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オフィスクラウドスタック
    企画書

   WASP株式会社

    0.1版 2013年 1月 1日
背景
• ハードウェアの過剰な進化
 – 現代のパソコンは、普通のオフィスで使うには過剰スペックに
   なりつつある
 – 適正スペックなパソコンはむしろ買いにくい
• 必要スペックのアンバランス
 – 人によって要求が異なるので、同一スペックのパソコンにする
   と、要求とスペックが釣り合わない
 – 要求スペックは変化する
• サーバーが必要になった時にハードウェアを用意するの
  は面倒の元



オフィス全体で統一的に資源管理できないか?
ハードウェアの過剰な進化

• 今時のパソコンはマルチメディア向きに
  強化されていて、オフィス用ではオー
  バースペック
• ハードウェアの価格が安くなって、ス
  ペックがを下げても価格は大差ない
• 「普通の人」はCPUもメモリもディスクも
  余り気味になっている

しかし、余ったスペックの融通はできない
釣り合わないスペック

• 同じオフィスでも、それぞれがやってい
  る作業が違うので、パソコンに求めるも
  のも違う
• 「パソコンに求めるもの」は変化する
• 多様な要求に合わせてパソコンを購入す
  るのは面倒臭い上に、常に適正に保つの
  は容易ではない

過剰スペックと過少スペックが混在してしまう
サーバを立てる需要

• オフィスにおいても、様々な用途のサー
  バの必要性がある
• オフィスにサーバ設置用のスペースを確
  保するのは容易ではない(邪魔でうるさい)
• サーバの必要数、増設計画等を具体化さ
  せるのは難しい


  設置のことを考えずに増やしたい
求められていると思われるもの
• オーバースペックでも無駄にならないこ
  と
 – 必要なリソースを融通しあって、過不足ない
   リソース配分にしたい
• バックアップ等の作業が必要ないこと
 – 自動的に複製を作り、障害が運用の妨げにな
   らないこと
• 実ハードウェアよりも多数のホストが運
  用できること
 – 余剰リソースの有効活用
提案する解決策

   仮想化基盤に
リソース共有機能を持たせ、
  デスクトップ環境を
  その上に構築する
仮想化基盤によるリソース共有(1)

• 実ホストに直接デスクトップを構築する
  と、リソースを占有してしまう
• リソースが占有されると、リソース共有
  はOSの機能の範囲に限定されてしまう
 – ファイル共有程度に限られる



基盤側でリソースの共有を行い、
必要なリソースを配分してもらう
仮想化基盤によるリソース共有(2)

    分散ストレージの利用
• ネットワーク上のホストのストレージデ
  バイスを、共有するもの
• LAN上で共有されるため、ストレージデバ
  イスの増設等のメリットが共有される
• ブロック単位の分散多重化が出来るの
  で、耐障害性が高い
• 分散しているので、スケールさせやすい
仮想化基盤によるリソース共有(3)

     仮想化基盤の利用
• CPUやメモリ等を仮想化して共有可能にす
  る
• 利用者は必要量だけ割り当ててもらう
• 余剰リソースが再利用可能になるため、
  リソースの有効活用が可能になる
基礎となる技術

• 仮想化(kvm)
 – Linuxカーネル組み込みの仮想化技術
 – 軽い上に自由度が高い
• PCIパススルー
 – 仮想環境上でも軽快なデスクトップを実現す
   る
• 分散ストレージ Sheepdog
 – Kvmと組み合わせて使う分散ストレージ
 – 本来はクラウド技術として開発されている
 – https://github.com/collie/sheepdog
開発要素

• 技術レビュー用のデモシステム
 – 実現可能性を確認するための試作も含む
• 基盤のインストーラ
 – 基盤用ソフトウェアの選定
 – インストーラ
 – 環境設定システム
• 基盤管理のためのソフトウェア群
 – デスクトップ、ゲストOSのインストーラ
 – 資源管理システム
当面のロードマップ
1. 実証システムの開発、リリース
 – デモが可能な程度のものを作る
2. 基本的な機能を持ったものをリリース
 – エンドユーザがインストールして運用でき
   る程度
3. 管理システムの充実
 – 管理システムのユーティリティ向上
4. ストレージシステムの改良
 – より柔軟な運用を可能にする
 – パフォーマンス改善
マネタイズの可能性
• スタックそのものの販売、サポート
 – ホスト台数に応じたライセンス料等
• プリインストールシステムの販売、サ
  ポート
• 仮想サーバの販売
 – 必要な機能を持ったサーバインスタンスの
   提供(仮想アプライアンス)
 – 外部クラウドサービスとの連動
• 各種付帯ソリューションの提供
 – セキュリティ等のサービス
実証と初期リリースに必要なリ
ソース
         項目   数量    単価      金額
デモ用ホスト         3台   12万円         36万円
開発者           3人月   120万円        360万円
管理、営業、広報等     1人月   100万円        100万円
                             約500万円

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オフィスクラウド企画書

  • 1. オフィスクラウドスタック 企画書 WASP株式会社 0.1版 2013年 1月 1日
  • 2. 背景 • ハードウェアの過剰な進化 – 現代のパソコンは、普通のオフィスで使うには過剰スペックに なりつつある – 適正スペックなパソコンはむしろ買いにくい • 必要スペックのアンバランス – 人によって要求が異なるので、同一スペックのパソコンにする と、要求とスペックが釣り合わない – 要求スペックは変化する • サーバーが必要になった時にハードウェアを用意するの は面倒の元 オフィス全体で統一的に資源管理できないか?
  • 3. ハードウェアの過剰な進化 • 今時のパソコンはマルチメディア向きに 強化されていて、オフィス用ではオー バースペック • ハードウェアの価格が安くなって、ス ペックがを下げても価格は大差ない • 「普通の人」はCPUもメモリもディスクも 余り気味になっている しかし、余ったスペックの融通はできない
  • 4. 釣り合わないスペック • 同じオフィスでも、それぞれがやってい る作業が違うので、パソコンに求めるも のも違う • 「パソコンに求めるもの」は変化する • 多様な要求に合わせてパソコンを購入す るのは面倒臭い上に、常に適正に保つの は容易ではない 過剰スペックと過少スペックが混在してしまう
  • 5. サーバを立てる需要 • オフィスにおいても、様々な用途のサー バの必要性がある • オフィスにサーバ設置用のスペースを確 保するのは容易ではない(邪魔でうるさい) • サーバの必要数、増設計画等を具体化さ せるのは難しい 設置のことを考えずに増やしたい
  • 6. 求められていると思われるもの • オーバースペックでも無駄にならないこ と – 必要なリソースを融通しあって、過不足ない リソース配分にしたい • バックアップ等の作業が必要ないこと – 自動的に複製を作り、障害が運用の妨げにな らないこと • 実ハードウェアよりも多数のホストが運 用できること – 余剰リソースの有効活用
  • 7. 提案する解決策 仮想化基盤に リソース共有機能を持たせ、 デスクトップ環境を その上に構築する
  • 8. 仮想化基盤によるリソース共有(1) • 実ホストに直接デスクトップを構築する と、リソースを占有してしまう • リソースが占有されると、リソース共有 はOSの機能の範囲に限定されてしまう – ファイル共有程度に限られる 基盤側でリソースの共有を行い、 必要なリソースを配分してもらう
  • 9. 仮想化基盤によるリソース共有(2) 分散ストレージの利用 • ネットワーク上のホストのストレージデ バイスを、共有するもの • LAN上で共有されるため、ストレージデバ イスの増設等のメリットが共有される • ブロック単位の分散多重化が出来るの で、耐障害性が高い • 分散しているので、スケールさせやすい
  • 10. 仮想化基盤によるリソース共有(3) 仮想化基盤の利用 • CPUやメモリ等を仮想化して共有可能にす る • 利用者は必要量だけ割り当ててもらう • 余剰リソースが再利用可能になるため、 リソースの有効活用が可能になる
  • 11. 基礎となる技術 • 仮想化(kvm) – Linuxカーネル組み込みの仮想化技術 – 軽い上に自由度が高い • PCIパススルー – 仮想環境上でも軽快なデスクトップを実現す る • 分散ストレージ Sheepdog – Kvmと組み合わせて使う分散ストレージ – 本来はクラウド技術として開発されている – https://github.com/collie/sheepdog
  • 12. 開発要素 • 技術レビュー用のデモシステム – 実現可能性を確認するための試作も含む • 基盤のインストーラ – 基盤用ソフトウェアの選定 – インストーラ – 環境設定システム • 基盤管理のためのソフトウェア群 – デスクトップ、ゲストOSのインストーラ – 資源管理システム
  • 13. 当面のロードマップ 1. 実証システムの開発、リリース – デモが可能な程度のものを作る 2. 基本的な機能を持ったものをリリース – エンドユーザがインストールして運用でき る程度 3. 管理システムの充実 – 管理システムのユーティリティ向上 4. ストレージシステムの改良 – より柔軟な運用を可能にする – パフォーマンス改善
  • 14. マネタイズの可能性 • スタックそのものの販売、サポート – ホスト台数に応じたライセンス料等 • プリインストールシステムの販売、サ ポート • 仮想サーバの販売 – 必要な機能を持ったサーバインスタンスの 提供(仮想アプライアンス) – 外部クラウドサービスとの連動 • 各種付帯ソリューションの提供 – セキュリティ等のサービス
  • 15. 実証と初期リリースに必要なリ ソース 項目 数量 単価 金額 デモ用ホスト 3台 12万円 36万円 開発者 3人月 120万円 360万円 管理、営業、広報等 1人月 100万円 100万円 約500万円