Successfully reported this slideshow.
We use your LinkedIn profile and activity data to personalize ads and to show you more relevant ads. You can change your ad preferences anytime.

「くらしの足をなくさない!緊急フォーラム」20200529

2,321 views

Published on

2020年5月29日(金)「くらしの足をなくさない!緊急フォーラム」における、高速バスマーケティング研究所代表・成定の発表資料

Published in: Business
  • Be the first to comment

  • Be the first to like this

「くらしの足をなくさない!緊急フォーラム」20200529

  1. 1. 「新型コロナウイルス」感染拡大の 高速バス事業への影響と今後の展望 2020年5月29日 続・くらしの足をなくさない!緊急フォーラム ~新型コロナによる交通崩壊をみんなで乗り越えよう!~
  2. 2. 高速バス事業、市場の概要
  3. 3. 市場規模 3 1975 97 2002 05 08 1億人 11 「既存」高速乗合バス 高速ツアーバス(当時) 年間輸送人員 1億1000万人 国 内 線 航 空 航空を1割上回り 鉄道に次ぐ 第二の幹線輸送 モード
  4. 4. 路線網の構成 4 系統 長 主な事例 運行 主要顧客 構成比 350㎞ ~ 東京~名古屋以 西、仙台以北 夜行 中心 若年層 (帰省、旅行) 1割強 150~ 300㎞ 東京~長野、 大阪~高松 昼行 中心 地方側在住者 (出張、都市での 消費) 9割 近く ~100 ㎞強 東京~木更津、 福岡~北九州 通勤通学 「学生が節約のため我慢して 乗る夜行バス」は全体の1割 程度 全国約15,000便/日の内訳 出典:木更津市役所公式サイト 高速バス市場の中心 は短・中距離路線。 客層は老若男女 パーク&ライドや高頻 度運行など、鉄道より 便利な点も。 「地方・郊外から都 市への足」として定 着
  5. 5. 事業者の顔ぶれ 5 類型 構成比 中心的市場 既存 事業者 大手私鉄系 約93% 短・中距離 地方路線 地方の 乗合事業者 JR系 長距離夜行 大都市間 新規参入(高速ツ アーバスから移行事 業者ら) 約7% 大手私鉄系/JR系事業者は減収幅(金額)が大きい 地方の乗合事業者/新規参入事業者は、経営体力に限 界があり減収によるインパクトが大きい 心配なのは 「地方の乗合事業者」 と 「新規参入事業者」 企業の存続にも直結 するリスク
  6. 6. 「新型コロナ」の影響、現状
  7. 7. 運行への影響 通勤路線など一部を 除き2か月(以上)、 多くの便が運休 (事業者によっては 全面運休) 1月末 2月末 4月上旬 5月上旬 5/21 頃~ (貸切バスへの影響始まる)日本人の感染確認1人目 が貸切バス乗務員 一斉休校。テーマパー ク休園 夜行路線の一部から運休始 まる 緊急事態宣言 全国的に運休路線増加 「緊急事態」延長 通勤路線などごく一部を除 きほぼ全面的に運休。 運行便は平年の1割未満か 「緊急事態」一部解除 運休路線が徐々に再開開始 7 ●一部座席を販売停止(隣客との距離確保) ●マスク配布 ●消毒液設置 ●仕切りカーテン ●乗客の検温実施 ●エアコン外気導入モード
  8. 8. 地方の乗合事業者への影響 8 事例❶ A社(a県を代表する 事業者)の運賃収入前年比 20年3月 20年4月 路線 ▲4.6% ▲52.0% 高速 ▲64.3% ▲90.9% 貸切※ ▲70.0% ▲76.2% 合計 ▲39.1% ▲71.5% ※「貸切」: 送迎(スクールなど)を含む 事例 ❷B社(b県を代表する 事業者)平年の事業別損益 路線バス 高速バス 貸切バス 赤字額のうち、公的補助 で補填される金額 (補助を受けても路線バ ス事業は赤字) 2019年度実績 (道路運送法の理念はと もかく) 実態として 「高速バスの黒字で 路線バスの赤字をカ バー」が定着 地域公共交通網にも 影響を与えるリスク 大
  9. 9. 9 新規参入事業者への影響 特徴 高速バス専業(または高速+貸切)→ほぼ全面休業に アンケート結果(抜粋) 乗務員 全面休業(91%) 副業容認(37%) 公的支援 雇用調整助成金(100%)持続化給付金(54%) 損失額 1社平均 76百万円/月 公的支援織り込み後の損失 要望 ●企業への支援が小さすぎる/都の感染防止協力金の対象外 ●営業所の賃料負担大(家賃への補助を)/税の減免・猶予を ●雇用調整助成金の上限額緩和を過去申請分にも遡及を ●運行計画届出への対応を局・支局間で統一を ●運行再開時の感染対策への支援を→座席間カーテン、消毒 液。一部席販売停止による減収(恒常化するリスクも) 経営基盤が不安定な 事業者が多い  事業・資産規模小  営業所賃貸借 短期的課題 →当座の資金 中長期的課題 →需要回復、収益性 低下を回避 対象:「高速ツアーバスからの移行事業者」 回答数12社。2020年5月下旬実施
  10. 10. 新規参入(高速ツアーバスからの移行)事業者アンケート 営業状況 乗務員の状況 公的支援の活用状況 現在、 心配なこと 全面運休 一部運休 休業 社内 異動 副業 容認 出向 等 雇調 金 持続化 給付金 自治体 支援等 運転 資金 今期 決算 運行再 開時期 需要の 回復 長期的 戦略 対象:「高速ツアーバスからの移行事業者」27社 回答数:12社 実施日:2020年5月下旬 複数回答可 複数回答可 複数回答可
  11. 11. 新規参入(高速ツアーバスからの移行)事業者アンケート 要望事項  企業に対する支援が少なすぎる  実質的に休業したのに、(休業要請対象外のため)東京都の協力金の対象外  税の猶予を  雇用調整助成金の要件緩和を過去申請分にも遡及を  「県をまたがる移動は自粛を」というのなら、運休に対し補償してほしい  営業所の家賃にも補助をお願いしたい  高速バスも「Go Toキャンペーン」の対象にしてほしい  車内での感染防止対策に補助してほしい(路線バスは対象でも高速バスは対象外)  バスターミナルなど乗降施設の感染防止対策(サーモカメラなど)にも補助を <国や自治体の補助、支援に関するもの> <制度に関するもの>  運行計画の届出を柔軟に(直近でも)受け付けてほしい  支局によって対応が異なるのは困る <運行再開後に関するもの>
  12. 12. 今後の展望、要望事項
  13. 13. 今後の展望 13  感染拡大防止を最優先。 大規模自粛  一定の制約下で経済活 動再開。屋内イベント など自粛続く  「緊急事態」に戻るリ スクも  治療薬など安定供給。 消費者心理回復  日本社会は一定の変化 (テレワーク、ウェブ 通販が一部定着) 「緊急 事態」 「 制 御 」 フ ェ ー ズ 「 新 常 態 」 フ ェ ー ズ 社会の変化  需要大幅減。「移動抑 制」も社会的ニーズ  通勤、出張需要は一部回 復→運行再開へ  旅行需要は海外、遠隔地 を避け近場から回復  安全(感染防止)と安心 (取り組み可視化)  需要減退(+もともと進 む沿線人口減少)に対応  環境急変に耐える経営体 力や事業ポートフォリオ 求められる対応 感染収束段階や社会情 勢をよく観察し 商品(ダイヤ)や情報 提供・告知手法を柔軟 に変化させる必要性 当社「『新型コロナウイルス危機』 以降のバス事業ロードマップ」 (5月7日公表)より抜粋
  14. 14. 「制御」フェーズにおける対応 14 需要の変化 旅行需要は海外、遠隔地を避け近場から回復 【例】所要2~3時間以内 個室食の温泉宿。屋外型テーマパーク、アウトレットモール 必要な対応 安全な運行と安心の提供 目的地施設や地域との連携。 【例】共同キャンペーン、企画乗車券、フリープラン 必要な支援 高速バス運賃を「Go Toキャンペーン」対象に 出典:楽天トラベル「バスクーポンの仕組み」 従来の「ふっこう割」の対象 =宿泊料金、旅行代金 渋滞・環境負荷 団体行動のへ不安 クルマ旅行の増加 PKG(団体ツアー) 一定の範囲(「温泉やテーマパーク、 アウトレット直行便限定」など)で 高速バス運賃に助成を 旅行形態のさらなる 変化(団体→個人) に対応を 「自由に移動できる ことの尊さ」を提供
  15. 15. 「新常態」フェーズにおける対応 15 需要の変化  「密集」防止のため座席定員を制限  高速バス市場の成長を支えた、出張や都市型消費(地方の人が大都市で 買い物、コンサート)需要の減退  そもそも、地方部(高速バスの主戦場)では沿線人口減少が続く 悪魔のシナリオ 乗客減→収益悪化→品質悪化(減便など)、値上げ→乗客減 必要な対応  顧客基盤が縮小しても収益確保→サービス品質(安全、運行頻度、 車両、乗務員待遇…)に再投資するサイクルづくり 【例】レベニュー・マネジメント(ダイナミック・プライシング) ビッグデータ(予約データ)分析による需要予測に基づき、運賃、供給量 (続行便)を柔軟に変動させる →制度上は2012年改正で可能に(「幅運賃」「貸切バス型管理の受委託」) →需要予測システム(ソフトウェア)や人材育成のコストがネックで一部事 業者を除き定着せず IT活用による生産性向 上=「筋肉質な高速バ ス」づくりにご支援を 生産性向上の余地残 る業界 =事業者にとっては 最後のチャンス
  16. 16. ご清聴いただきましてありがとうございました 追伸 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ どうしても地域公共交通に注目が集まりがちだけど、みなさま、高速バス 業界へのご指導、ご支援も引き続きよろしくお願いします。 また、「くらしの足」の対象外だけど、「貸切バス」も大変な状況。そち らも忘れないでくださいね。

×