年
従業員 61名（2019年11月1日現在）
経営理念：科学技術の発展と地球貢献を実現する。
コアコンピタンス：サイエンスとテクノロジーをわかりやすく伝える
https://lne.st/

12. リバネスの
地域アクセラレーションプログラム
リバネスは教育/人材/研究/創業の
4分野に焦点を当て、日本中のパートナー企業と
地域を応援するプロジェクトを推進しています。
起業を目指す個人や、アーリーステージのベンチャー企業を支援し、
各地の中小企業や大学と連携する地域アクセラレーションプログラム
は＜創業＞の分野でくくられることが主ですが、＜教育＞＜人材＞＜
研究＞とも連携して発展していきます。
次世代を担う子どもたちの研究活動や
科学教育を応援します。
教育応援プロジェクト
研究者のキャリア形成と、社会への実
装力の育成に貢献します。
人材応援プロジェクト
研究・開発環境の改善や、異分野の共
同研究を促進します。
研究応援プロジェクト
ベンチャー、研究機関、企業をつなぎ、
新規事業を創出します。
創業応援プロジェクト

13. 起業家創出地域と、
実証誘致の両輪
＜創業＞を地域ごとで活性化するための、
２つの方針を立てています
リバネスの考える地域アクセラ
大学や企業にいる若者が、ベンチャー
企業設立を通じて世の中の課題を変え
ていくことを応援していきます。
地域にしかない資源や、大学固有の
技術などをハブに外の視点を混ぜ込
んでいくことで、地元にない視点で
の活動を起こすことを目指します。

14. 産業活性化へのロードマップ
大学のシーズを発掘し、起業を目指す人に対して支援を
行うことでベンチャー企業の設立を促します。地元の中
小企業や金融機関には大学のシーズのままではわかりに
くいことが多いですが、ベンチャー企業として可視化さ
れます。ベンチャー企業が事業構想をわかりやすく発信
し、協業ニーズや資金ニーズが明瞭になることで地元の
中小企業との試作や共同開発が動き出します。試作に成
功し、モノが見えることでさらに投資家や大手企業の関
心を引き寄せやすくなります。こうした成果がひろまる
ことでさらに多くの中小企業がベンチャー企業に関心を
持つこととなる。
一個一個の活動がつらなり、中長期のアウトカム、そし
て世の中を変えることへとつながっていくと考えていま
す。
リバネスの考える地域アクセラ

15. 実績一覧
ロボット・ドローン
農林水産業
廃炉
医療関連
エネルギー・環境・リサイクル 航空宇宙
BionicM株式会社
下肢切断者のモビリティを向上させる
パワード義足の開発
tonari株式会社
複数拠点をつなぐ、開きっぱなしのど
こでもドア（仮想的空間接続装置）の
開発
株式会社 エアロジーラボ
長時間飛行が可能なハイブリッドド
ローンの福島イノベ地域における活用
株式会社 カナLABO
ロボット・ドローンのボルトレス化に
よる燃費向上の実現（異種材料の接着
技術）
サステイナブルエネルギー
開発株式会社
下肢切断者のモビリティを向上させる
パワード義足自律分散型エネルギーシ
ステム（ISOPシステム）を活用した
福島の里山再生事業開発
株式会社 チャレナジー
積雪に強い次世代型風力発電機「マグ
ナス風車」の開発プロジェクト
株式会社 テラ・ラボ
下肢切断者の長距離無人航空機をはじ
めとするドローンを活用したクラウド
GIS情報支援プラットフォーム運用の
社会実験を向上させるパワード義足の
開発
ボールウェーブ株式会社
ボールSAWセンサを用いたガス計測
ソリューション
豊かな福島をつくる
豊福ファーム 株式会社
ドローン連動型除草ロボットの開発
株式会社 シンテック
Qualityの高い体内固定ケーブルシス
テムの事業化

16. ロボット・ドローン
動力を内蔵し、
人の動きを模して挙動制御するパワード義足を開発中
立ち上がる、階段を登るといった動作を
義足がサポートする
福島ロボットテストフィールドにて、
規格・認証取得にむけた工学的試験を実施
人々のモビリティに力を与えるパワード義足
BionicM株 式 会社
採択プログラム名：下肢切断者のQOL・モビリティを向上させるパワード義足
取締役COO 関口哲平氏
製品の研究開発や販売、事業開発において積極的に外部
との連携を行っております。弊社事業へご関心のある方
は、お気軽にご連絡いただければ幸いです
https://www.bionicm.com/

17. ロボット・ドローン
等身大、低遅延の臨場感あるビデオ会議システムを開発
リモートワークに課題を感じる企業からの問い合わせを元に
製品仕様を検証
2020年11月から製品版の投入開始
複数の空間を常時繋ぐ開きっぱなしのどこでもドアで
物理的制約を越えたコミュニケーションと体験を実現
tonari株式会社
採択プログラム名：複数拠点をつなぐ、開きっぱなしのどこでもドア（仮想的空間接続装置）の開発
オペレーション・パートナーシップ担当 後尾志郎氏
仕事や学校などの「都心に居なければいけない」という距離的制約を
無くすことが私達なりの地方活性化・都心の人口一極集中に対する解
決案です。弊社の製品を通して地方と都心の地理的な制約を無くし、
オフィスや住む場所を人々が自由に選べるような世の中にしたいと考
えています。福島が好きで、この場所で働き、この場所で家族と過ご
したいという人々を応援したいと考えています。
https://tonari.no/ja/

18. ロボット・ドローン
エンジン発電機とバッテリーを併載するマルチコプター
”AeroRange”を開発
放射線汚染エリアの放射線分布マッピングを
効率化することを目指す
ドローンに放射線量測定機器を搭載して測定ができるか
検証した
従来比10倍の飛行時間の国産ドローンで、放射線分布マッピングを目指す
株式会社エアロジーラボ
長時間飛行が可能なハイブリッドドローンの福島イノベ地域における活用
社長室室長 谷所暁氏
弊社はドローンの機体そのものの基本性能を上げることに専ら注力す
る、国内では数少ない会社です。したがってドローン関連事業に携わ
る多くの企業様との協業が可能と考えておりますので、是非今後とも
宜しくお願い致します。
https://aerog-lab.com/

19. ロボット・ドローン
一般に接着不可能とされる材料を接着可能に変える
オリジナル技術を開発
実際にドローンに使用される炭素繊維強化プラスチックの
接着性を材料破壊レベルまで増大させた
接着がボルトレス構造を可能にし、
各種機器の軽量化、強化、静粛性、低コストなどを実現
同種/異種材料の分子接着技術
株式会社カナLABO
採択プログラム名：ロボット・ドローンのボルトレス化による燃費向上～異種材料の接着技術で実現～
代表取締役 金澤等氏
2011年の震災を機会として、本技術を、この国、この県のために使い
たい、と思うようになりました。資源とエネルギーのない日本は、新
しい技術で革新的なものをつくる必要があります。他の大学からもっ
てきたものではない、福島大学生まれの新技術（国際特許取得）で豊
かな福島を実現しませんか？ まずは、声をかけてください。
https://kana-labo-jp.com/wp/

20. 亜臨界水処理、炭化技術を駆使した
自律分散型エネルギーシステムを開発
除染対象地域の森林資源からセシウム等を分離したうえで、
固形燃料を生成し、福島・浜通りの石炭火力発電所へ
供給することを目指す
除染対象地域の森林を皆伐し、
計画的に植林することによって里山再生を図る
自律分散型のエネルギーシステムで里山を再生
サステイナブルエネルギー開発株式会社
採択プログラム名：ロボット・ドローンのボルトレス化による燃費向上～異種材料の接着技術で実現～
代表取締役 C.E.O. 光山昌浩氏
福島復興のカギとなるのは、福島での「脱炭素社会」の実現を「復
興まちづくり」の中心に据えることだと考えます。本事業を通じて、
当社が有する先端的な技術を用いて、福島県浜通り地域での新たな
産業を社会実装することを目指し、多くの皆さまと協業してまいり
たいと思います。
https://sustainable-energy.co.jp/
エネルギー・
環境・リサイクル

21. 強風や乱流に適応し、安定的に発電できる
「垂直軸型マグナス式風力発電機」を開発
台風被害の多い島嶼国への展開に加え、寒冷地への進出を目指す
積雪や凍結に対する効果を検証するため、
円筒翼の表面形状を改良する実験を行った
積雪や凍結の影響を受ける寒冷地でも発電できるマグナス風車
株式会社 チャレナジー
採択プログラム名：積雪に強い次世代型風力発電機「マグナス風車」の開発プロジェクト
代表取締役CEO 清水敦史氏
チャレナジーは2011年に起きた福島の原発事故をきっかけに代表の
清水が立ち上げ、国内外からエネルギーに問題意識を持つメンバー
で構成された20名ほどのベンチャーです。私たちの原点でもある福
島を起点に再生可能エネルギーへの転換を盛り上げ、世界のエネル
ギーシフトをリードしていきます。
https://challenergy.com/
エネルギー・
環境・リサイクル

22. 金属ワイヤ加工、表面処理を手掛ける中小企業
異業種から医療機器分野に参入
胸部外科手術で、締結に使用するケーブルの改良を行った
ニッチ分野特化のものづくり企業
株式会社 シンテック
採択プログラム名：Qualityの高い体内固定ケーブルシステムの事業化
代表取締役 赤津和三氏
地場産業の発展に貢献をと、異業種より医療機器産業に参入し、開
発より製品までの事業化、さらに医療機器として必須な安心・安全
を実現するために、機器を精査し、改良改善を図って参りました。
本プログラムは、我々中小企業に対し、資金的支援は早期事業化を
図ることができる大きなバックアップです。
http://www.syntec-jp.co.jp/
医療関連

23. 大規模災害を想定して、
被災情報収集するシステムを開発している
長距離無人航空機、ドローン等から得た情報を
現地中継車で即時処理
クラウドGIS情報として行政に提供していく計画
大規模災害の広域被災情報の収集と共有
株式会社テラ・ラボ
採択プログラム名：衛星通信を活用した長距離無人航空機による大規模な災害発生時における
高度広域三次元モデル生成を可能とする情報共有システムの実用化に向けて
代表取締役 松浦孝英氏
福島アクセラレーションプログラムに採択いただいたこ
とで、クラウドGISの実装化を早期に実現することができ
ました。昨年度、福島県南相馬市が被害を受けた台風19
号において取り組んだ社会実験の検証内容を実装化でき
ることに大変大きな意義を感じています。今後、地域行
政との連携を行い、実装化したシステムの運用に向けて
検証を行うことで、他展開が可能となることが想定され
ます。貴重な機会をいただき、心より感謝いたします。
https://terra-labo.jp/
航空宇宙

24. 独自のボールSAWセンサを用いて、
可搬式のガスクロマトグラフ計を開発
福島の地酒3種を対象に、香気成分の分析を実施した
酒造現場や流通過程の品質管理に
ガスクロマトグラフ計を応用していく計画
世界で唯一のボールSAWセンサでケミカルセンシング
ボールウェーブ株式会社
ボールSAWセンサを用いたガス計測ソリューション
代表取締役社長 赤尾慎吾氏
様々な業種の方と交流することで、福島浜通りの潜在的
でかつ根源的な諸課題を見出し、世界で唯一のボール
SAWセンサを応用したガス計測で福島浜通りの課題の解
決を目指します。
http://www.ballwave.jp/
廃炉

25. かつては南相馬では栽培されてこなかったタマネギに注目し、
大規模農業の実現を目指している
草刈り、除草剤散布など
非常に手間とコストをがかかる作業の自動化を目論む
ドローンで空撮した畑の画像を元に雑草の発生箇所を把握し、
その情報を受け取って雑草の除草を行う自律走行型ロボットを開発
ドローンによる除草自動化で高齢化する農業を救う
豊かな福島をつくる 豊福ファーム株式会社
ドローン連動型除草ロボットの開発
代表取締役 豊田雅夫氏
タマネギの産地化が福島浜通り農業の未来を拓き、除草ロボットが
日本農業の未来を拓く。タマネギの産地化実現による浜通り農業の
復興は実現に近づいてきました。次は、除草ロボット事業を通じて、
日本農業と地域経済の発展に貢献していきます！
http://www.toyofuku-farm.com/
農林水産業