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確率ロボティクス第12回
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確率ロボティクス第12回
1.
確率ロボティクスと移動ロボットの行動生成 第12回 上田隆一
2.
本日の内容 • FastSLAM – オンラインSLAMの一手法 Oct.
7, 2015 確率ロボティクスと移動ロボットの行動生成 2
3.
前回 • 占有格子地図を使った、移動量の誤差を 考慮しない地図生成手法 • 移動量の誤差を考慮するには? –
オンラインSLAMではRao-Blackwellizationという 方法が用いられる Oct. 7, 2015 確率ロボティクスと移動ロボットの行動生成 3
4.
Rao-Blackwellization • 自己位置推定と地図の推定の問題を 数式上で切り分ける – ある推定姿勢を真として地図の不確かさを表現 •
地図中の要素(壁やランドマーク)の位置情報は 互いに独立 – その上で姿勢推定 Oct. 7, 2015 確率ロボティクスと移動ロボットの行動生成 4
5.
具体的な手法 • パーティクルフィルタによる自己位置推定を 思い出してみましょう – 各パーティクルに着目すると、姿勢は真の姿勢扱い →各パーティクルに推定中の地図を持たせる →FastSLAM Oct.
7, 2015 確率ロボティクスと移動ロボットの行動生成 5
6.
FastSLAM [Montemerlo2003] • パーティクルフィルタで地図を作成 •
ランドマークベースのものと 占有格子地図ベースのもの – もともと特徴(点ランドマーク)ベース →その後占有格子地図ベース – 占有格子地図ベースのものの方が簡単 • FastSLAM1.0とFastSLAM2.0が存在 – 2.0の改善点: 役に立たないパーティクルの発生を抑制 Oct. 7, 2015 確率ロボティクスと移動ロボットの行動生成 6
7.
占有格子地図ベースのFastSLAM • 各パーティクルの変数 – 重み –
姿勢(最初の座標を原点として) – 占有格子地図 – 数式によるパーティクルの表現 • ある時刻tのi番目のパーティクル Oct. 7, 2015 確率ロボティクスと移動ロボットの行動生成 7
8.
アルゴリズム • 位置推定の部分と地図の更新の部分に綺麗に分離 • 時刻t-1のパーティクルの集合から時刻tの集合への 更新手続き 1.
各パーティクルの姿勢xをデッドレコニング通りに移動 • 誤差モデルも考慮 2. 地図とセンサ値を比較してベイズ則で重みwを更新 3. センサ値を使って地図を更新 Oct. 7, 2015 確率ロボティクスと移動ロボットの行動生成 8
9.
例 • http://ais.informatik.uni- freiburg.de/teaching/ws12/mapping/pdf/slam13- gridfastslam.pdf – 10ページ目 –
パーティクル数: 500 • Stachniss et al.: Exploration with Active Loop-Closing for FastSLAM, IROS2004. – ループが閉じる時に推定が進む Oct. 7, 2015 確率ロボティクスと移動ロボットの行動生成 9
10.
ランドマークベースのFastSLAM (FastSLAM1.0) • 拡張カルマンフィルタを用いる – ランドマーク位置の推定値を平均と共分散で Oct.
7, 2015 確率ロボティクスと移動ロボットの行動生成 10
11.
パーティクルの変数 • 占有格子地図版のFastSLAMと同様、各パーティクルが 地図(=ランドマークの位置情報)を持つ 1. 重み 2.
各時刻の姿勢のシーケンス • オンラインSLAMとしては最新の姿勢だけ必要 3. 各ランドマークの推定位置と推定位置の共分散 Oct. 7, 2015 確率ロボティクスと移動ロボットの行動生成 11
12.
アルゴリズム • ロボットがランドマークを観測 – そのランドマークを初めて観測した場合 •
ランドマークの位置μと共分散Σを初期化 • 重みwを初期化 – 二回目以降の観測の場合 • 拡張カルマンフィルタでμとΣを更新 • 重みwを共分散とセンサ値の誤差から計算 • ロボットが移動 – 重みwにしたがってリサンプリング Oct. 7, 2015 確率ロボティクスと移動ロボットの行動生成 12
13.
より難しい問題 • ランドマークが識別できない場合 – 何かランドマーク情報を得たら、各パーティクルが持つ 地図上のランドマークで一番それっぽいものを選ぶ •
「それっぽい」=「最尤」 • ランドマーク数が未知 – 各パーティクル内で閾値処理してランドマークを追加 (確率ロボティクス p.413) Oct. 7, 2015 確率ロボティクスと移動ロボットの行動生成 13
14.
高速な演算 • 一度の観測で更新の対象となるランドマークは 一個、アルゴリズムを凝っても数個 • 新しいパーティクルを作る時に更新の対象と ならなかったランドマークのデータをコピーせず ポインタで指しておく (確率ロボティクス
p.419) Oct. 7, 2015 確率ロボティクスと移動ロボットの行動生成 14
15.
FastSLAM2.0 • リサンプリングの際にセンサ情報も反映 – FastSLAM1.0のように、ただデッドレコニングで パーティクルを散らすと無駄なパーティクルが 増えるので –
あくまでパーティクルの数を節約する方法 – 計算は複雑に • デッドレコニングの誤差がセンサの雑音より 大きい場合に有効 Oct. 7, 2015 確率ロボティクスと移動ロボットの行動生成 15
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