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交通崩壊を防げ:
コロナ禍が明らかにする日本の公共交通の構造的問題に
ITは立ち向かうことが出来るか?
東京大学 生産技術研究所
伊藤昌毅
産業技術総合研究所 情報・人間工学領域シンポジウム HARCS2020
「ポストコロナ社会に役立つ人間拡張技術」
2020年11月20日
オンライン開催
伊藤 昌毅
• 東京大学 生産技術研究所 特任講師
– ユビキタスコンピューティング
– 交通情報学
• 経歴
– 静岡県掛川市出身
– 2002 慶應義塾大学 環境情報学部卒
– 2009 博士(政策・メディア) 指導教員: 慶應義塾大学 徳田英幸教授
– 2008-2010 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別研究助教
– 2010-2013 鳥取大学 大学院工学研究科 助教
– 2013-2019 東京大学 生産技術研究所 助教
– 2019- 現職
• 委員(国土交通省)
– バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会 座長
– 公共交通分野におけるオープンデータ推進に関する検討会 委員
– MaaS関連データ検討会 委員
– 交通政策基本研究小委員会 委員 他
• 委員(その他)
– 経済産業省 官民データの相互運用性実現に向けた検討会 座長
– 沖縄 観光2次交通の利便性向上に向けた検討委員会 委員長 他
3
これまでの興味や研究分野
慶應義塾大学 徳田研究室
学生・特別研究助教
2000 2010
鳥取大学 大学院
工学研究科 助教
東京大学 生産技術研究所
瀬崎研究室 助教
大口研究室
特任講師
2013 2019
ユビキタスコンピューティング(IoT) 計算機やセンサの遍在環境
交通計画学
交通工学
空間情報・地図情報
公共交通のIT化・地域交通
ITS・交通制御
Human-Computer Interaction (HCI) ・社会におけるコンピュータの受容
環境センシング 人流センシング
コンピュータによって人・社会・空間を
どのように変えられるか
Cyber World と Physical Worldが融合す
る中での空間情報やナビゲーションに関心
Physical World
地図(Cyber World
でのWorld Model)
Mapping
受益者として空間情報
サービスを利用する
空間行動は物理空間
上の現象としても
扱われるように
専門家による特別な仕事から,情報技術に
よって多種多様な情報がマッピングの対象に
人の活動が媒介となり物理空間と
サイバー空間の融合が加速
交通=人間拡張
人間拡張としての交通+IT
=新たな身体感覚の獲得
8
• なぜ使えなかった?雪の日の交
通アプリ
– アプリに騙されてバス3回も逃した
– 乗る予定のバスがアプリから消えた
– タクシーアプリでずっと探してたけど全
然駄目
• →平常時に使えるだけでなく、
緊急時にも使えて当然という利
用者意識
– 悪天候なら乱れて当然、で思考停止しな
い
交通行動におけるスマホの役割の拡大
NHK NEWS Web 2016年1月19日
MaaS
(Mobility as a Service)
• 牧村和彦氏(計量計画研究所)
による現地レポート
• 米国にて、車社会から新しいモ
ビリティサービスによるまちづ
くりが始まっていることを報告
変身するLA マイカーなしでも移動に不自由なし
モビリティー革命進行する米国
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33296960T20C18A7000000/
「全ての交通サービスが自分の
ポケットの中にある」
という、
今までに感じたことのない
異次元の感覚
移動の「当たり前」を
ITで身体感覚レベルから拡張
2010年〜2013年
バスネット: 鳥取大学発 バス・鉄道乗換案内
の開発
• 年間4万人を超えるユニークユーザ
• 年間30万件を超える検索数
• 総務大臣賞 産学官連携功労者表彰,平成21年
• 総務大臣表彰 U-Japan大賞 地域活性化部門賞, 平成20年
• ほか受賞多数
• ユーザ側:
– 常に高度な情報端末を持つ
– 移動の全行程をスマホが状況を理解しながらサポート
– 不安の無いバス利用を実現
• システム側:
– 車載機器や通信が安価に可能に
– リアルタイムの情報発信
• エコシステム:
– ビッグデータ分析で移動需要に応じたバスサービスを実現
テーマ: スマートフォン時代のバスとの付き合い方
計画からバス利用過程全体の支援へ
• バスを知り,バスに乗りたくなる「バスネット」
• 評判を伝え,バスに誘いたくなる「バスネット」
計画 バス移動欲求認識 共有
近所のバス
停はどこ?
車よりも便
利なの?
乗りたいけ
どいつ来
る?
バスネット
便利だった!
みんなも乗ろ
う!
行動パターンからバスを提案
• スマートフォンが移動を記録し、よく行く場所を
抽出
• よく行く場所への経路を能動的に提案
– 「12分後に現在地を出発すれば,イオン鳥取北店に14:23に到
着します」
• Androidウィジェットとして実現
• 「バスでも案外早く着くんだ」
• 「まだ終バスに間に合うからゆっくりしよう」
位置情報履歴から滞在点のみを抽出
1. 定期的に位置情報を取得
2. 移動中の地点を除く
3. クラスタリングで類似データを
まとめる
4. 場所の名前を検索し紐付け
次の行動を推測してバス乗車を提案
1クリックで経路を表示
よく行く場所を地
図で確認
経路はわかった、その先は?
• バス停はどこにある?上り?下り?
• 乗るバスはどれ?間に合うかな?
• 遅れてるようだけど、いつ着く?
• お金はいつ払うの?
• →バスの乗車を詳細に支援するナビゲーションシステム
バス停まで: ピンポイントに徒歩ナビ
• 地図と写真で、目的のバス停
まで迷わず導く
• 距離や位置がわかるので、焦
らず歩ける
バス停では: 焦らず、迷わずバスを待つ
• 時間があれば、コンビニや郵
便局にも
• 次々とバスが来ても迷わない
• 必要な小銭が今のうちにわか
る
バスに乗ったら: 景色がわからなくても
安心
画面に従うだけで、不安のないバス利用が実現
• 現在位置や時刻を元に状態を認識し、案内を
自動切換
• 乗り換えやバス停間の移動にも対応
• 並行してバス停詳細調査を実施
– 上下各バス停の正確な緯度経度
– 様々な角度からのバス停の写真
– 待合室、コンビニ等の有無
• ビッグデータ収集のための基盤技術としても
期待
徒歩移動中
乗車中 待機中
バスから
降車
バス停へ
到着
バスへ乗車
スマートフォンによるバスロケーションシステムの開発
• GPS搭載スマートフォンを車載端末として利用することで,低コ
ストな設置,運用を実現
– 鳥取市の15路線で運用→現在は鳥取県全域で稼働中
リアルタイム
位置情報
バスネット
サーバ
位置から遅れを
推測
順位 出発地 目的地
1
鳥取駅
(バス停)
イオン鳥取北
(バス停)
2
イオン鳥取北
(バス停)
鳥取駅
(バス停)
3
鳥取駅
(バス停)
県庁日赤前
(バス停)
4
鳥商前
(バス停)
イオン鳥取北
(バス停)
5
鳥取駅
(バス停)
鳥取砂丘
(バス停)
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
500
出発地設定 目的地設定
時間帯 h
利用数
バス停ごとの乗降パターン地域別の需要分布区間ごとの需要
鳥取駅バス停
バスネット利用者の行動分析
• Webやアプリの利用データのビックデータ分析から、公共交通
への需要を明らかに
• 直感的な解析を実現するWebインタフェースの開発
– Hadoopを使った分散処理でデータ解析を高速に実現
– 総務省戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)地域ICT新興型研究開発に採
択
アクセスログ解析システムの開発
ITによる公共交通の高度化
新型コロナウィルスにより先行き不透明
• 一人一人に専用の車・ド
ライバー
富豪的解決 ←→ スマートな解決
https://km-yokohama.jp/hire/
• 同じ車両・ドライバーに同乗
• 方向によって車両を乗り継ぎ
• 異なる大きさの車両を組み合
わせ
• 要するに、鉄道、バス、
タクシーみたいなもの?
• 多くの人の要求をマッチングして限られたリソースを有効に活用す
るのは、シェアリングエコノミーと同じ
• ITを使えばもっとうまく出来るはず
公共交通とは: モビリティ提供に必要な車両・
エネルギー・空間などを共有し有効活用
出典: i-SUSTAIN https://www.i-sustain.com/projects
• バスとタクシーの中間的な交通が様々な企業・地域で作られて
いる
• 規制との調整、集客や採算性、ビジネスモデルなどの問題で撤
退も相次いでいる
デマンド交通にむけた様々な試みが活発に
Uber
• 2010年 サンフランシス
コで設立
• 2011年 NY、パリ進出
• 2013年 東京でタクシー
配車開始
• 2015年 CMUの研究者40
名を引き抜き
• 2015年福岡市でライド
シェア実証実験、国交省
が中止
• 2016年 トヨタと提携
• 2016年 京丹後市で「さ
さえ合い交通」
• 乗客が「歩いて」「待つ」ことでさらに効率的なライドシェア
を実現
– 2017年11月〜 サンフランシスコで試験提供
– 2018年2月〜 正式提供
Uber Pool (Uber Express Poolと統合)
https://techcrunch.com/2018/02/21/uber-officially-launches-uber-express-pool-a-new-twist-on-shared-rides/
• x
https://techcrunch.com/2020/03/17/uber-suspends-uber-pool-shared-
rides-in-the-u-s-and-canada-to-help-limit-coronavirus-spread/
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42162570X00C19A3MM8000/
新型コロナウイルスの影響で公共交通も大変
連休中の昼間の小田急新宿駅連休中の昼間の小田急電車内
乗客が減ったバスは減便
37
• マスクの利用(運転手・乗客にも要請)
• 窓の開放
• バス最前席の使用禁止
• 運転席にビニールシート
• 頻繁な消毒
• 間隔を空けた着席
従業員や乗客の感染予防策を試行錯誤
https://mainichi.jp/articles/20200424/ddl/k33/040/401000c
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/412730
38
• 日本の公共交通の原則は独立採算制
– 民間企業が競争し合い、運賃収入で利益を上げて運営するのが制度の基本
– 欧米では市など行政が主体で運営することが多い(特に都市・地域交通)
• 運賃収入の減少が経営難に直結
– 鉄道・バスは運行継続が期待されており、運行コストは変わらない
– 多くの利用者が「不要不急の外出を避け」たらどうなるか?
• 事業者の窮状は一般に理解されていない?
– 地域の老舗・大企業だから大丈夫だろう
– どうせ税金が投入されているんだろう
• いざという時も事業者が声を上げにくい雰囲気?
– 支援して欲しい、資金が欲しい、という声が出てこない
独立採算による経営が限界に
39
そもそも公共交通は転換点にあった
公共交通の裾野の広がりと弱体化
新幹線
都市間鉄道
都市内・地域鉄道
都市間バス
路線バス・コミュニティバス
スピード、運賃、
1便当たり旅客数
デジタルデータがすでに存在
(経路検索など)
データが無く、検索も出来ない
• 全体:年間約900億人
• 公共交通:年間約300億人
– 近年増加傾向
公共交通利用:全移動の約1/3 (人員ベース)
http://www.mlit.go.jp/statistics/details/tetsudo_list.html
※旅客の輸送分野別分担率、公共輸送機関別分担率より
※古い数字だが翌年より調査方法が変わったためこの年を採用
2009年 国内輸送人員
自動車 66,599,647
鉄道 22,984,742
旅客船 92,200
航空 83,872
合計 89,760,461
(千人)
• x
外出・移動は減少傾向
https://www.mlit.go.jp/report/press/toshi07_hh_000117.html
第6回全国都市交通特性調査結果(とりまとめ)
若者(20代)の1日あたり移動回数
20代男性は30年間で47%減少
バスの事業規模
黒字 赤字 合計 収入 支出 損益 経常収支
率
民営 66 153 219 5770億円 6011億円 -241億円 96.0%
公営 2 16 18 1551億円 1650億円 -98億円 94.0%
合計 68 169 237 7322億円 7662億円 -339億円 95.6%
• 特に地方において経営が
成り立たない状況
– 多くの赤字路線を抱え補助金
により運営している
(調査対象事業者は保有車両数30両以上の237者)
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha03_hh_000294.html
平成29年度乗合バス事業の収支状況について
• 地域公共交通活性化再生法(2007年
制定)により、行政が主導して地域
公共交通を計画、実現する枠組みが
明確化。
• 特徴(伊藤の理解)
– 地域のことは地域(事業者、住民、行政な
ど)で
– 全体をネットワークで考える
– やる気のある地域を金や制度でサポート
– まちづくりとの連携
行政の役割の高まり
• 市町村が主体となり、地域の交通事業者や利用者などを集めた
協議会を開催できる
地域公共交通会議など
出展: 中部運輸局愛知運輸支局
「地域公共交通会議等運営マニュアル」
• 2020年法改正
で示された方針
https://www.mlit.go.jp/common/001352013.pdf
• 岡山では新規参入の妥
当性をめぐってストや
法廷闘争も
競争前提の地域公共
交通運営
https://toyokeizai.net/articles/-/213178
• 複数の交通事業者を一体運用し統一的な公共交通サービスを実現する組織
– 交通事業者、自治体などが主導し結成される
• 公費を投入しての運営が前提、運賃収入は半分以下
• ドイツ、フランスなどで導入が進む
– 1965年にドイツ ハンブルグで始まる
• 運輸連合の役割(例)
– 統一的な運賃システムの構築と販売のマネジメント
– 事業者間での運賃調整
– 地方自治体や事業者との契約に関するマネジメント
– ローカル線の維持管理と品質管理
– 旅客輸送の計画策定
– マーケティングと乗客への情報提供
ヨーロッパなどでは運輸連合を形成
https://www.itej.or.jp/assets/seika/jijyou/201209_00.pdf
運輸連合の概要と日本への示唆 −ドイツ・ベルリンを例に−(渡邉亮) 参照
• モータリゼーションが先行したヨーロッパにおいて、中心市街
地を公共交通によって活性化する施策が一般化
– 数十万人規模の都市でもトラムを整備、赤字前提の運営
• LRT導入、歩行者専用道路、トランジットモール…
公共交通を活かしたまちづくりの成熟
フランス オルレアン
http://uemuraakifumi.com/machi/858
フランス ストラスブール
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Heilbronn_Bah
nhofsvorplatz_Stadtbahn01_2002-09-08.jpg
ドイツ カールスルーエ
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Rue_Jeanne_dArc_Tramw
ay_Orleans.jpg
コロナ禍は時間の歩みを早めた
「くらしの足をなくさない!
緊急フォーラム」
オンラインで開催
4/24:1,000人が登録
• 川鍋一朗・全タク連会長があいさつ
• 現状の整理、当面の危機をどう乗り切るか議論
• 提言「社会崩壊を招く『交通崩壊』を防ご
う!」を作成し、国土交通大臣に提出、業界団
体から賛同
5/29:820人が登録
• 赤羽一嘉・国土交通大臣(録画)、藤井直樹・
国土交通審議官があいさつ
• 感染防止策、事業者支援策を中心に議論
• 主体別行動マトリックス「withコロナ環境での
『おでかけの足』確保に向けた枠組」を公表
https://zenkokuforum.jimdofree.com/
にて録画視聴・資料閲覧可能
この種のフォーラムは初。オンラインもかなり早い取組 532020/8/8 加藤博和・伊藤昌毅ほか
• 全員がそれぞれの場所か
ら出演(主会場なし)
• Zoomで議論。YouTube
で送出。途中で録画も挟
む(放送同然)
• 進行中、出演者とスタッ
フはFBのmessengerで
連絡をとりあう
542020/8/8 加藤博和・伊藤昌毅ほか
• x
交通事業者の現状紹介(バス)
谷島賢(イーグルバス社長)
高田晋(熊本都市バス社長)
55
• xx
交通事業者の現状紹介(鉄道)
太田恒平(トラフィックブレイン)
加藤博和(名古屋大学)
56
• xx
交通事業者の現状(タクシー)
とりまとめ: 井原雄人(早稲田大学)
57
• xx
交通事業者の現状紹介(介護タクシー・福祉運送)
58
「緊急に必要」と
社会に対して訴えていかなければならないこと
1. 「くらしの足」が危機的であり、いったん失えば戻すのは困難
– このままだと、収束後に元通りの運行はできなくなる可能性が高い
– そうなれば、外出が自由になっても、実質的に外出が制約される人が多数出てしま
う
2. 現段階でも確保すべき「くらしの足」があり、移動中の乗客や
職員の感染防止が必要
– 社会を維持するために働いていただいている方が、そのために安全に移動できるよ
うにしなければならない
3. そのために、「くらしの足」確保維持への公的支援が必要
– 現状の制度では対応できないところがあり、一刻を争う
「後」でなく、とりあえず「今」に集中
「主張」「要求」の前に「現状」「問題」を知ってもらう 592020/8/8 加藤博和・伊藤昌毅ほか
提言書作成
• セッション中40分+
公開延長戦50分+ク
ローズ後約1時間徹
底ディスカッション
– Google Docsを共有し
てライブで作成
• 当日中に国土交通大
臣宛の提言書にまと
める
– 疲れ果ててZoom飲み会
する気力が…
60
2020/8/8 加藤博和・伊藤昌毅ほか 61
公共交通業界はITが苦手・遅れてる?
私がいる限りそんなことはない
進行の連絡・指示
講演・司会進行・画面共有
質問・回答SNS #交通崩壊
映像
反応・意見
視聴者 登壇者・運営者
Facebook Message
参加申込
完全分散
全国十数箇所からの接続
アンケート
Google Form
「日本版MaaS」は
どれだけ交通の本質的な問題に
向き合ってきたか?
MaaS
Mobility as a Service
都市・社会におけるモビリティのあり方の方向性
• ドア・ツー・ドアの移動に対し、 様々な移動手法・サービスを組み合わ
せて1つの移動サービスとして捉えるものであり、ワンストップでシーム
レスな移動が可能となる。
• 加えて、様々な移動手段・サービスの個々のサービス自体と価格を統合
して、 一つのサービスとしてプライシングすることにより、いわば「統
合一貫サービス」 を新たに生み出すものであり、価格面における利便性
の向上により利用者の移動行動に変化をもたらし、移動需要・交通流の
マネジメント、さらには、供給の効率化も期待できる。
• 小売・飲食等の商業、宿泊・観光、物流などあらゆるサービス分野との
連携や、医療、福祉、教育、一般行政サービスとの連携により、移動手
段・サービスの高付加価値化、より一層の需要の拡大も期待できる。
MaaSとは?
(国交省 都市と地方の新たなモビリティサービス懇談会中間とりまとめより)
Whim by MaaS Global
• ヘルシンキ(フィンランド)でMaaSを実現
• Whim というアプリを通して鉄道、バス、タ
クシー、自転車などの組み合わせ検索や予約決
済を実現
https://time-space.kddi.com/digicul-column/world/20161209/1772
• xx
統合の度合いで4段階のレベルが提唱されている
http://www.tut.fi/verne/aineisto/ICoMaaS_Proceedings_S6.pdf
MaaS
狂騒曲
• 2019年度〜
– 経産省
• 主に産業政策としてのMaaS
• 「スマートモビリティチャレンジ」
– 国交省
• 主に交通の維持と発展のためのMaaS
• 「新モビリティサービス推進事業」「日本版MaaS推進・支援事業」
• 2020年度〜
– 内閣府
• スマートシティ、スーパーシティ関連事業という整理
MaaSを巡る日本の動き
• 経産省+国交省
• 99自治体
• 132事業者
• その他26団体
• 登録料・年会費なし
スマートモビリティチャレンジ推進協議会
事務局 :国立研究開発法人 産業技術総合研究所 情報・人間工学領域
ヒューマンモビリティ研究センター スマートモビリティチャレンジ協議会 事務局
https://www.mobilitychallenge.go.jp/aboutsmcpc
https://www.meti.go.jp/press/2020/07/20200731005/20200731005.html
2020年6月1日応募締切
2020年7月31日発表
• MaaSをテーマにした懇親会
• 委員
– 石田東生 筑波大学特命教授 (座長)
– 伊藤昌毅 東京大学生産技術研究所助教
– 鎌田実 東京大学大学院新領域創成科学研究科教授
– 川端由美 自動車ジャーナリスト、株式会社ローラン
ド・ベルガー
– 須田義大 東京大学生産技術研究所教授
– 高原勇 筑波大学未来社会工学開発研究センター長
– 森本章倫 早稲田大学社会環境工学科教授
– 矢野裕児 流通経済大学流通情報学部教授
– 吉田樹 福島大学経済経営学類准教授
• 2019年3月に中間とりまとめ公表
国交省 都市と地方の新たなモビリティサービス懇談会
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/sosei_transport_tk_000089.html
2019年度
国交省事業
実証実験は毒饅頭か?
• 大企業
– AI、ビッグデータ、IoT
領域のビジネス開発とし
てモビリティに注目
– プロトタイプを開発し
PoC実施
自治体の現場と大企業のモビリティソリューションの
ミスマッチ問題
※複数の実話をもとに再構成
• 自治体
– 有名な大企業が来た!
– トップが連れてきた!
– 具体的な問題を抱える
「高齢化率63%の熊山
地区283世帯のための移
動手段確保…」
最初は相思相愛
• 最初は甘い言葉で「何でも出来ます」と言う
• いまいち使いづらいサービス、UI
• 担当する地方支社と東京の開発者に距離がありすぎ
• 問題を指摘しても反応が悪い、改良されない
• 数年で撤退、地域は取り残される
■■■■モビリティの実証実験
すごそうなバズワード
• 地元の印象
– あるモノを押しつけてるだけ、地域から学ぶ気が無い!
– 地域は残り続けるのに企業は撤退出来る
• 企業の本音
– 大企業では数百人規模のサービスに投資出来ない
– 地域交通はビジネス化が難しい
• 地域交通専門家の知見
– 「やっぱり」
– 他の地域は騙されないように気をつけよう
熱を生み出すことができず、スタートでつまづく
いくつもの地域に関わっているのでか
なり重要なのだが、往々にしてIT企業
はキーパーソンだと認識していない
より本質的なデジタル化と
向き合おう
運輸局への紙による膨大な申請・届出業務
バス会社(永井運輸@前橋) 関東運輸局
太田恒平, 水野羊平, 三浦公貴, 伊藤昌毅, "GTFS-JPデータを用いた乗合
バス事業の電子申請に向けた基礎検討 〜帳票地獄からの脱却による働き
方改革を目指して〜", 第59回土木計画学研究発表会, 2019年6月9日.
書式の例
• x
https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/bus/procedure/noriai/style.html
利用者向けのデジタル化を進めたところで…
運輸行政のデジタル化を目指して
電子化すればいいのに、なぜできない?
• 今でもできている。大きな問題だとは思っていない
• 相当の費用が掛かるが予算が付かない
• 国交省における担当部署が不明
• 使われる気がしない。メリットが見えない
• 許認可、申請業務が複雑であり、分かっている人が少ない
令和元年度 第2回 (第16回) 国土交通省交通政策審議会 交通体系分科会 地域公共交通部会 (19/09/27)
https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001311067.pdf
専門家からのインプット
名古屋大学
加藤博和教授による
これ以外にも関係者の会
議等で発言の機会がある
度に申請の電子化の話を
されていた
• x
伊藤からも問題提起と提言
交通政策審議会 交通政策基本計画小委員会(2020年1月)にて
https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/s304_koutuuseisaku01.html
規制改革推進に関する
答申(2020年7月)
• 内閣府 規制改革推進会議
• 交通事業者のデータ整備・連携
の推進
• 交通事業者から国への申請のオ
ンライン化
– 交通業界におけるDX(デジタルトランス
フォーメーション)推進
令和3年度 国土交通省
自動車局関係
予算概算要求概要
2020年9月25日公開
https://www.mlit.go.jp/page
/content/001364071.pdf
• 業務分析、要件定義ができる発注側の人材がいるか
• アジャイル的な開発手法が必要なのではないか。それを実践出
来るIT企業や発注制度があるか
• 交通事業者のシステム開発がついてくるか
• 期限を決めて電子化に一本化出来るか
• 2年ローテーション人事で大丈夫か
期待とともに懸念も大きい
明るい兆し
90
標準的なバス情報フォーマットのオープンデータ整備が進行中
路線 時刻 運賃
「標準的なバス情報フォーマット」(世界標準のGTFS互換)でデータ整備
リアルタイム
乗換案内・MaaS サイネージ・印刷物等 交通分析・計画
バス業界において「標準化」「オープン化」が同時に進行中
• x
92
2018年11月:30
2019年2月:90 2019年7月:126
0
50
100
150
200
250
300
17年7月
17年10月
18年1月
18年4月
18年7月
18年10月
19年1月
19年4月
19年7月
19年10月
20年1月
20年4月
20年7月
件数
2018年7月:23
• Webページからデータを誰でもダウンロード出来るように
オープンデータとして自社などのWebページで公開
• 便ごとのバス停通過時刻、緯度経
度情報などをリアルタイム公開
• 混雑情報も追記可能
– 2020年7月より宇野バスが対応
• Protocol Buffer形式
GTFSリアルタイム(バスロケ)提供も増加中
(28事業者)
• 公共交通オープンデータ協議会(坂村健会長)
による取り組み
– 公共交通オープンデータセンター
• 都バスは、Google Mapsでバスロケを考慮し
た検索が可能に
2020年: 都バス・横浜市営バスの
GTFS-JP・GTFSリアルタイムデータ公開
2019年3月
97
• 路線バス事業者: 全体の約2割
– 一部地域で民間・公営事業者を含めたGTFSオープンデータ整備が進む
• 北海道、青森、群馬、富山、山梨、和歌山、岡山、佐賀、熊本、沖縄など
• 計画中の事業者も少なくない
– 一部の大規模事業者は自前データ作成、Google提供(有償含む)
– 様子見の事業者も多く、大都市部は進まず
• コミュニティバス:全体の約2割
– 県や市の事業でデータ整備推進
• 北海道、群馬、富山、静岡、愛知、岐阜、高知、福井、福岡、沖縄など
• 本年度事業で整備計画中の県も複数あり
– 地域的な偏りも大きいが格差は埋まりつつある
GTFSデータ整備状況: 273事業者の内訳
地方でも都市でも
公営でも民間でも
路線バスはオープンデータ化が
既定路線に
• 事業者データ
• バス停データ
• 路線データ
• 時刻表データ
• 路線図(緯度経度)データ
• など
GTFS-JPにはCSVファイル形式で以下の情報が格納
技術はそれほど新しくない
しかし現実的な解として世界に広まっている
RDB
1969年 CoddがRDBを提唱
1974年 SEQUEL言語(後の
SQL)開発
1987年 SQLがISO標準に
CSV形式
1972年のIBM Fortran がサ
ポート(Wikipedia)
2005年にRFC4180として成
文化
ASCIIコード
1963年にAmerican
Standards Association(ASA、
後のANSI)によって制定
リレーショナルデータベースとして解釈可能
• x
例: 本日 渋谷駅前 51番乗り場から発車するバス
• 例:SNSの「都バスは同時に何台走っている?」という問いに
すぐに答えられる
– Max 1141台, 都バスの保有台数は約1500台
SQLなので様々な角度からデータ取得が可能
https://twitter.com/niyalist/status/1295398917488574464
• 標準的なバス情報フォーマット
(GTFS-JP)データ整備に関わる有志
によるコミュニティ
– 2017年夏頃から、国交省検討会の関係者らを
中心に自然発生的に誕生
– 普及に関わるツール開発、勉強会やイベント
開催、関係者への働きかけなどを継続的に実
施
– チャットなどによる活発な情報交換
• 参加者
– 大学研究者
– 乗換案内サービスデータ整備担当
– バス事業者向けツール開発者
– 公共交通コンサルタント
– 交通事業者職員
– 自治体職員 等 20名程度
標準的なバス情報フォーマット広め隊
• バスロケやアラートを標準フォーマットで積極公開、利便性向上へ
GTFSリアルタイムで攻めの情報発信
• アナログな現場オペレーションにGTFSだけを導入しても求めら
れる情報提供ができない
• 業務フロー全体を捉えたデジタル化を進めている
GTFS整備からバス事業のDX推進へ
(みちのりホールディングス)
【国土交通省主催】標準的なバス情報フォーマット/GTFSオンラインセミナー(2020年9月)
https://www.youtube.com/watch?v=vQV3kXBtAAs
データ利用の広がり
• GoogleはGTFS形式によるオープン
データを推奨
– ほぼ選り好みせずデータを掲載
– 検索の統計情報も公開
• 乗換案内に掲載されていない自治
体やバス事業者が利用促進のため
にデータ整備
• 訪日外国人が利用するのはGoogle
Maps
Google Mapsへの掲載
「駅すぱあと/Yahoo!乗換案内」がオープン
データを採用
• オープンデータ化されたバスデータを経路探索に採用
https://ekiworld.net/personal/app/spec/info.html?style=pc
Moovitが日本のデータに対応
• イスラエルのベンチャー企業が開発するMoovitが山梨県GTFSを採用
サイネージでの活用
• 北海道十勝MaaS実証実験の
基盤データの一部はGTFS-JP
オープンデータ
• 小田急+VAL研究所のMaaS
プラットフォームに採用
MaaSの基盤データとして
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/stk/hokkaido-tokachi-maas.htm
https://www.slideshare.net/KenjiMorohoshi/20200128shikoku-gtfsjp
• Aa
市民発のアプリも登場
https://play.google.com/store/apps/details?id=work.momizi.unomap&hl=jahttps://sonohino-kibunshidai.org/aobus_now/
青バスなう! UnoMap
地域コミュニティが
データ活用
富山県資料
Code for Saga
• 東京都交通局のバス・地下鉄デー
タをAPIで提供した。 民間がデー
タを使って新しいサービスを展開
でき、スタートアップに繋がる可
能性。 また住民がテクノロジを
活用して社会や地域の課題を解決
するシビックテックの取り組みに
よりQoSを向上」 との言及
– 「ポスト・コロナを見据えた東京のDXの推
進に向けたオンラインシンポジウム」での
発言(2020年10月12日)
東京都小池知事も期待を表明
https://www.youtube.com/watch?v=R_-CQIiVwpc
1:14:50 頃〜
• 公共交通オープンデータの紹介
や、それを利用したプログラミ
ング方法を解説
– GTFSとODPTデータを紹介
– QGIS、SQL、Processing、Lineボット
などで活用
• 122ページの書籍を300部以上
販売
技術書展6で同人誌を販売
• データが公開された
ことで、技術と社会
課題に興味がある二
十歳前後の人材に活
躍の場が
学生・若手エンジニアの台頭
https://www.gtfs.jp/blog/cfjsummit2020/
行政によるデータ活用の可能性:
「地域が自らデザインする地域の交通」
のために
データの流れからみたバス事業
公共交通
事業者
運輸局
(国)
利用者
自治体
アプリ
事業者
標準化+オープン化
許認可・申請
紙ベース
情報提供の義務は無い
許認可権限
形式的な要件は確認はするが
地域の状況を踏まえた判断はしない
自治体が地域の交通をデザイン
することが法的に求められている
ダイヤ改正・臨時便
路線やバス停の新設・廃止
新規参入・撤退
この体制のままよりよい交通は作れるのか?
利用の実態は
自治体に届かない
都バスのサービスレベルを把握するマップを作成
高松駅13:00発の到達圏
https://qiita.com/niyalist/items/1d3941761df3969f16a2
• 国交省若手職員を対象にしたIT研
修を自主企画
• API、クラウドコンピューティング、
オープンデータなどを手を動かし
て実感することを意図
• ちょっと難しかったかも。。。
ファイルからデータへ: 国土交通IT実践
ワークショップ
「人間拡張」を実現しようとすれば、
対象は狭義の技術に留まらないはず
社会と真剣に向き合い、
コミットする覚悟は?

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