2015年11月26日に大阪で開催された「既存資産とクラウドの価値を生かすハイブリッドクラウド事例セミナー」で、ビジネスディベロップメント事業部 町田 知紀が「石狩DCで運用するプライベートクラウドとハイブリッドクラウドへの展望」と題し、講演した際の資料です。 ■イベント詳細 http://ac.nikkeibp.co.jp/itp/z1126mshd/

1. (C)Copyright 1996-2015 SAKURA Internet Inc.
石狩DCで運用するプライベートクラウドと
ハイブリッドクラウドへの展望
～石狩データセンターを活用したMicrosoft Azureハイブリッドクラウド～
さくらインターネット株式会社
ビジネスディベロップメント事業部 町田 知紀

2. 2
さくらインターネットについて

3. さくらインターネットの紹介
3
インターネットインフラの提供を事業ドメインとする
インターネットデータセンター事業者
商 号 さくらインターネット株式会社
本 社 所 在 地 大阪市中央区南本町一丁目8番14号
設 立 年 月 日
1999年8月17日
（サービス開始：1996年12月23日）
取 締 役
代表取締役 社長 田中 邦裕
取締役 副社長 舘野 正明
取締役 川田 正貴
取締役 村上 宗久
取締役（非常勤） 辻 壮
取締役（非常勤） 畑下 裕雄
上 場 年 月 日 2005年10月12日（東証マザーズ）
決 算 3月末日
資 本 金 8億9,530万円
従 業 員 数 266名（2015年3月現在）
＜沿革＞
1996年 京都府舞鶴市にて創業
1998年 大阪市中央区へ移転
1999年 株式会社化、東京支社開設
大阪・東京へIDCを新設
2005年 東証マザーズへ上場
2011年 石狩IDCを新設
2,758
4,398
6,204
7,106
7,812
8,584
9,1649,482
10,045
(百万円)
[値]
207 85 349 723
1,194
873 867 633 857
06/3期 07/3期 08/3期 09/3期 10/3期 11/3期 12/3期 13/3期 14/3期 15/3期
売上高
経常利益
＜売上高推移＞

4. 4
世界でもっとも訪問者の多い100,000サイトを
ホスティングしている企業トップ15
世界で15位
日本企業で唯一
ランクイン
出典：http://w3bin.com
トラフィックの多いサイトを支えるさくらインターネット

5. データセンターの紹介
5
拡張性とコストに優れ、計算処理やスト
レージ向き。DR/BCP対策としても有効
大阪
(1)
●総ラック数 2,500基（2015年4月現在）●顧客数 360,000件（2015年4月現在）
都市型データセンター
郊外型データセンター
東京
(3)
お客様オフィスからのアクセスに
優れ、トラフィック配信向き
石狩
(1)
東京、大阪、北海道の3拠点で、合計5つのデータセンターを展開

6. さくらインターネットのサービス
6
ストレージ専有
サービス
ストレージ専有 with NetApp
専用サーバ
サービス
NetApp社製の高性能ユ
ニファイドストレージ
“FASシリーズ”を専有と
して使いながら、サービ
ス利用料をオフバランス
で支払うスタイルのサー
ビス
仮想サーバ
サービス
さくらのVPS
仮想化技術を用いて、1
台の物理サーバ上に複数
の仮想サーバを構築し、
仮想専用サーバとして提
供するサービス
クラウド
サービス
高性能サーバと拡張性の
高いネットワークを圧倒
的なコストパフォーマン
スで実現するIaaS型の
パブリッククラウドサー
ビス
物理サーバの性能とクラ
ウドのような使い勝手を
兼ね備えたサーバ1台～
複数台まで対応するレン
タルサーバサービス
ベアメタルサーバを提供する専用サーバサービスから、
仮想サーバを提供するクラウド、VPSまで、幅広くインフラサービスを展開

7. 専用サーバ
サービス
さくらインターネットのWindowsサービス
7
仮想サーバ
サービス
クラウド
サービス
主要なインフラサービスのすべてで、Windows Serverを利用可能！

8. 8
クラウド選択の現状

9. システム構築時のクラウド選定とは？
9
16%
13%
11%
38%
22%
新規システムの構築方法
原則的にクラウド事業者のプライベートクラウド
原則的に自社資産のプライベートクラウド
原則的にパブリッククラウド
クラウドサービスとオンプレミスのそれぞれのメリット
を勘案し、最適な方法で構築
原則的にオンプレミス（非クラウド環境）
出典：MM総研 ニュースリリース8割が新規システム構築時にクラウドを検討、国内クラウド市場は2015年度に1兆円へ成長
16%
13%
11%
38%
22%

10. 実際にこんな経験ございませんか？
10
オンプレはNGって言われちゃったけど、
正直使いたい機能もあるし。新しい機材欲しいなぁ。
データセンターは変えても良いんだけどなんとかならない？
もうオンプレミスでサーバやストレージは買わない。
クラウドサービスをウチも使ってみたらどうだ？
アセットレスだし、必要な時に増やせるのなら便利では？
経営者様
ご担当者様

11. さまざまなクラウドの利用形態による比較
11
評価項目／インフラ種類 主にオンプレ 主にホスティング パブリッククラウド
利用形態
ハードウェア 所有 利用（専有） 利用（共有）
場所 所有／利用（専有） 利用（共有） 利用（共有）
性能
単体 ◎ ◎ △
システム ◎ ◎ ◎
コスト
イニシャル × △ ◎
ランニング △※1 ◎ △
TCO ×※1 ◎ △※3
使い勝手
機能性 ◎※2 ○ ◎
俊敏性 × △ ◎
拡張性 △ ◎ ◎
※1 大規模利用（サーバ台数：数百台レベル）の場合は、◎
※2 利用する機器により異なるが、機器固有の機能などを利用可能。
※3 短期利用や小規模利用（VM台数：数台レベル）の場合は、◎
（長期利用、大規模利用になるほどランニングが重くなり、TCOが高くつく）

12. 12
定常リソース
・頻繁に使用するデータ
・DBなどデータ量の多いもの
変動リソース
・アクセス増減の多いシステム
・季節ごとのプロジェクト
ホスティングサービス
による固定的な利用
パブリッククラウド
による変動的な利用
これからのクラウドに求められるもの
ハイブリッドクラウドという有望な選択肢！

13. ハイブリッドクラウドとして重要なポイント
13
パブリック
プライベート
ハイブリッド
様々な組み合わせ
が可能
運用管理が二重化されず
一貫性を保てること
既存のセキュリティポリシーに
合わせた設計が可能であること
H/W運用の一切を手離れ
させる事が可能であること
パブリックとプライベート間で
マイグレーションが簡単なこと
１ ２
３ ４
５

14. 14
さくらプライベートクラウドサービス
powered by Windows Azure Pack

15. さくらプライベートクラウドサービスとは
15
さくらプライベートクラウドサービス
powered by Windows Azure Pack
マイクロソフトAzureのアーキテクチャをベースとして
さくらインターネット石狩IDCで、提供されるプライベートクラウドサービス

16. さくらプライベートクラウドサービスの概要
16
お客様専用の
ラック
お客様専用の
機材
お客様専用の
Azure Pack
Windows
Azure Pack
専用ラックなの
で、運用開始後
にH/Wの追加が
可能です。
専用の機材なので性能をフ
ル活用。
用途に応じて選択肢も豊富
です。
管理I/Fもお渡ししますので、使
い方自由自在。
H/Wの性能の限りVMを立ち上げ
られます。

17. さくらプライベート
クラウドサービス
powered by Windows Azure Pack
ハイブリッドクラウド構成イメージ
17
Internet
お客様オフィス
プライベートクラウドとパブリッククラウドを用途に応じて連携
他にもある
さくらのサービス

18. MicrosoftAzureと同等の画面で操作感を統一
18
Microsoft Azure
(パブリッククラウド)
Windows Azure Pack
(プライベートクラウド)

19. 利便性の向上を図るI/Fの提供
さくらプライベートクラウド
クラウドサービス提供自動化オプション
＋
25

20. このような課題はありませんか？
プライベートクラウドで複数のアプリケーションの提供やサブスクリプション管理が面倒
プライベートクラウドの利用について、利用者に課金したい
ハイブリッドクラウド環境で複数の異なるサービスを別々のコンパネで管理するのが面倒
クラウド/ホスティング事業を実施する際、複数の異なるアプリやサービスを組み合わせ
て、迅速に市場投入したい
が解決します
26

21. ストアフロントと
マーケットプレイス
課金の自動化
顧客によるセルフサービス
プロビジョニングと
オーケストレーション
バンドルと関連商材販売
テレセールス
インバウンド
リセラー
オンライン
人的営業
サポート ???
 単一のログイン
 単一の操作パネル
 単一の請求
 一貫性のあるエクスペ
リエンス
 関連商材の販売
豊富な
クラウドサービス
1
柔軟な
クラウド提供
2
SMBへの
多様なリーチ手段
3
使いやすい
エクスペリエンス
4
サービスカタログ Odin Service Automation 複数の販売経路 統合化されたソリューション
プロビジョニングと課金プロセスを使いやすいコンパネで自動化し一元管理
27

22. NVGREを用いて、二つのネットワークを共存
させ、それぞれのシステムに合わせた設計を
行う事も可能になっています。
セキュリティポリシーに合わせられるクラウド
22
完全クローズなシステム
公開システム
クローズ/公開共存
システム
専用線及び広域イーサ等による接続。
SINET/LGWAN等も接続可能です。
グローバルネットワークへの接続。
さくらが誇る453Gbpsのバックボー
ンで高速通信を実現します。

23. ものが見えるクラウド
23
監査可能です！

24. H/W運用は全てお任せください。
24
現在石狩DCで稼働中のサーバ台数・数千台
自社生産・メーカー製サーバなど様々なサーバを運用してきた
さくらだからこそ、H/W運用には自信があります。
日常的な監視体制。H/W交換等を必要とする際の作業体制
だけでなく
調達時のコストメリットも含め、最適な機材にて
プライベートクラウドの構築をお手伝い致します。

25. 容易にAzureとのマイグレーションが可能
25
さくらプライベート
クラウドサービス
powered by Windows Azure Pack
同じAzure基盤を用いたクラウドのため、
マイグレーションが比較的容易に可能です。

26. 中盤のスライドをおさらい。
26
パブリック
プライベート
ハイブリッド
様々な組み合わせ
が可能
運用管理が二重化されず
一貫性を保てること
既存のセキュリティポリシーに
合わせた設計が可能であること
H/W運用の一切を手離れ
させる事が可能であること
パブリックとプライベート間で
マイグレーションが簡単なこと
１ ２
３ ４
５
加えて。
安心できるクラウドであるか？
６

27. ハイブリッドクラウドとしてのAzurePack選択の意義
27
Azure Pack
+Azure
オンプレWin
＋Azure
オンプレWin
＋非Azure(海外事業者)
構成の
自由度
プライベート＋パブリック
プライベート側の構成は自由
です。
プライベート
＋パブリック
プライベート
＋パブリック
運用の
一貫性
AzureのI/Fを使いますので、
運用は一貫しています。
Winサーバという点では近し
いですが、I/Fは異なります。
事業者のカラーが各々あり、
一貫性は保てない
セキュリ
ティ設計
AzurePack側をポリシーに
あわせて設計可能
オンプレ側をポリシーに
あわせて設計可能
オンプレ側をポリシーに
あわせて設計可能
H/W運用
の手離れ
完全に手離れする
オンプレ側のH/Wは手離れで
きない
オンプレ側のH/Wは手離れで
きない
移行の
容易さ
シームレスな移行が可能
ある程度シームレスに移行
できる
ある程度シームレスに移行
できる
安心？
AzurePackは石狩DC設置で
非常に安全、BCP/DRにも最
適
オンプレ側に不安が残る オンプレ側に不安が残る

28. さくらプライベートクラウドサービス
powered by Windows Azure Pack
とは？
まとめ
28
・石狩で提供するMicrosoft Azureベースのプライベートクラウド
・Microsoft Azureはもとより、さくらのサービスとハイブリッド化
・Odin Automationを使って管理の効率化も可能
・セキュリティポリシーに合わせた自由な構成が可能
・資産を持つことなくH/W運用の全てを手離れ可能
・Azure同士なら簡単なマイグレーションを実現

29. 石狩データセンターの特長①
29
日本最大クラスの郊外型データセンター。広大な敷地による
スケールメリットと、分棟式・モジュール構造による柔軟性
東京ドーム約1個分の敷地面積 51,448㎡、最終 5棟、合計 6,800ラック以上

30. 30

31. 石狩データセンターの特長②
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排気 排気
外気 外気
混合/加湿
/冷却
混合/加湿
/冷却
ターボ冷凍機
(高温/多湿時のみ運転)
●外気冷房時PUE 1.1台 ●2013年度年間平均PUE 1.20を達成
北海道の冷涼な外気をサーバの冷却に活用する
外気冷房で、世界水準の省エネルギーを実現

32. 石狩データセンターの特長③
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18～26℃
18～26℃
26～34℃
混合
26℃
18℃
～18℃
26℃
全量外気冷房 混合外気冷房
サーバ室への吹き出しを全て外気でまかなう。 サーバからの排熱と外気を混合し、最適な温度
で吹き出す。
冬期（外気が18℃を下回る場合）中間期（外気が18～26℃の場合）
※夏季も外気冷房を基本とし、外気が26℃以上または湿度が80%以上の場合のみ、熱源機器による空調運転をします。
外気の温湿度条件により、冷房モードを自動で切り替え。
熱源運転は年間1,000±500時間程度で、約9割が外気利用

33. 高温超電導送電への取り組み
33
高温超電導送電により、送電ロス“０”を実現！

34. 34

35. 石狩データセンターの増床
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直接外気冷房から、間接外気冷房へ。新し
い空調コンセプトを採用しています。
直接外気冷房では、湿度の管理が必要とな
り、加湿・除湿などの装置が必要でしたが、
間接外気冷房とする事により、湿度を一定
に保てるため、これらのロスを減らす事が
出来ると見込んでいます。
また、建物の設計変更により、最大4000
ラックの計画を、6800ラックまで増やし
ています。

36. 36

37. 自己紹介
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担当：町田知紀
WPCにて日本MS平野社長と
1999年に運用エンジニアとして入社。
データセンター運用を10年以上経験。
• テレホタイムから深夜3時迄のリブート祭り。
• 2日後までにサーバ70台組んで。(しかも部品から)
• データセンター統廃合でサーバ物理輸送！
と、黎明期なので色々やりました。
その後、運用部で少しエラくなり、拠点長を経験、拠
点長育成などを行っておりました。
2014年から現在のBD事業部に移りまして、昨年は、
NetAppサービスのローンチに携わっていました。
今年4月から、AzurePackサービスのローンチを担当
しまして、現在に至っております。
他には、IPv4アドレスの買い付け、”.sakura”と言うド
メインを造るお仕事など、色々やっております。
資料請求先
machida@sakura.ad.jp

38. ● 本サービスに関するお問い合わせ ●
さくらインターネット株式会社
ビジネスディベロップメント事業部
bdd-ml@sakura.ad.jp
● Odin製品に関するお問い合わせ ●
jp-sales@odin.com