App Extensions in iOS ver JP

App Extensions in iOS
李俊河

本プレゼンは2015年3月に発表したものです

• App Extensionsとは?
• Extension Pointの種類
• App Extensionsの基礎知識
1. App ExtensionsのLife Cycle

2. App Extensionsのデータ通信

- App Groups

- Embedded Framework

- NSUserDefaultsの場合

- CoreDataの場合

• 注意事項

iOS8 & OS X - Yosemiteから追加された技術であり
App Extensionsとは?

共有・通知センター・キーボードなどiOSシステム
の特定領域と紐付いてその領域の機能を拡張させ
ます

そのそれぞれの領域をExtension Pointと言います

Extension Pointの種類については後で説明します

その前に二つの言葉の意味について説明します

Host appとContaining app

まずはHost appから

ユーザー自らApp Extensionsを選択できる
ようになっているアプリのことを言います

Safari , Photo(基本の「写真」アプリ)などを表します

次はContaining appについて

App Extensionsが含まれているアプリのことを表します

ちなみにContaining appには

いくらでもApp Extensionsを含められるそう
です(確認はしていません)

それではExtension Pointの種類について説明します

• Extension Pointは大きく分けて7種類が存在します
Extension Pointの種類
Today
Share
Action
Photo Editing
Finder Sync
Document Provider
Custom Keyboard

Today
• アプリを起動せずにそのアプリ
の一部の機能を簡単に使えるよ
うにするExtension

• 「ウィジェット」とも呼びます

Share
• Host appに存在するボタン
を押し、情報をSNSなどで他
ユーザーと共有するExtension

Action
• Host app上で表示される
コンテンツを操作・表示する
Extension

Photo Editing（iOS Only）
• 写真（iOS基本アプリ）で
写真や動画をカスタム編集する
Extension

Photo Editing（iOS Only）
• 写真（iOS基本アプリ）で
写真や動画をカスタム編集する
Extension

• 写真アプリ内部から該当する
Extensionを選択してカスタム
編集できるようにする

Finder Sync（OS X Only）
• フォルダ/ファイルの同期状態を
Finder上に表示するExtension

Document provider（iOS Only）
• Containing appの内部ファイル
をHost appが操作できるように
するExtension

Document provider（iOS Only）
• Containing appの内部ファイルを
Host appが操作できるようにする
Extension

• Import / Export / Open / Moveの操
作ができる

• それぞれの操作は自前で実装する必要
がある

Custom Keyboard（iOS Only）
• キーボードをカスタマイズして
いろんなアプリ上で使える
Extension

–Johnny Appleseed
1. ユーザーがApp Extensionを選択
App Extensionsの基礎知識
App ExtensionsのLife Cycle

–Johnny Appleseed
2. システムがApp Extensionを実行

–Johnny Appleseed
3. App Extensionのコードが走る

–Johnny Appleseed
4. システムがApp Extensionを終了

Host appとContaining appは直接通信することができません
App Extensionsのデータ通信

なのでその間をApp Extensionが繋ぐ方法で通信ができます

詳しい説明の前に

Host app App Extension Containing appの間に
データ通信を行うための二つ準備が必要です

準備 1. App Groups

App Groups
App ExtensionとContaining appが互いのデータを一つの
Group Idを持つ共用コンテナーの中で書き込むことで通信できるようになります

App Groups
iOS DevCenterから「App groups」を作ります

App Groups
実際のプロジェクトからは
Targets→Capabilities→App GroupsをONに

App Groups
その後表示されるApp Groupsを確認してチェックしますとその
Targetに当たる「.entitlements」ファイルが作成されます

App Groups
App Extension側のTargetにも同じ作業をすると完了です

準備 2. EmbeddedFramework

EmbeddedFramework
App ExtensionとContaining appが
共通したクラスやリソースを使う場合に必要です

EmbeddedFramework
File→New→Targetを選択

EmbeddedFramework
Framework&Library → Cocoa Touch Framework 選択

EmbeddedFramework
Product Nameに名前を入れてFinishします

EmbeddedFramework
実際のTargetsにはこのように表示されます

EmbeddedFramework
General → Deployment Info → App Extensionsの
Allow app extension API only 項目にチェック

EmbeddedFramework
プロジェクト上のTarget → General → Embedded Binariesと
Linked Frameworks and Librariesにさっき作りました
EmbeddedFrameworkが存在するか確認し、存在しない場
合は追加します

EmbeddedFramework
App ExtensionsのTargetにも同様に確認します
（Linked Frameworks and Librariesだけ）

EmbeddedFramework
共用するクラスの.hファイルをEmbeddedFramework Targetの
Build Phases→ Headers→Projectに追加します

EmbeddedFramework
共用するクラスの.mファイルはEmbeddedFramework Targetの
Build Phases→ Compile Sourcesに追加します

EmbeddedFramework
共用するクラスの中でEmbeddedFrameworkの外部に公開するクラ
スは.hファイルをHeaders→ProjectからHeaders→Publicへ移動し

EmbeddedFramework
EmbeddedFrameworkを作る時一緒に生成された.hファイル
(この場合ではEmbeddedDB.h)の下に下記のように書きます

EmbeddedFramework
実際利用するクラスでは@importで宣言すると使えます

これで準備が完了しましたので

実際の共用コンテナーを使ってみます

まずは大人気のNSUserDefaultsを使用する場合から

initWithSuiteName:でAppGroups Idを
指定してインスタンスを生成
NSUserDefaultsの場合

その後オブジェクトを作ったり呼び出したりする場合は
普通のNSUserDefaultsと同じです
NSUserDefaultsの場合

次はCoreDataの場合

実際のDBファイルを利用する指定先を
containerURLForSecurityApplicationGroupIdentiﬁer:に
AppGroups Idを指定すると使えます
CoreDataの場合

実際の保存先はprivate/var…に存在するappGroups専用の
フォルダに指定されるため脱獄をしない限りは大丈夫です

最後にExtensionを使う時の幾つかの注意事項があります
注意事項

1. iOS8から使用できます（iOS7はできません）
注意事項

理由はEmbeddedFrameworkと関係している上で
注意事項

App ExtensionがiOS8からサポートするためです
注意事項

2. Extensionを入れる予定のアプリには
64ビット(arm64)対応が必須です
注意事項

3. App Extension上で使用できないAPIが存在します
注意事項

ヘッダーにNS_EXTENSION_UNAVAILABLEなどの
説明（マクロ）が付いているAPIは使用できません
注意事項

4. カメラとマイクを使用できません
注意事項

5. BG上で長時間タスクを起動することができません
（フラットフォームにより違いがあるようです）
注意事項

6. AirDropを使いデータ通信をすることができません
注意事項

注意事項
代わりにUIActivityViewControllerクラスを利用して
既存アプリと一緒にAirDropを使うのは可能だそうです

レファレンス
https://developer.apple.com/jp/documentation/UserExperience/Conceptual/MobileHIG/AppExtensions/AppExtensions.html
http://www.raywenderlich.com/83809/ios-8-today-extension-tutorial
http://qiita.com/monoqlo/items/6ed93f0d2e719acd9474
http://www.cnet.com/how-to/how-to-set-up-ios-8-action-extensions-in-safari/
http://dev.classmethod.jp/smartphone/ios8-photo-kit-9/
http://qiita.com/takebayashi/items/f29617d56ceed9ee7e9d
http://www.macstories.net/mac/extensibility-and-automation-changes-in-os-x-yosemite/
http://www.slideshare.net/ssuser9c7e21/document-provider
https://itunes.apple.com/jp/app/morse-code-telegraph-keyboard/id921290705?mt=8
http://dev.classmethod.jp/references/ios-8-app-extension-5/
http://dev.classmethod.jp/references/ios-8-app-extension-6/
http://dev.classmethod.jp/references/ios-8-action-extension/
http://swift-studying.com/blog/swift/?p=508
http://dev.classmethod.jp/references/ios-8-embedded-framework/
http://techblog.yahoo.co.jp/ios/today-widget/
http://stackoverﬂow.com/questions/24641768/accessing-core-data-sql-database-in-ios-8-extension-sharing-data-
between-app-an
https://developer.apple.com/library/prerelease/ios/documentation/General/Conceptual/ExtensibilityPG/index.html

ありがとうございました

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