NPOサポートセンター、日本財団CANPANプロジェクトは共催で、2018年4月24日に「第1回 NPOによるICTサービス活用自慢大会」最終選考（プレゼンテーション） 、および表彰式を開催しました。 最終選考6団体がICT活用を発表、大賞を競いました。各部門受賞団体は以下のとおり。大賞「 NPO法人 Chance For All 」 、スポンサー特別賞 グッドDRM賞「 NPO法人 エイズ孤児支援NGO・PLAS 」、審査員特別賞「 認定NPO法人 育て上げネット 」と「 NPO法人ドットジェイピー 」、ファイナリスト「 NPO法人 OVA 」と「 NPO法人 ネオ 」。 ▼全ての発表資料はこちらのURLからご覧いただけます。 http://npo-sc.org/ncolle/2018/05/03/nptechjp_jiman_2018_award/

2. 414時間の業務効率化と寄付3倍を実現！
小さな組織が実践できる
「テクノロジー・ドリブン」経営
特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLAS
代表理事 門田瑠衣子

3. 特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLASとは
プラスは、エイズ孤児が直面する問題
の改善に取り組む国際協力NGOです。
「エイズによって影響を受ける子ども
たちが未来を切り拓ける社会を実現
する。」ことをビジョンに、ウガンダ共
和国、ケニア共和国で活動しています。
3

4. わたしたちの成果
414
年間
3倍になった
99％減
￥
時間の業務削減
寄付が 広報費

5. 「テクノロジー・ドリブン経営」とは？
• テクノロジー・ドリブンとは？
テクノロジーが従来のサービスや「あたりまえ」をどん
どん塗り替えて、便利にしてくれる。
• テクノロジー・ドリブン経営とは
ICTサービスを「サービス活用」ではなく「経営戦略」に
位置付ける。
このサービ
スで何がで
きるの？
経営課題
の解決に
使える？

6. 「テクノロジー・ドリブン経営」で
職員5名の小さい組織が成果をせる！
代表理事 事務局長
ファンドレイズMG 広報/非常勤
コアボランティア10名
インターン5名
有給常勤4人、有給非常勤1人、資金規模約1900万円
海外事業MG

7. わたしたちが抱えていた課題
時間がない
煩雑な作業に
時間を費やす
成果が小さい
戦略を立てる時
間がない
資金が足りない
寄付集めの戦
略不在、広報に
手が回らない
￥

8. ３つの活用事例を中心にお話しします
CRMでの寄付
獲得と効率化
Wordpressの
テーマ活用HP
freeeを活用し
た会計効率化
費用99％減寄付3倍 業務量10分の1

9. CRM活用による寄付獲得
導入前の課題
• データが点在し分析ができない
• 適切支援者とコミュニケーションできない
導入 活用 成果

10. CRM活用による寄付獲得
どのように活用したか
• 個人データの管理、分析
• スコアリングや支援フェーズ等に応じたコミュ
ニケーション
• 決済やWebフォームとのつなぎ込みによるデ
ータ作成の自動化
導入 活用 成果

11. CRM活用による寄付獲得の成果
• マルケト導入後3年で寄付が1.6倍に
• PDCAを意識した業務フローが可能となる
導入 活用 成果
313時間の業務時間を削減
3倍になった
年間で SFA導入後3年で寄付

12. Wordpressのテーマを活用した
団体サイトフルリニューアル 導入前の課題
• スマホ未対応
• それによるアクセス減
• 高コスト。見積もり約300万円。
導入 活用 成果

13. Wordpressのテーマを活用した
団体サイトフルリニューアル どのように活用したか
• レスポンシブデザインに対応
• テーマ「Sydney」を活用して簡単設定
導入 活用 成果

15. Wordpressのテーマを活用した
団体サイトフルリニューアルの成果
• 稼働40時間
• 広報全スタッフ、インターンが作業可能
導入 活用 成果
99％のコスト減
5.8倍の寄付件数
製作費は3万円で 初動1週間で

16. freeeを活用した会計、労務効率化と
経営の健全化 導入前の課題
• 特定のPCでしか作業できない
• 手入力で帳簿作成
• 時間がかかるため財務状況を即時で把握で
きない
導入 活用 成果

17. freeeを活用した会計、労務効率化と
経営の健全化 どのように活用したか
• オンラインバンク、クレジットカードを連携
• AIが帳簿を作成
• 複数人での作業が可能
• 8割はスマホから作業
• 収支のリアルタイム把握が可能
• 給与計算や明細の発行
• 決算書の作成
導入 活用 成果

18. freeeを活用した会計、労務効率化と
経営の健全化の成果
• テレワークなどの柔軟な働き方を実現
• 経営の見える化によりスピード感ある戦略の
軌道修正が可能
導入 活用 成果
10/1になる。（海外会計除く）
81時間の業務時間を削減
作業時間は 年間で

19. 現地とのコミュ
ニケーション・
データ管理
支援者接点
社内コミュニケーション
データ管理
財務・決済管理支援者管理
Salesfor
ce CRM
支援者管理
Marketo
マーケティ
ングオート
メーション
Robot
Payment
寄付決済
freee
財務管理
Eメール
メールマーケティング
Chatwork
社内議論
イベント申込
イベント管理・運用
渉外
対面渉外対応
Readyfor
クラウドファンディング
G Suite
資料作成・共有・保管
Web
ウェブサイト
Google Ad
広告出稿
Wantedly
People
名刺管理
支援者
見込支
援者
団体職員5名
現地
パートナー
団体
オンラインバンク、クレカ
支払決済
システム構成図

20. 成果最大化のために
工夫した4つのポイント
• 「テクノロジー・ドリブン」経営は経営者のテク
ノロジー理解から。テクノロジーの急速な発展
を経営の前提におく。
• 「サービス活用」ではなく「経営戦略」「組織強
化」と位置付ける。取り組む重要度は高い。
• 導入ではなく定着を徹底的に目指し仕組化す
る
• 競合への情報提供をいとわない。情報提供
が新しい情報を呼び込む。