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オープンイノベーションの実装:発展型オープンイノベーション
日本企業はプロセスイノベーションが得意で、破壊的イノベーションが苦手とされ
ている。
特に日本が弱いとされるゼロイチのイノベーション主体を外部化する
• 苦手な破壊的イノベーションのドライブは外部の主体に主導してもらう。
⁃ 自社でイノベーションを主導するのではなく、イノベーション主導が得意な主体を自社
のオープンイノベーション・エコシステムに取り込んで、ドライブしてもらう
⁃ 自社はオープンイノベーション・エコシステムにおいて「ライセンス」「リソース提供
(技術的基盤など)」「技術のインソーシング」といった、得意な要素で貢献する
• イノベーションテーマと範囲を規定しエコシステムのプラットフォームとなるこ
とで、イノベーションそのものを主導しなくても成果を得られる。
⁃ アクセラレーター/コーポレートアクセラレータープログラムの実施
⁃ 「エントロピー脱出の3つのステップ」の実施
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オープンイノベーションの実装:実行の仕組み化
「実行できない」「失敗への恐怖」を打破するプログラム化
出典:Global Entrepreneurship Monitor
Total early-stage Entrepreneurial Activity
(TEA)
Fear of Failure Rate
Entrepreneurship as Desirable Career
Choice
世界有数の「起業行動の乏しさ」「失敗への恐怖感」「既存組織志向」に鑑みると、
実行のための特別な仕組みが必要。
イノベーションの種を市場に出していく部
分まで含めた仕組みが準備されていること
が必要。
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オープンイノベーションの実装:「出島化」
既存組織には活用すべきリソースが眠っていると同時に、各種"レガシー"などのイ
ノベーションにブレーキをかける要素も存在している。
組織最適化の逆作用を緩和し、既存組織との融和を促進する
• 自社本体と「別ルールで統治される、ゆるやかに繋がった主体」としての出島環
境を作る。
⁃ この出島でイノベーションを主導したり、イノベーションエコシステムをマネジメントする
⁃ 本体が持つ評価報酬制度、業務執行規則などのルールは、イノベーションを阻害しないもののみ出
島環境にも適用する
• 出島環境と本体を結ぶ「カタリスト」を揃え、必要なリソースの引き出しと意識
共有・調整を行う。
⁃ イノベーションエコシステムが必要とする本体リソースへの円滑なアクセスを実現する