最近では、多くのスタートアップがiPhone/iPadアプリを提供していますが、競争が激しくなるにつれ、ユーザー獲得に頭を痛めている人も多いと思います。「App Storeのアプリの2/3は、露出もダウンロードもない"ゾンビアプリ”」とも言われており、これまでは多くのアプリ開発者は多くのお金を広告費に費やすことが主たるユーザー獲得方法でした。 広告を買い続けられるのは一部のアプリ開発者のみ 他方、個人の開発者やベンチャー企業では、それほど多くのお金を広告費に費やすことはできない、というのが現状だと思います。仮に、お金が十分にあって、1ユーザーあたり100-200円のリワード広告で、ユーザーを「買う」としても、それらのユーザーの再起率は非常に低く、一時的なランキング向上以外には役に立ちません。したがって、広告費を費やし続けるという方法は、よほど利益率の高いソーシャルゲーム等の一部のアプリを除いては、持続可能な方法でないのは明白です。 では、ランキング常連アプリ以外はもう諦めるしか無いのでしょうか。確かに今でも、AppStoreのランキングに入ることが多くのユーザーを獲得するのに一番いい方法であることには変わりませんが、残念ながらAppStoreのランキングを操作するのは不可能です。（参考までに、アメリカのAppStoreでは、リワード広告を導入しているアプリはAppStoreから締め出されます。日本ではまだ有効なようですが、近いうちに、アメリカと同じようにリワード広告が完全禁止される日も来ると思っておいたほうが良いと思います。更に参考までに、Google Playではリワード広告はまだ大丈夫、という人がいますが、Google Playも「"野放し時代"を終わらせる」と言っています。） ユーザーが最も良く使うのがAppStore「ランキング」。次がAppStoreの「検索」。 詳細は後ほどのスライドに記載しましたが、ランキングの次にユーザーが良く使う機能が「検索」です。AppleもAppStoreの検索エンジンの重要性を分かっているので、今年、Chompというアプリ専門検索エンジン会社を$50M（約40億円）を投じて買収しました。そして、買収してから半年も経たないうちに、AppStoreでChompの検索エンジンを利用し始めています。 それだけでなく、2012年9月にリリースされたiOS 6では非常に大きな変更がなされました。このスライドではその変更について、詳細に変化を記述すると共に、開発社側が行うべき対策を整理しました。

1. iOS6 AppStoreの
変更(大)とその対策
By SearchMan.com
September 26, 2012
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2. iOS6:「カテゴリー」がメニューから消える
iOS 5: 「カテゴリー」有
iOS 6: 「カテゴリー」無
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3. iOS5では「カテゴリー」に簡単にアクセスできた
3rd
2nd
1st
In ios-5, only 3 taps needed to access an app
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4. iOS 6では「カテゴリー」が遠い….
2nd
3rd
4th
5th
1st
iOS 6ではカテゴリー経由でアプリに到達するまで5タップ必要で、
iOS 5の役2倍のタップが必要。
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5. 「ジーニアス」が登場。「検索」はそのまま。
X
以前: iOS 5 ‒ 検索 今: iOS 6 ‒ 検索
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6. 検索がアプリを探す際の主たる方法(Nielsen)
検索 vs アプリ内広告
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7. 過去に見たことがある変化にそっくり。
以前: iOS 5 ‒ カテゴリー 今: iOS 6 ‒ 検索
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8. 1ページあたりの検索件数: 25アプリà1アプリ
AppStore 検索: iOS5 à iOS6
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9. 検索で有名アプリに勝つチャンス有り
n ユーザーはより良い検索結果を得るために、複数
キーワードを入力するようになる。
n 「カーナビ」のようなビッグキーワードでは、有名
アプリが有利。
n ただし、複数キーワードでは十分に勝機アリ。
カテゴリー順位
検索順位
アプリ
ナビゲーション
“カーナビ"
”カーナビ 駐車場"
ドライブ"
サポーター
#9 (無料)
#10
#1
MapFan for
iPhone
#1 (セールス)
#1
(250位圏外)
2012年9月25日現在。日本のAppStore / iPhoneのデータ。
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10. ウェブでは検索の70%がロングテール
n ユーザーは、クエリを詳細に入力した方が良い結果が得られるこ
とを知っている。
n ロングテールキーワードの方が、競争が少なく、検索後の転換率
が高い。
検索クエリの70%
10

11. 「検索」で見つかりやすくするための7ステップ
1. 自社アプリ、競合アプリの検索順位を分析。
2. キーワードリストを作成。
3. アプリ説明文: 全てのキーワードを用いて
「アプリ説明文」を作成。
4. iTunesキーワード: 最も効果的な100語（カ
ンマ込み）を選択。
5. アプリ名: 最も重要な語は「アプリ名」に
も含めるべき。
6. アプリ新バージョンをAppleへサブミット。
7. 以降、同じステップを繰り返す。
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