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「バックチャネル運営術」参加者を巻き込むTwitter実況中継
- 1. 5つの目的と機能 / 運用体制の解説 オンライン便利ツール・参考事例紹介 NPOサポートセンター 笠原孝弘1 バックチャネル運営術 参加者を巻き込むTwitter実況中継
- 2. バックチャネルとは バックチャネルとは、ライブ・イベントなどの場において聴衆がツイッ ターやチャットを使って行うリアルタイムのテキストコミュニケーションを 指す。元々は1970年に言語学者のヴィクター・イングベが公演中の聴 衆の行動を指して造った言葉だ。今日のバックチャンネルが意味する ものは、リアルタイムで互いがつながり、絶えず学ぼうとするネットワーク 化された聴衆のことである。バックチャンネルには座席数の上限がない ため誰でも参加ができ、イベントのあり方が変わろうとしている。 ※「ソーシャルラーニング」入門 ソーシャルメディアがもたらす人と組織の知識革命(p.200)より引用 ・本セミナーが“フロントチャンネル”だと すれば、その背後（バック）で、もうひとつの 情報チャネル（例： 「Twitter実況中継」 ）が存在し ています。それが“バックチャネル”。 ・ソーシャルメディアを活用した「Twitter 実況中継」は、リアルな場を盛り上げる もうひとつの情報チャネルとして可能性 を秘めています。
- 4. #1 情報拡散 ・現場の“熱量”をリアルタイムで発信 ・イベント/セミナーの参加者“以外”を巻き込む 839 SHARES Tokyo ⇒NY 出所：Watch the Global Conversations at Social Good Summit Day 3 Live | Mashable http://mashable.com/2012/09/24/watch-the-global-conversations-at-social-good-summit-day-3-live/ 出所：What is the Global Conversation? - from Social Good Summit - English http://new.livestream.com/Mashable/SGS/videos/4051483
- 5. #2 アーカイブ（記録） ・イベント/セミナーの速報レポート ・マンパワーが少ない組織も可能 年間 150講座以 上のセミナー のブログ報 告は無理! （汗） 参考： 「nposc」さんのまとめ - Togetter http://togetter.com/id/nposc
- 6. ・学びがソーシャルメディア（最適化されたネットワーク）を通じて共有される ・講師から観客への一方通行だけでなく、観客からのフィードバックにより講師にも学 びの機会がある。（双方向の学び） ・事例：ハッシュタグ#npoTokyoを活用し“知識が放流される”。 ≪70講座で1679ツイートが生まれた事例≫ 「とことんNPOサポートプロジェクト」のTwitterハッシュタグは #npoTokyo です。この2012年12月から2013年3月 まで３ヶ月間NPOに必要なノウハウに関するtweetがこのハッシュタグを追うと確認できると思います。 このハッシュタグを起点に、研修会場で誰かがで知り得た知識が、 #npoTokyo が付いてtwitterで流れ、しか も「誰かが得たその知識」を例えば私がクリックすることで（RTすることで）、他の誰かにその学びが伝わる可 能性になってほしいと思いを込めたハッシュタグです。 3ヶ月間すべての講座にご出席いただくのは難しいと思います。出席できていない講座でも、どなたかが #npoTokyo をつけていただければ、みなさんもその講座の“学びを追体験”することができます。 ※はじめはNPOサポートセンターや、「とことんNPOサポートプロジェクト」の事業名が特定できるようなハッシュタグが案としてありましたが、世の中 にあるNPO関係の研修・有益な情報はほとんどバラバラだなという問題意識もありました。「とことんNPOサポートプロジェクト」に加えて、理想的に は #npoTokyo をみれば、東京のNPOの研修・ノウハウ情報が一覧性をもって眺めることができるようになるといいなと考えています。 オンラインのコミュニケーションから学びを得る経験をもっと生み出したいと思っています。なので、「とことん NPOサポートプロジェクト」は #npoTokyo を使用しますが、もし、ハッシュタグが決まっていない研修・イベントで も #npoTokyo を活用いただけたらと願っています。 ※メインテーマとはズレますが、「成功体験、失敗体験、学士・修士の学習記録のラーニングのライフログ」は、ビジネスにおける人材採用基準になる世の中になるかもしれません。 http://togetter.com/li/312630 #3 ソーシャルラーニング
- 7. #4 つながりの可視化 #5 ｺﾝｼｪﾙｼﾞｭ役 ・会場参加者のバックグラウン ドがみえる ・イベント開催後でもつながる きっかけが生まれる ・一方通行から双方向のイベ ント/セミナーに（例：質疑応答） ・会場環境の対応など参加者 の声のモニタリングが可能 （※炎上対応にも） 参考：Social Insight 「よく発言するユーザー」より 2012年2月6日（水）「NPOのITテクノロジー戦略」の最前線 -ソーシャルメディアの成果を最大化させる
- 9. 事前準備 チームづくり ハッシュタグ 資料の事前共有 役割 1.つぶやき実況担当 2.モニタリング担当（コンシェルジュ役） 3.写真実況担当 4.動画配信担当 運用体制案1 ・スタッフが団体アカウントを使って 1人で実況 運用体制案2 ・ボランティアが個人カウントを使って実況 ※ボランティアの実況担当者はTwitterの フォロワー数が多いことが望ましい ・スタッフが問題が起きないかモニタリング ※コンシェルジェ役として団体アカウントで対応 ・写真をTwitterで発信するカメラ担当 ・ Ustream等の動画配信担当 ハッシュタグ決め ・わかりやすい文字列 ・できるだけ短い文字列 ※140文字の制限を意識 ※来場者の手間にならない ・日本語もＯＫ ・すでに使用されていないか検索 ※参考：多数セッションの場合はハッシュ タグを複数指定するといい。 #backchannel #1 などのように。and検索 すれば単体セッションのやり取りが抽出 できる。 参加者の自発性を促す準備 ・会場内に貼紙 ・配布資料に記載 ・イベント告知媒体内でアナウンス 登壇者（スピーカー）の同意 ・Twitter実況の当日実施予定を連絡 ・つぶやき担当者への資料共有を連絡 ※写真・動画配信も必要な場合は確認 つぶやき担当者へ資料提供 ・登壇者の資料を共有 ・登壇者が紹介すると思われる ウェブサイトリンク集の共有 参加者の自発性を促す準備 ・登壇者のスライド資料をSlideshareに アップ ハッシュタグ の#は半角で 次のページに イメージを紹介
- 11. 当日運営 実況中継＆コンシェルジュ役などの「バックチャネル管理」 イベント中の情報発信体制・役割の確認 1.つぶやき実況担当 - 団体アカウント or 個人アカウントで発信 - イベント概要、講演者情報の用意 - 講演資料データの確保 - ウェブサイトのリンク集の用意 - できるだけ120文字以内で発信（コメント付けやすくする） 2. モニタリング担当（コンシェルジュ役） - つぶやき実況担当、登壇者のアカウントの確認 - ハッシュタグをモニタリングできる環境を用意 - イベントのキワードをモニタリングできる環境を用意 - コンシェルジュ役 or アクシデントに対応するアカウン トの確認 ※団体公式アカウントが望ましい - 会場の参加者、外部の実況閲覧者からのコメントを 司会者や責任者に共有する環境を用意 （例：Twitter経由の質問等に対応） - イベント中にtogetter生成(未完成でOK) 3.写真実況担当 4.動画配信担当 - イベント概要、講演者情報の用意 - 登壇者、会場参加者への写真撮影の許可の確認 - 写真・動画発信アカウントの確認 ハッシュタグ認知 /つぶやき奨励 参加者の自発性を促す仕掛け ・会場内に貼紙 ・配布資料に記載 ・司会者によるつぶやき奨励 ・つぶやき時間を設ける （例：登壇者の交代時間等を活用して、参加 者にTwitterで振り返りを促す） 「ほんとうにた だ眺めている だけ」のモニタ リングはNG!! コメント付RT (非公式RT)を意識 終了時にURL共有し、帰宅時にスマートフォンで確認できる導線をつくる スライド資料、当日配布資料、 イベントフライヤー/にぎやかな 会場雰囲気
- 12. イベント実施後 Twitter実況中継のアーカイブ（記録）、各種媒体でのレポーティング アーカイブの共有 Twitter実況中継をまとめる ・まとめツール - togetter、NAVERまとめ、storify 写真データをまとめる ・まとめツール - Flickr、Facebookアルバム、pinterest スライド資料をまとめる ・スライド資料のアップ or アップデート ・まとめツール：Slideshare イベントレポーティング ・ウェブサイト、ブログにてイベント開催報告 ・各種ツールでまとめたコンテンツも活用 参加者と共有 ・参加お礼メールでリンクを共有 ・参加者限定のオンライングループの 作成・情報共有（例：Googleグループや Facebookグループ） ・参加者のTwitterリスト 登壇者（スピーカー）と共有 ・お礼メールでリンクを共有 ・写真データの共有 ※登壇者が発信媒体で取上げやすくなるよ う素材を提供 関心層へ発信・共有 ・自団体のメールマガジンで発信 ・Twitter、Facebookで発信 ・テーマの合ったオンライングループに 投稿 Twitterリストをつくる ・参加者、講師、その他関係者の Twitterのリストを作成。 ・特にコミュニティが生まれたイベン ト（研修プログラムなど）で有効。
- 13. 「Twitter実況中継」まとめデモ デモ内容：団体の公式アカウント(@****)で進行中の「セミナー」のツイートをまとめました。 ＜まとめを作成する＞ １.twitterとtogetterの連携 ２.#○○○（ハッシュタグ）を【キーワード】でひろう ３.実況担当者のアカウントを【ユーザー】でひろう ４.スピーカー＆事務局メンバーのつぶやきを【ユーザー】でひろう - 今回は団体アカウントやボランティア、インターンなど ５.たくさんつぶやいてくれた人をチェック＆【ユーザー】でひろう ※キーワード、 # ○○○で検索して該当したつぶやきをピックアップ。 ※ネガティブワードは削除。 ＜まとめ作成ページ（右側）＞ ６.【重複分を削除】をクリック ７.【↓時間順】をクリック ８.文脈がわかりやすいようにtweetの前後を“手作業で”ちょっと調整する ９.残したい人を除いて重複RT、まとめに不要なやり取りは“手作業で”削除 10.tweet内で目立たせたいリンク（URL）はクリックしサムネイル表示させる 11.最後にセッションの区切りのいい箇所等に“タイトル”を挿入 - 【全コピー】の左にある【ペンマーク】をクリックするとテキストベースでタイトルを作れる。 ＜「リストを投稿する」をクリック後＞ 12.タイトル作成 - ●●●●●●● # ○○○ 13.解説文作成 - 2013年○月○日に開催した「■ ■ ■ ■のツイートまとめ。・・・＆告知文を引用する。 14.カテゴリ作成 15.タグ作成 16.機能の制限 17.公開設定 ※まとめツールは「togetter」を活用 http://togetter.com/ ひと手間で 差が出る ポイント！ togetter作成時は１枚目がサム ネイルになるので、概要が伝わ る写真を心がける
- 14. 3.オンライン便利ツールの紹介 Istagram Storify slideshare Pinterest Hootsuite Social Insight Flickr togetter Pixlr Express
- 17. Tagboard http://tagboard.com/ 特定のハッシュタグを入力することで、Twitter、Facebook、Instagram、 Google+、 Vine（ヴァイン）の投稿を検索し、一覧表示することが可能。 ※参考記事：Tagboard ～ソーシャルメディア上の分断された会話をひとまとめ。ハッシュタグはソーシャ ルメディア時代の新しいURLに? http://gendai.ismedia.jp/articles/-/35209 実況中継を一覧で会場に伝える
- 18. Twitter実況中継をまとめる Togetter http://togetter.com ツイッターを簡単に時系列にまとめることができるサービス。 インターネット上にある写真や記事掲載や、見出し・小見出し も簡単に付けることが可能。 ※参考事例： 「コミュニティマネージャー感謝の日」東京ミートアップ #cmadjp http://togetter.com/li/446871 Naverまとめ http://matome.naver.jp Togettter同様、ツイッターやインターネット上にある写真や記事を、 簡単にまとめることができるサービス。 ※参考事例：現役インターン生に聞く！「あなたにとってインターンとは？」／ NPO法人ETIC. http://matome.naver.jp/odai/2135376564098577601 Storify（海外のサービス） http://storify.com/ インターネット広告等が一切入らないので、オフィシャル感のあるま とめ作成が可能。「スライドショー」機能もあり。 ※参考事例： Change.org日本 初オフ会！〜堀米ゆず子さんのバイオリンを 取り戻した門多丈さんに聞く、キャンペーン成功の秘訣！〜 #change_jp http://storify.com/meganehara/change-org-change-jp
- 19. Flickr http://www.flickr.com オンラインの写真アルバムサービス。ウェブ上にアップロードし、 保存・管理が可能。ブログ等のウェブサイトにもスライドショウを 埋め込むこともできます。 ※似たサービスにGoogleが提供している「Picasa」というサービスもあります。 ※参考事例： 「ソーシャルグッド・サミット東京ミートアップ」のアルバム http://www.flickr.com/photos/87703004@N04/sets/72157631628849958/ 写真データをまとめる Pinterest http://pinterest.com ピンボード風の写真共有サービス。イベント、興味のあること、趣 味などテーマ別の画像コレクションを作成し管理することができま す。また、他のユーザーのpinterestを閲覧して自身のコレクション か「好み」の写真として画像を「リピン」することもできる写真に特 化したSNS。 ※一覧性が強力なのでイベントの写真を並べると効果的です。 ※参考事例： GLOBAL FESTA JAPAN 2012 | ケア・インターナショナル ジャパン http://pinterest.com/careintjp/global-festa-japan-2012/
- 22. その他 便利ツール① セルフ実況 「buffer」 http://bufferapp.com/ 参考リンク：「 BufferでプレゼンをTwitterセルフ中継する方法」 http://www.tarosite.net/sociallearning/buffertwitter-slearnjp.html 音無しカメラアプリ 「マナーカメラ」 https://itunes.apple.com/us/app/id510292705?mt=8 秒単位でモニタリング 「 Twitter Search Stream 」 http://tweet-search-stream.gimite.net/?hl=ja 参考リンク：「秒単位で更新されるTwitterリアルタイム検索」 http://d.hatena.ne.jp/Gimite/20100909/1284038001
- 23. その他 便利ツール② ハッシュタグ分析 「 Hashtracking 」 http://trendipity.net/ 参考リンク：「Twitter ハッシュタグの投稿数をトラッキング/分析できる「Hashtracking」」 http://web-marketing.zako.org/twitter/twitter-hashtag-tracking.html つぶやきの「見える化」で関心をつかむ 「 Trendipity 」 http://trendipity.net/ イベントの運営やデジタルコンテンツの拡散、解析時に活用することで、 聴衆の関心をとらえる。 実況状況を会場に共有するスクリーンいらず!? 「 Trickle 」 http://trickleapp.com/ 参考リンク：「TrickleというTwitterクライアントがすごい」 http://d.hatena.ne.jp/y_yanbe/20110218/p1