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『ライブラリー・リソース・ガイド』で
図書館のトレンドを知ろう!
~ 特集 図書館×カフェを中心に ~
2016年7月14日(木)
於・株式会社ブレインテック様
アカデミック・リソース・ガイド株式会社
野原 海明(のはら・みあ)
野原海明(のはら・みあ)
• 1984年生(31歳)
• 図書館司書
(大学図書館/公共図書館)
• MLAKアドバイザー
(須賀川市市民交流センター等)
• ライター
(未来住まい方会議YADOKARI/
雑誌『Trickster Age』)
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やってます!
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アドバイザーへ
• 群馬県立尾瀬高等学校自然環境科卒業(2003年)
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• 早稲田大学戸山図書館(株式会社キャンパス)
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• 慶応義塾大学アートセンター(嘱託職員)
• 湘南工科大学附属図書館(図書館スタッフ株式会社)
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(ARG)って……?
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建築家
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よく知っている人
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経験がない
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『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』
『ライブラリー・リソース・ガイド
(LRG)』とは……
• 2012年に創刊した図書館
に関する専門誌(季刊)
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• ARGの調査力を発揮した
豊富なデータ集
• ARGならではの切り口に
よるボリュームある特集
ブレインテック様
からも広告を頂戴
しています!
ありがとうございます!!
これまでの特集
特別寄稿 長尾真
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特集
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特別座談会
内沼晋太郎×河村奨×高橋正義
×吉本龍司
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特集 猪谷千香
コモンズとしての図書館
第2回LRGフォーラム
菅谷明子×猪谷千香 クロストーク
社会インフラとしての図書館
特集 猪谷千香
教育委員会制度の改革
特別収録 第2回OpenGLAM JAPAN
シンポジウム
オープンデータ化がもたらす
アーカイブの未来
生貝直人・日下九八・高野明彦
特集
図書館100連発 3
特別寄稿 梅澤貴典
ライブラリアンの講演術
特集 編集部
離島の情報環境
特別寄稿 岡本真
ライブラリーアドボカシーの重要性とそ
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特集 LRG編集部
「アーカイブサミット2015」を総括する
特別寄稿 鎌倉幸子、猪谷千香
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特集 野原海明
図書館×カフェ
総特集 福林靖博、岡野裕行
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図書館100連発 4 総特集 鎌倉幸子/ふじたまさえ
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最新号
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図書館のちょっとした工夫をたくさん探す
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• いくつもの図書館を比較す
ることで見えてくる、簡単
だけどすごい工夫
• よその図書館を見学したり
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野原海明の担当特集
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海士町中央図書館(撮影:野原)
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図書館と連携したイベント
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Mama’s+Plus
出典:「ママズカフェ&ママ
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mamascafe283036/posts/8
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図書館でコーヒーを
飲んでもいいじゃないか
気楽にくつろぐ
きっちり保存し
静寂を保つ
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ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)
第12号 特集 図書館×カフェ
1. はじめに 図書館でコーヒーを飲んでもいいの?
図書館のカフェ的空間
2. カフェを運営しているのは誰?
3. 図書館カフェのメニュー
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5. おわりに 図書館カフェをつくろう
• 特別付録 図書館カフェの現在
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野原海明
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『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第6号(2014年2月)
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『ライブラリー・リソース・ガイド』で図書館のトレンドを知ろう!

Editor's Notes

  1. アカデミック・リソース・ガイドの野原海明と申します。本日はお招きくださいまして、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
  2. まずは自己紹介から、させていただきます。 あらためまして、野原海明、と申します。「キラキラネームですね!」とよく言われますが、えー……、ペンネームです(笑)。 1984年生まれで、図書館司書資格と、司書教諭の資格を持っています。実際に、大学図書館や公共図書館で、司書としての勤務経験があります。 現在の主な仕事は、公共施設のアドバイザーです。M・L・A・K、MLAK(ムラック)と書きましたが、ご存知の方が多いと思いますが、Mはミュージアム、Lはライブラリー、Aはアーカイブス、Kは公民館を意味しています。いくつか施設を併行して担当していますが、今メインで担当しているのは、福島県須賀川市に2年後にオープンする複合施設、須賀川市市民交流センターのお仕事です。 この他、図書館とはあまり関係ない分野ではありますが、ライターとしての仕事もしています。例えば、ウェブマガジンの「未来住まい方会議YADOKARI」や、徳間書店から出版されている『Trickster Age』という雑誌で連載を担当しています。 Facebookもやっていますので、よろしければ探してみてください。この写真が目印です。
  3. ざっくり、経歴をご紹介します。 群馬県の山奥、尾瀬高校自然環境科という、高校としては日本で初めてできた、自然環境教育の専門学科に通っていました。十代の頃は、尾瀬国立公園を中心に、山岳ガイドやキャンプの先生をしていました。 そこからいろいろありまして(笑)、文系に転じまして、早稲田大学第二文学部、夜間の文学部ですね、こちらで司書資格を取り、卒業後は業務委託を請け負う会社の契約社員として、図書館で勤務をすることとなります。任期が短いので、複数の図書館を経験させていただきました。早稲田大学の戸山図書館、中央大学の後楽園キャンパスにある、理工学部分館と、当時あった文系大学院とビジネススクールの図書室、それから、慶応義塾大学では、アートセンターという研究所で資料管理などを担当していました。そこから湘南工科大学の図書館を経て、さらに公共図書館である鎌倉市中央図書館に移り、2014年に個人事業主として独立し、現在の仕事に至ります。
  4. さて、現在パートナースタッフとして所属している、アカデミック・リソース・ガイド株式会社について、ご紹介します。頭文字を取って、ARGという略称を使ったりもします。 よく、「社員さんは何人いるんですか?」と訊かれますが、基本的には、社員は代表の岡本真、1名のみです。 その他は、パートナースタッフとして、個人事業主であるか、自分の経営する会社を持っているメンバーが主となります。例えば、『走れ!移動図書館』の著者である鎌倉幸子さんが今年からパートナースタッフになりました。今日会場にいらしている、ふじたまさえさんも、カーリルと併行してARGのスタッフもしています。
  5. ARGの仕事は、図書館のアドバイザーのほか、産学連携などいろいろな種類があるのですが、例えばアドバイザーとして関わった図書館プロジェクトだと、こんなものがあります。 左側の斬新な建物は、昨年の夏に開館した「TOYAMAキラリ」で、隈研吾さんが建築家として建てられた施設です。富山市立図書館の本館と、ガラス美術館、銀行とが一緒になった複合施設で、ガラス美術館に関連した、ガラスに関する特殊コレクションや、図書館の運営方法などについて、代表の岡本が中心にアドバイザーとして関わりました。 右側は、沖縄県の恩納村にオープンした文化情報センターで、こちらも岡本が中心に関わっています。
  6. 図書館のアドバイザーって、どんな仕事なのかイメージできますでしょうか?
  7. たとえば、図書館を新しく建て替えるとき。基本的には建築家、設計者と、職員とが話し合って新しい施設をつくりあげていくのですが、図書館はたいへん専門知識を必要とする建物です。とはいえ、すべての建築家が図書館について、深く理解しているわけではありません。一方で図書館の職員にしてみれば、自分が勤務する図書館を建て替えるなんて生涯に1回、あるかないかのことですから、当然ながら新しく施設を建てるという経験をしたことがない方がほとんどです。施設を建てるときには、建設についての知識を持った行政職員も携わりますが、彼らには図書館の専門知識があるわけではありません。 そんな三者をつなぎ、コミュニケーションを円滑にするサポートをしたり、複数の施設の建て替えに関わった経験を活かしたり、他の図書館の新しい取り組みを紹介したりしてアドバイスをするのが、ARGの仕事となります。
  8. そのためには、とにかくたくさんの図書館を見学することがキモとなります。 地図に星印がついているところは、野原が2014年の春から、現在に掛けて訪れた図書館のある場所です。 岡本には遠く及びませんが、こんな具合に、出張する機会があれば、とにかくその周辺の図書館を訪れて見学して周ります。
  9. さて、今日ご紹介する専門誌『ライブラリー・リソース・ガイド』は、そんないくつもの図書館を見学した中から生まれてきます。
  10. ライブラリー・リソース・ガイド、略称LRGは、2012年に創刊しました。年に4冊ずつ刊行され、2016年7月現在は、第15号まで刊行されています。本誌の他、フリーペーパーとして配布している別冊も、2号まで刊行されました。 もともとは、ARGの仕事を紹介するパンフレットを作ろう、ということで始まった取り組みですが、それならいっそのこと、ARGの調査力を発揮して、お金を払ってでも買いたいデータ集にしてしまおう、そしてさらに、ARGの人脈力を活かして、図書館の分野で最先端を走る方々に論考を書いていただこう、ということで、現在のような形になっています。論考と特集の2本立てという構成が基本で、論考は、そのまま新書にできるくらいのボリュームがあったりします。
  11. そして、ブレインテックさまからも広告を頂戴しています! いつもお世話になっております!
  12. さて、これまでの特集をざっとご紹介します。
  13. 全部は読み上げませんが、たとえば、すでに品切れとなってしまった創刊号では、元国立国会図書館館長の長尾真先生に寄稿をお願いしました。 第2号の「図書館システムの現在」は、カーリルの協力をあおぎまして、全国の図書館のベンダー別導入状況などを調査・分析しています。こちらは2013年当時のデータなので、そろそろ新しいバージョンで特集をしたいともくろんでいるところです。
  14. それから例えば、右上の第10号では、日本のすべての離島について悉皆調査を行い、それぞれの島に図書館的機能を持つ施設があるのかどうか、あるとしたらどのくらいの規模で、どのように運営されているのか、それらを徹底的に調べた、他の専門誌には無い、特殊なデータ集となっています。
  15. 第13号では、10年目を迎えたLibrary of the yearを特集しました。賞の運営側から見た裏側や、受賞館へのインタビューなど、評価される図書館のどこが優れているのかがわかる贅沢な1冊になっていると思います。 最新号の第15号は、シャンティ国際ボランティア会で広報課長として活躍してきた、鎌倉幸子さん渾身の、図書館の広報についてまとめた論考の他、図書館100連発を編集したふじたさんによる、簡単に実践できる、ちょっとしたPRの工夫が紹介されています。
  16. さて、その「図書館100連発」とは? ご存知の方も多いかもしれませんが、かいつまんでご紹介します。
  17. 図書館100連発は、普通の図書館がやっている、だれでも真似できるような工夫を、100個まとめて紹介するという特集企画です。 一番新しい100連発の特集は、第14号に収録されています。4回目の特集なので、すでに400個の工夫が集められていることになります! 私たちは仕事柄、全国各地の図書館を見て周りますが、図書館の中で勤めている人で、そんなふうによその図書館を見学して回っている人は、結構少数派だと感じています。どんな図書館であっても、じつは、それぞれ独自の工夫が見つかるものですが、自分たちの勤めている図書館の良さは、他と比較してみないとなかなか気づかないものです。 例えば、この第14号の表紙、何かわかりますか?(間) 本棚? いや実はこれ、すべて本の背表紙のカラーコピーなんです。裏表紙もそうですね。 図書館で新しい本を買うと、すぐに予約が入ったり貸出されたりするので、棚に並ぶのは人気が途絶えてからになってしまうんですね。そうすると、「図書館には古い本しかない」というイメージを利用者に与えてしまいます。そこで、この写真の福島県白河市の図書館では、新しく買った本の背表紙をカラーコピーして、まるで本当の本棚のように並べて、図書館の一番目立つ出入り口に貼り出しています。新しく買った本のリストを公開している図書館はたくさんありますが、こんなふうにリアルに展示をすると、全然インパクトが違いますよね。
  18. さてさて、それではいよいよワタクシ野原が担当しました、LRGの特集『図書館×カフェ』について、どんな内容が納められているのかご紹介したいと思います。 特集のきっかけとなったのは、図書館の建て替えのアドバイザーの仕事でした。 新しい図書館を建てるときに、要望として最近、市民から必ずあがってくるのが「カフェ」なんですよね。
  19. おそらくきっかけは、なにかと話題になっておりますが、CCCによる佐賀県武雄市の図書館であると思います。 武雄市図書館・歴史資料館は、2013年4月にリニューアルオープンしました。もともと美しい建築ではあったのですが、図書館の閲覧フロアと同じフロアに、スターバックスが導入されたというのは、かなりの衝撃であったと思います。
  20. みなさんが普段使われている図書館には、カフェはありますでしょうか。 図書館のカフェというと、どんなお店を想像しますでしょうか。
  21. 例えば、これまでの図書館にあるカフェは、だいたいこんなイメージだったのではないかと思います。
  22. 食券を買う定食屋タイプで……
  23. カレーが定番、みたいな。 こういう食堂タイプが悪いというわけではなくて、観光地などで、ランチの物価が非常に高いまちでは、地元のひとが気軽にお昼を食べられる場として、こういったお店もとても需要があります。写真は上野にある国立国会図書館国際子ども館のカフェですが、この近くで働くビジネスマンにとても人気があるようでした。 こういった、いわゆる従来のカフェしかイメージに無いと、武雄のスターバックスがある図書館はとても斬新に見えるのだと思います。
  24. それでは、最近は、どんなタイプの図書館のカフェがあるのか、写真を中心に見ていきましょう。
  25. 例えば、こちらは東京都北区にある、北区立中央図書館です。1919年に建設された、旧陸上自衛隊の赤レンガ倉庫をリニューアルし、増築するかたちで建設されています。この中央の赤レンガ部分に、「赤煉瓦カフェ アトリエ ド リーブ」があります。
  26. 中に入るとこんなおしゃれな雰囲気です。
  27. これはオープン前の写真ですが、先ほどのカフェ部分を逆方向から見たものです。 奥に本棚があるのがわかりますか? こんなふうに本棚が見える雰囲気で、いかにも図書館らしい設計ではありますが、よく見るとカフェと図書館の閲覧フロアの間にはガラスの壁があります。これは、においや音が閲覧席側に流れてこないように配慮されているものです。なお、カフェから直接図書館の閲覧フロアに入ることはできません。 LRGの特集では、このように閲覧席とカフェとの間を壁で仕切ったタイプのものを、「クローズ型」と呼んでいます。
  28. 図書館の場合、懸念されるのは食べ物の匂いと、BGMや話し声などの音です。 このような懸念から、クローズ型の設計をされている図書館カフェが、これまでは多かったと思います。
  29. でも、そんな懸念を乗り越えている図書館カフェもあります。
  30. こちらは岩手県一関市の、一関図書館です。LRG第12号の表紙にもなりました。 この写真だけだとわかりづらいかもしれませんが、階段の先はすぐ、閲覧席のあるフロアとなっています。空間的には吹き抜けでつながっているので、匂いや音は、ある程度ダイレクトに閲覧スペースに影響します。出入りの多い入り口付近なので、案外カフェのBGMや話し声は気になりません。ちなみにこの場所にオーブンもありまして、開館時間には、焼きたてのスコーンの薫りが図書館全体に漂うのが朝の風物詩になっているそうです。現在は、特にクレームなどがよせられることはないとお聞きしています。 このタイプの図書館カフェを、「オープン型」と呼んでいます。 なお、一関図書館の場合は、BDSの外側にカフェがあるため、図書館の本をカフェスペースに持込みたい場合は、貸出手続きをする必要があります。
  31. こちらもオープン型です。最初の方で紹介した、ARGがアドバイザーとして関わった、TOYAMAキラリのカフェです。 写真でいうと、下の階が2階、上の階が3階です。カーテンの向こうにあるのがカフェで、3階からは図書館になっています。見ていただくとわかるように、吹き抜けですべての空間がつながっていて、なんと閲覧席からカフェの様子をうかがえます。吹き抜けでありながら、音が気にならないような設計になっているために、ほどよいざわめきがあり、なんだか環境音楽のように落ち着きを与えてくれます。 昨年、富山で開催した図書館総合展の前日に、この図書館の吹き抜けを覗き込む席にパソコンを持ち込んで仕事をしたのですが、なんだかすごくはかどりました。 富山の場合はBDS内にカフェがあるので、貸出前の本や禁帯出の雑誌なども、カフェの中に持ち込むことができます。 壁に囲まれたカフェに比べると、かなり思い切ったつくりです。
  32. オープン型がより進んで、閲覧席とカフェとが混ざり合っている図書館も、最近では出てきました。
  33. それがまさに、武雄の図書館ですね。カフェと、図書館の閲覧席との境目がなく、本を開く席で普通にコーヒーが飲めます。場所によっては、食事もできる席もあります。このようなタイプを「一体型」と特集の中では呼んでいます。 武雄ばかりが注目されていましたが、実は武雄よりももっと早く、この一体型のカフェを取り入れた図書館があるんです。
  34. それが、武蔵野プレイスのカフェ、「フェルマータ」です。メインエントランスである1階の、ちょうど中央にカフェが位置していて、壁などの仕切りはありません。その周りには雑誌の書架や新聞架があり、館外貸出はできないような最新号も、食事をしながら読むことができます。
  35. こちらも一体型です。 福井県にある鯖江市文化の館の、サテライトのような、JR鯖江駅の2階にある、カフェでありライブラリーでもあるスペースです。旅行者にとっては、一見普通のカフェですが、本棚にならぶ本は、すべて図書館の所蔵です。 鯖江市の図書館は、駅からかなり離れているんですね。歩いて行くとかなり距離があるので、自動車の運転ができない子どもやお年寄りは、なかなか図書館まで一人で行くことができないんです。 そこで、駅の2階の空きスペースを図書館カフェにしてみたらどうか、と発案したのは、大学生のグループだったそうです。 すごいのは、カフェでもあるけれど、基本は「図書館」なので、注文しなくても滞在してよい席があるということです。学校帰りの受験生が、電車を待つ間勉強していたりします。
  36. 図書館なので、OPACもちゃんとあります。ここから、本館に配架されている本も予約できますし、予約本の受け取り場所をこのカフェに指定することもできます。 カフェには図書館職員は常駐していませんが、貸出手続きなどは、カフェを運営するNPO法人のスタッフが受け付けてくれます。 駅であるので、基本的には旅行者向けのガイドブックや、気軽に借りて電車の中で読めるような小説が中心に置かれていますが、定期的に司書によって資料の入れ替えがされていて、企画棚もどんどん更新されていくので、新しい情報が循環していく、そんなスペースになっています。
  37. こちらも一体型です。 もっと気軽に、カフェのスペースを図書館の中に取り入れているケースです。 これは、島根県隠岐郡にある海士町中央図書館で、この窓際の閲覧席がすべて、カフェ利用のできる席になっています。
  38. こんな感じに、カフェとして使ってよい席には、メッセージカードと、間違ってこぼして本を汚してしまわないように、コースターとトレーが置かれています。
  39. ちなみに席から見えるのは、こんな雄大な田園風景です! カフェの運営はどうしているかと言うと……
  40. こんな感じで、セルフサービスなんですね。
  41. でも、ただ単にインスタントコーヒーやティーパックを置いているだけじゃなくて、こだわりの、いろんな種類の飲み物が用意されています。それぞれ、50円から120円くらいの値段がついていまして、利用したい人は、自分で貯金箱にお金を入れる仕組みです。冷蔵庫の中には冷たい飲み物もあります。 こんなふうに、無理をしてカフェの事業者を入れなくても、図書館の職員が自らスモールスタートできる図書館カフェもあります。
  42. 空間から図書館カフェを見てきましたが、次はどんなメニューが提供されているのか、ユニークな例を紹介します。
  43. 『からすのパンやさん』という絵本をご存知でしょうか? かこさとしさんの作品で、定番の名作絵本ですね。絵本の中でカラスたちがつくっていた、不思議な形のパンを実際につくってみた、という図書館カフェです。 こちらは福井県立図書館の中にあります。福井県は、かこさとしさんの出身地です。
  44. なんと、図書館カフェで手打ちそばを提供しているところもあるんですよ。 こちらは、一体型のカフェとしても紹介した、鯖江市文化の館の喫茶室です。先ほどの写真にあったのは、鯖江駅の2階のカフェでしたが、こちらは本館のほうにあります。 もともとあったカフェが経営難で撤退してしまったのですが、図書館の友の会のメンバーが、やはり図書館にはカフェを残したい、ということで、運営を引き継いだのです。そんな地元のメンバーが、独学で手打ちそばを学んだ市民の方を紹介し、図書館でも越前そばを提供するようになりました。 どうせ図書館のカフェだし……と思って注文すると、びっくりします。普通の蕎麦屋さんで食べるよりも美味しいかもしれません。 ちなみに、写真に写っている湯のみには、蕎麦湯が入っています。
  45. ただ図書館と同じ建物にカフェがあるのではなくて、図書館と連携してイベントを行っているケースもあります。
  46. こちらはまたまた、鯖江市の図書館です。さきほどの越前そばが食べられる喫茶室では、カフェの運営もする友の会と、図書館とが協同して、「ライブラリーカフェ」というイベントを開催しています。 のんびりとコーヒーを飲みながら、新書をめくるような気楽さで、専門家の話を聞き、一緒にお茶をしながら話をしようというコンセプトで始まったこのライブラリーカフェは、月に1回開催され、なんと2016年8月で第137回目を迎えるそうです。
  47. こちらは、岐阜県多治見市図書館とおなじ施設内にある、ママズプラスというカフェです。子育て中のお母さんたちが働ける場をつくりたいと、もともと市内の違う場所でカフェを運営していたNPOが、2015年からこちらのカフェも運営するようになりました。図書館帰りの子どもたちが気楽に立ち寄れるようなアットホームなカフェなのですが、せっかく図書館と同じ施設にあるのだからと、昨年の秋から図書館と連携した展示イベントがはじまりました。 カフェに展示されているのは図書館の本で、実際にカフェに訪れる人たちを具体的に想定して、興味を持ってくれそうな本を図書館司書が選び、オススメコメントを書いています。
  48. さて、写真を中心に、最近の図書館カフェをご紹介してきました。 育ってきた町の図書館によっては、図書館にカフェがあること自体、画期的に感じられる方も多いかと思います。 図書館というと、「飲食禁止!」という張り紙がされているイメージで、ペットボトルで水分補給をするのさえ、注意されるんじゃないかとドキドキしたりしますが、でもやっぱり、お茶の時間と読書って、親和性がいいんですよね。 本が汚れるんじゃないか、という懸念があるかと思いますが、一度貸出してしまったら、どんなふうに読まれるのかわからないものですし、なんでもかんでも「禁止!」にするのではなくて、気軽く、気楽に過ごせる場所としての、図書館であってもいいと思います。 ただし、やはり図書館には、大切な資料を保管し後世に残したり、静かに集中できる場を提供したりする役割もあります。どちらか一方を選ぶのではなく、両方の面をあわせもつことが、これからの図書館には必要だと思います。
  49. さて、今日ご紹介しきれなかった図書館カフェについても、この12号の中でたくさん紹介しています。 悉皆調査ではないので、新たにオープンしたり、閉店したりしてしまっているカフェもあると思いますが、刊行時の昨年秋に調べたところ、全国で144館、カフェのある図書館が見つかりました。特別付録では、そのなかでも特にユニークな71館を写真付きで紹介しているので必見です。 ぜひとも、ご旅行や出張などで地方へ行く時には、このLRGをガイドブックのように鞄に忍ばせて、各地の図書館カフェに足を運んでみてください!
  50. それでは、「LRGを持って図書館へ行こう!」ということで、ご清聴ありがとうございました!