Successfully reported this slideshow.
We use your LinkedIn profile and activity data to personalize ads and to show you more relevant ads. You can change your ad preferences anytime.

アジャイル・ブリゲード

2,500 views

Published on

DXで直面する分断を越境する組織で繋ぐ

Published in: Business
  • Be the first to comment

アジャイル・ブリゲード

  1. 1. Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. Ichitani Toshihiro 市⾕聡啓Photo credit: United States Marine Corps Official Page on Visual hunt / CC BY-NC DXで直⾯する分断を越境する組織で繋ぐ 「アジャイル ブリゲード」
  2. 2. 市⾕ 聡啓 Ichitani Toshihiro 開発会社→SIer→プラットフォーマー→起業 エンジニア→プロマネ→プロデューサー →伴⾛する変⾰⽀援者 19年 特に専⾨は ・仮説検証 (サービスデザイン) ・アジャイル開発
  3. 3. Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. ・カイゼン ・アジャイル ・チーム開発 ・仮説検証 ・アジャイル ・仮説検証 ・アジャイル ・アジャイル⼊⾨
  4. 4. 市⾕ 聡啓 Ichitani Toshihiro 株式会社レッドジャーニー (⺠間企業DX) 政府CIO補佐官 (省庁DX) 直近の⽅向性は「DX推進⽀援」
  5. 5. https://cio.go.jp/ IT総合戦略室 ※私の担当領域は  主に経産省、厚労省
  6. 6. https://redjourney.jp/
  7. 7. 今、⽇本で起きていること
  8. 8. Photo credit: The Library of Congress on Visualhunt / No known copyright restrictions
  9. 9. Copyright Toshihiro Ichitani DX! なんだか得たいの知れない⾔葉。 (この業界でよくあるバズワードなんでしょ?) DXは、定義がある⾔葉です。 (調べたら分かります)
  10. 10. ウメオ⼤学(スウェーデン)のエリック・ストルターマン教授が 2004年に提唱した概念。 「ITの浸透が、⼈々の⽣活をあらゆる⾯で より良い⽅向に変化させる」 現実にそのとおり…だけども、これだけでは具体的には良くわからない DX(デジタルトランスフォーメーション)とは
  11. 11. ・外部環境 (顧客/市場) からの破壊的な変化に対応 ・内部環境 (組織/⽂化) の変⾰を伴う(その場しのぎではない) ・デジタルテクノロジーを利⽤して、新しいプロダクトやサービス、  ビジネスモデルを構築する ・その結果、「顧客体験の変⾰」によって新たな価値を創出する DXとは「顧客体験の変⾰」 外部環境の変化 内部環境の変⾰ テクノロジーを活⽤した 新しいサービス・事業の創出 顧客体験の変⾰ つまり、顧客の体験を変える新たな価値を ⽣み出し続けられるようにすること
  12. 12. また、そんな⼤げさな…いえいえ DXへの取り組みは既に国家課題 https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html DXレポート 〜ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開〜 DX推進ガイドライン DX推進指標 世界最先端デジタル国家創造宣⾔ https://www.meti.go.jp/press/2018/12/20181212004/20181212004-1.pdf https://www.meti.go.jp/press/2019/07/20190731003/20190731003.html https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/pdf/20200717/siryou1.pdf 2018年 2018年 2019年 2020年 デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)2020 https://www.meti.go.jp/press/2020/08/20200825001/20200825001.html 2020年 DX認定制度 2020年 https://www.ipa.go.jp/about/press/20201109.html
  13. 13. ⽇本企業のDX課題は2周⽬に突⼊している 前線は、既にDXの絵を書き終えて「最初の失敗」を 踏んでいる。 「DXとは?」レベルの話は前線からみると完全周回遅れ。 「DXの良し悪し」レベルの議論は前線からみると不要。 ⼈⼝動態に基づく経済的な衰退が不可避な未来に向けて 危機感ある企業は「DX」という機運を利⽤して、 組織変⾰を始めている。(だからこそ圧倒的に苦戦している) Photo on Visual hunt
  14. 14. Photo on Visual hunt 「⼀休さんの屏⾵のトラ」DX 「⼀周⽬の失敗」とは、⼤きく2つある (1)DX戦略が実⾏に繋がらない   密度の⾼い絵とロードマップはあるが、それを実⾏に   移す体制、運⽤が存在しない   (外部⽀援者に「お絵かき」だけされて逃げられている) (2)DXプロジェクトを⽴ち上げるが遂⾏で失敗する   何とかプロジェクトを⽴ち上げるが、⽬的との距離が   遠く、⼿段の遂⾏に⾛った挙げ句次に繋がらない失敗   へと⾄る。
  15. 15. Photo credit: The Library of Congress on Visualhunt / No known copyright restrictions DXで直⾯する 困難の本質とは何か?
  16. 16. Photo credit: aka Quique on VisualHunt.com / CC BY-NC-ND 分断
  17. 17. 本当の困難とは「意識していないこと」への意識 技術適応、アジャイル開発、プロダクトマネジメント、 仮説検証、機能するチーム、組織開発、 … 必要する⼿⽴ては枚挙にいとまがない だが、それ以上に本質的な困難とは 「これまでの組織、事業を⽀えてきた環境」 への対峙そのものである。 今まで信じて疑わなかったもの、現に利益を⽣み出す やり⽅、考え⽅を問い直すことへの⾃然な抵抗。
  18. 18. 分断とは何か 実は組織(あるいは社会)には数多くの分断が存在する ・役割、職能、職位による分断 ・チーム間、部署間、事業部間の分断 ・組織の内と外との分断 ・世代間の分断    : DX推進に伴うもっとも困難な分断とは 「垂直上の分断」と「⽔平上の分断」である
  19. 19. Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 「垂直上の分断」と「⽔平上の分断」 既存事業新規事業 経営 ミドル 現場 「垂直上の分断」 「⽔平上の分断」
  20. 20. Photo credit: NASA Goddard Photo and Video on VisualHunt.com / CC BY DXの奇跡 〜経営と現場の危機感の⼀致〜 DXの真の価値とは、経営と現場が同じ⽅向に向かって 動いていく旗印を得られるところにある。 経営の⼀⽅的な打ち出しでも、現場よがりの活動でもなく、 両者が組織や事業を変えるという⼀点で合意できる好機。 (この観点からいうと「経営が理解しない…」という悩みは、未だDX以前という ことで組織的には相当な危機状態と⾔える)
  21. 21. Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 「垂直上の分断」 分断例 ・経営と現場の⽅向性は⼀致しているが、  その間での状況同期が出来ていない  (情報の解像度に⼤きな差があり頻度⾼めるには運⽤困難) ・経営と現場を繋ぐのがミドル。  そのMiddleと他との⽅向性が合っていない   (結果的にミドルが抵抗勢⼒化している) 総論DXで⼀致していたとしても、個別⽬の前のPJとしては 従来どおりの判断をしてしまう問題 (現在指向バイアス)
  22. 22. https://en.wikipedia.org/wiki/John_Kotter John Kotter
  23. 23. Center of Excellence (CoE) ・変⾰を推進する「組織横断的な専⾨集団」の結成が必要  = 経営からミドル,現場の代表が状況同期と意思決定が   できる場作りと仕組み化
  24. 24. Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 個別PJで解決できない全社課題をCoEに集める チェンジ バックログ CoE 個別PJから全社⽅針に影響を与える課題を切り離す。 例えば、採⽤する技術、リソースマネジメント、 プロセス変更、新たなスキルを獲得するための教育プラン等 経営⼈材 ミドル 現場 プロジェクト 既存組織 経営課題
  25. 25. どのようにしてCoEを実装するか?
  26. 26. Photo credit: Israel Defense Forces on Visual hunt / CC BY-NC ブリゲード (混成チーム)
  27. 27. CoEを外部に任せる…絶対にヤメル 良くわからないので、 CoEをほぼ丸ごと外部の指⽰のもと作る、 あるいは、外部に丸ごと預けてしまう ⾸根っこを外部に渡すようなもの。 「⼀休さんの屏⾵のトラ」DXへまっしぐら
  28. 28. Photo credit: Israel Defense Forces on Visual hunt / CC BY-NC 内部と外部専⾨⼈材で混成チームを⽴ち上げる ・必要な専⾨性 (技術、アジャイル、仮説検証など)は  外部から⼈材を招聘する (業務委託メンター) ・ブリゲードは、「段階的発展」(stepwise)を前提とし  最初から完成形を⽬指さない  ※体制がむやみに重たくなるのを防ぐ ・ブリゲードの運⽤⾃体を「スクラム」で⾏う
  29. 29. Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. ブリゲードをスクラムで運営する ・ブリゲードと各現場・プロジェクトのバックログを分ける。  - プロジェクトが扱うバックログはあくまでプロジェクト⽬的  - ブリゲードは前述のとおり全社課題を扱う ・全社課題の⽅針と作戦をブリゲードがリードし、各PJチームと  協⼒して実施にあたる プロジェクト チェンジ バックログ アジャイル ブリゲード フィードバック 施策と⼈材 (アジャイル・ブリゲード)
  30. 30. Photo on Visual Hunt アジャイル・ブリゲードのもう1つのミッション その組織に適した「DXジャーニー」を描く
  31. 31. DXの4つの段階設計 = “DXジャーニー” 業務のデジタル化 つくるの トランスフォーメーション ビジネスの トランスフォーメーション 組織の トランスフォーメーション 「最初から全てを変えようとしない」 まず⼈(推進チーム/⽀援体制)を整える。 そもそも⼈が変化についていけない状況では どれだけ先進的な施策を打ってもムダ。 ①変化に適応できる⾜場を作る  - 業務のデジタル化/つくるのトランスフォーメーション ②仮説検証に基づく実験を繰り返し、  ⼩さくとも結果を積み上げていく  - ビジネスのトランスフォーメーション ③新たな事業に適した組織作りと、  既存の事業への学びの伝播  - 組織のトランスフォーメーション
  32. 32. 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 第1ジャーニー 「重点的な⼈材育成」 第2ジャーニー 「パイロットプロジェクトの⽴ち上げと実践」 第3ジャーニー 「具体的な施策プロジェクトの⽴ち上げ」 仮説検証型アジャイル開発 集合研修の実施(第1回) 仮説検証型アジャイル開発 集合研修の実施(第2回) DX推進チーム候補者の スキルマップ作成 DX推進チームの結成 パイロットプロジェクト ⽴ち上げ パイロットプロジェクト Aチームの活動 パイロットプロジェクト Bチームの活動 パイロットプロジェクト 各チームの評価 戦略バックログの作成、整理 施策プロジェクトのりストップ と計画作り A施策のPoC B施策のための調査 C施策のPoC …「ふりかえり」活動結果を棚卸しふりかえる。「むきなおり」ふりかえり踏まえ次の⽬標を再設定する 段階的発展を前提としたジャーニー設計 ・ジャーニー毎にミッションを定める。 ・ジャーニーを終える断⾯毎に「ふりかえり」「むきなおり」を実施
  33. 33. DX推進は組織上どこで扱う?
  34. 34. 「両利きの経営」によるDX推進の出島化 知の探索 (新規事業) 知の深化 (既存事業) (出所)オライリー、タッシュマン(2016)「両利きの経営」(監訳・解説:⼊⼭(2019)) 両利きの状態 成功の罠 企業は事業が成熟するに伴い 「深化」の実施に偏る傾向がある 両利きの経営とは 「探索」と「深化」のバランスが、 ⾼い次元で取れていること。 「探索」と「深化」が求められる部署を 分離し、既存ポリシーや制約の影響から 「探索」側を守る(「出島化」) 「探索」と「深化」を分けた上で、 ⼀組織としてのアセット、リソースを 活⽤できるよう両者の繋がりを設計する。
  35. 35. Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. Photo via Austin Ban via VisualHunt.com DXとは、誰にとっても 探索の旅(ジャーニー) 探索が不要なら、それはトランスフォーメーションとは 呼ばないかもしれない(通常業務!)
  36. 36. Photo credit: aka Quique on VisualHunt.com / CC BY-NC-ND 新規と既存の分断
  37. 37. Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 「⽔平上の分断」 分断例 ・新規事業と既存事業の状況同期、  リソース(⼈、ノウハウ)共有に関する分断 ・酷くなると、⾜を引っ張り合う関係に。  ※戦略の恣意的な重複、積極的な⾮協⼒関係 新規事業(DX推進)を出島で切り離せば離すほど、 既存との分断は深まり、結果的に孤⽴し結果を残せない (探索) (深化)
  38. 38. Photo credit: tiseb on Visual Hunt / CC BY DXの狙いとは、部分の進化ではなく 組織体としての変⾰ (変⾰を ”出島” から ”本⼟” へ)
  39. 39. Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. ・⽴ち位置は出島側に置きながら、本⼟に  に働きかけ⾏う。 ・運⽤イメージ  - 第1に、出島側でのジャーニーを進めて   実績をつくる  - 第2に、本⼟側に専⾨性の提供を働き   かける ・つまり、専⾨性の提供を接点作りの根拠  にして、ブリゲードを通じて、両者の  ⼈的リソース、ノウハウの融通をはかる  (ゆえに経営⼈材の関与が不可⽋) 新規と既存を両またがりする 越境型アジャイル・ブリゲードの運⽤ 越境型アジャイルブリゲード 経営⼈材 出島 本⼟
  40. 40. Photo credit: Israel Defense Forces on Visual hunt / CC BY-NC ブリゲード 内部と外部の混成チーム。運⽤の仕組みが無ければ機能しない。 アジャイル・ブリゲード 内部と外部の混成チーム。ブリゲードとしてのバックログを整備しDX ジャーニーの設計を⾏う。ブリゲード⾃体の運⽤をスクラムで⾏う。 越境型アジャイル・ブリゲード 内部と外部の混成チーム。当該チームが新規事業と既存事業の橋渡しと なることで、分断に繋がりを作り出す。 圧倒的な専⾨性が求められる(結果が出せること)。また、該当チームは 新規、既存の「両利き」となる為、負荷への考慮 (体制アロケーション等) が必要
  41. 41. 「分断」の正体とは何か? (DXで⼀体何に向き合っているのか?)
  42. 42. DXで向き合うのは、「これまでの正義」 Photo on Visual Hunt 変⾰に伴う「抵抗」⾃体に、罪はない
  43. 43. 「これまで」と「これから」の 「戦い」にしているうちは、変われない Photo on Visual Hunt
  44. 44. 「これまで」と「これから」が 両⽴し、その間をより⾼いレベルで 繋ぐ引⼒が必要 Photo credit: francois werner on VisualHunt.com / CC BY-NC-SA
  45. 45. Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 越境 Photo credit: James Marvin Phelps via Visualhunt.com / CC BY-NC
  46. 46. この時間軸をどれだけ先に送ったとしても、 状況は変わることはない 不都合な事実を⾃分の⽬に映すこと それからあなたの越境は始まる Photo credit: enric riba segura on VisualHunt / CC BY-NC-SA
  47. 47. 皆さんにとっての良い旅を。 Photo credit: digitalpimp. on Visualhunt.com / CC BY-ND

×