1. GG`
記憶を貯蔵する図書館
11n1143 横田 基

2. 敷地調査
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設計趣旨
敷地であるこの土地は渋谷川に面している。渋谷川
はかつて渋谷の特徴的
な谷底のような地形を形成し、昔はあの「春の小川
」という歌のもとと
なっていて昔は人々との関係が強く歴史的にも貴重
な川である。
今現代において渋谷川は源流と切り離され水が流れ
にくく、下水の流入
により若干汚染されていて人々のアクティビティか
ら切り離され、
存在すら知らないひとがほとんどである。
図書館というプログラムは今や商業と混合したりな
ど多様化してきて
いるが、本来の本を貯蔵するなどの役割から考える
と、
空間の持つ魅力などを貯蔵する図書館が存在しても
良いのではない
だろうか？
そこで私は今や降りたり触る事のできない渋谷川の
空間性を抽出し、
それを基に建築を構成する事でその土地に最も適し
た空間体験ができる
建築を目指した。
ダイアグラム
渋谷 谷地形
渋谷川 都市のクレバス
自然 有機的 スケール大
人口 無機的 スケール小
道に対し圧迫感が
強い
逆に開放感を出す。
本壁で谷を維持

3. C C`
管理人室
書庫
貸し出し室
倉庫
W.w.h
M.w.h
用具
用具
エントランス
ABCDEF
G
G`
A`B`C`D`E`F`
書庫
貸し出し室
倉庫
特別閲覧室(水）
W.w.h
M.w.h
用具
用具
特別閲覧室(光）
AVブース
エントランス
ABCDEF
G
G`
A`B`C`D`E`F`
インフォメーション
CPブース
−１００７
−２１７６
−３５３１
−５０００
−３８００
スロープ1/19勾配
-3800
-5000
-3800
F F`
E E`
A A`
D D`
アルコーブ
Mm
B B`
アルコーブ
B`
BD
E`
F
F`

4. 通路側立面図
川側立面図
この図書館に入る人々は自らが水となり
トップライトによる光の川や、緩いスロープ
によってくだっていく。道の途中で現代
に失われつつある本と一対一で向き合える
空間(２つの特別閲覧室)で本を読んだり、
非ヒューマンスケールのクレバスのような
ブラウジングルームで渋谷川に降り立った
ような空間性を感じとったり、一気に
ヒューマンスケールを取り戻せる
小さなアルコーブで本を読んだり・・・
そして人々は岩壁である本棚から本を
削り取りやがて渋谷川の水の周りへと堆積
していく。
この図書館で削りとった本による知識は
やがて渋谷川が渋谷の地形を形成したよう
にその人自身が新たな渋谷を構築していく
。そうやってまた渋谷川の記憶の断片は
この図書館に貯蔵されていくのだ。
敷地面積 ５８０m2
建築面積約 ５２０m2
階高 一階建て 構造形式 鉄筋コンクリート造