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平賀研也
2024.2.14
全国市町村国際文化研修所(JIAM)令和5年度政策・実務研修「図書館とまちづくり」
わたしたちの図書館をつくる
まちの多様なステークホルダーの「意思」形成
Day2: 事例紹介
嶋田 学 (しまだ・まなぶ)さん
*京都橘大学文学部教授(図書館情報学)・元瀬戸内市民図書館 館長
『図書館・まち育て・デモクラシー 瀬戸内市民図書館で考えたこと』青弓社(2019)
「市民と共につくる図書館〜瀬戸内市民図書館の取組」
礒井 純充 (いそい・よしみつ) さん
*まちライブラリー 提唱者(一般社団法人まちライブラリー)
『「まちライブラリー」の研究―「個」が主役になれる社会的資本づくり』みすゞ書房(2024)
「まちライブラリープロジェクトより学ぶ」
李 明喜 (り・みょんひ)さん
*アカデミック・リソース・ガイド株式会社 取締役CDO (Chief Design O
ffi
cer)
『日本の図書館建築』勉誠出版 (2021)
「図書館におけるリ
ビ
ン
グ
ラ
ボ
等「共創」の取組・
ポ
イントについて」
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
r
◼ タイムテーブル
事例紹介:9:00 - 12:00
レクチャー:14:15 - 15:00
ワークショップ「”わたしたちの図書館”をつくる」:15:15 - 17:00
*講座の目的・講師紹介 平賀研也
*事例紹介「わたしたちの図書館をつくる 」
「市民と共につくる図書館〜瀬戸内市民図書館の取組」 嶋田 学さん
「まちライブラリープロジェクトより学ぶ」 礒井 純充さん
「図書館におけるリ
ビ
ン
グ
ラ
ボ
等「共創」の取組・
ポ
イントについて」 李 明喜さん
*地域政策と図書館のこれまでー傾向と事例(Library of the Year受賞館を題材に)
*情報・公共の視点:「on-line/o
ff
-line・on-site/o
ff
-line(情報)」「新しい公共(プレイヤー)」
「わたし/みんな・経済的価値/社会維持的価値(目的)」
*多様なステイクホルダーによる意思形成
STEP 01
STEP 03
STEP 04
ワークショップ1:誰のために・何を(事業領域)をデザインする
ワークショップ2:誰と共に(意思形成プロセス)をデザインする
DAY 2 9:00 - 17:00
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
トークセッション「多様なステイクホルダーによる意思形成」:13:00 - 14:00
STEP 02
昼食・休憩
嶋田 学 x 礒井 純充 x 李 明喜 x 平賀研也
休憩
休憩
全国市町村国際文化研修所(JIAM)令和5年度政策・実務研修「図書館とまちづくり」
平賀研也
2024.2.14
わたしたちの図書館をつくる
まちの多様なステークホルダーの「意思」形成
Day2: レクチャー
全国市町村国際文化研修所(JIAM)令和5年度政策・実務研修「図書館とまちづくり」
平賀研也
2024.2.14
わたしたちの図書館をつくる
まちの多様なステークホルダーの「意思」形成
Day2: レクチャー
https://www.slideshare.net/kenyahiraga/240214jiam
講師自己紹介/関連資料など
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
公共政策シンクタンクの研究広報誌編集主幹
2004〜2006
長野県伊那市に移住
2002
企業で法務・経営企画マネージャー
1983-2002
平賀 研也 (ひらが けんや)
1959〜
各地の公共施設・図書館計画のアドバイザー
日本大学芸術学部・桃山学院大学非常勤講師(図書館制度・戦略論)
たきびや
2020.04〜
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
伊那市立伊那図書館 館長
2007.4〜2015.3
“屋根のない博物館の屋根のある広場”
「図書館というハコや仕組みの枠を超えた地域資源の創生の新鮮な提案とその推進により、新しい公共
空間としての地域図書館の可能性を拡げている」(Library of the Year 2013大賞受賞)
県立長野図書館 館長
2015.04〜2020.03
“共知共創”の”知のコモンズ(共有地)”
県立図書館事業のポジショニングを再定義する事業改革が「知の公共性をひたむきに志向した、共創の
舞台となる情報拠点の構築」(Library of the Year 2019優秀賞受賞)
NIRA(総合政策研究機構)「NIRA政策研究」
【地域・コミュニティ】
★『国際文化研修』vol110 2121 Winter
「図書館を"核"としたまちづくり」
*『ライブラリー・リソース・ガイド』第22号 2018年冬号
「総特集:図書館とコミュニティ」
★『信州大学附属図書館研究』2015年1月
「伊那市立図書館の取り組み : 伊那谷の屋根のない博物館の屋根のある広場へ」
★『社会教育』2013年2月号 「創刊800号ー私の社会教育提言ー」(特集)
「"スロー"ラーニングのススメー地域の自然・環境・くらしに学び「懐かしい未来」の
生活文化を共創しよう」
【経営、事業・サービス企画、事例】
★「事例から読み解く経営戦2ー伊那図書館・県立長野図書館」日本大学芸術学部司書
養成課程 第13講(動画)
https://youtu.be/cuRfFh5IZ6g
*『ライブラリー・リソース・ガイド』第41号 2022年秋号
「図書館の経営戦略」(責任編集)
*『明日をひらく図書館ー長野の実践と挑戦』宮下明彦・牛山圭吾編著
(青弓社, 2013.6)
「公募図書館長がプロデュースする伊那市立図書館ー "伊那谷の屋根のない
博物館"の"屋根のある広場"へー」
*『日本生涯教育学会年報』第35号 2014年「成人力と生涯学習」
「知のエンパワーメントは”地域”から - “地域”にこだわり,“実感”ある知の獲得により
“知を消費”するから“知を育む”へ」
★『社会教育』2011年10月号「魅力ある社会教育事業を企画・実施するために」(特集)
「地域の自然・環境・くらしに学び「懐かしい未来」の生活文化を創造するー「伊那谷
自然環境ライブラリー」・変革期の事業企画とは?」」
【ICT/デジタル情報資産・地域アーカイブ、MLA連携】
*『伊那路』2013年4月号 飯田線特集号
「幻の「伊那町南停留所」̶デジタルコモンズがひらく新しい地域知の世界ー」
*『第100回全国図書館大会要綱』
第110公募分科会「図書館ぶらり部:スマートフォン時代の知の情報デザイン」
「新しい"知るスタイル"と公共図書館のこれから」
★『社会教育』2014年11月号 「公民館・図書館・博物館の連携」(特集)
「地域に立ち、学びを"知の体系"から解き放つ - "地域の知のコモンズ(共有地)"の
構築とその活用の可能性
【そのほか図書館に関する問題意識】
*『KURA』2010年11月号 「信濃にやか」(対談)
「公募で就任した図書館長、信州の図書館の在り方と未来、展望を大いに語る」
★『社会教育』2010年11月号 「社会教育施設紹介」
「地方小都市にある「フツーな図書館」の今」
*『地域文化』2014春 No.108 「特集 ー信州の町ー「高遠」」
「住む人の心に 歴史が刻まれた町 対談 矢澤章一 x 平賀研也」(八十二文化財団)
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検索: Kenya Hiraga
ファイル: 20240214jiam
平賀 研也 ひらが・けんや
1959年仙台生まれ、東京育ち。東京の企業で法務・経営企画マネージャーとして企
業に勤務。その間、米国中西部にくらし、経営学を学ぶ(イリノイ大学経営学修士)。
2002年に長野県伊那市に移住。政府系公共政策シンクタンク、総合研究開発機構
(NIRA)で公共政策研究広報誌の編集主幹(2004-2006)などを経て、2007.4〜
2015.3公募により長野県伊那市立伊那図書館館長を務める。2015.4-2020.3県立
長野図書館長。
「伊那谷の屋根のない博物館の屋根のある広場」を掲げた伊那市立図書館は地域ア
ーカイブ活動などの取り組みでライブラリー・オブ・ザ・イヤー2013大賞、県立長
野図書館は「信州・学び創造ラボ」などの新しい公共圏を目指す活動によりライブ
ラリー・オブ・ザ・イヤー2019優秀賞を受賞した。
実感ある知の獲得と世界の再発見、情報リテラシー向上に寄り添える地域情報のハ
ブとしての図書館を目指す。地域の豊な自然環境とくらしの知恵を知り、学び、「実
感ある知」を獲得すること、「情報と情報、情報と人、人と人をつなぎなおす」こ
とが、これからのくらし、社会を考え、地域のイノベーション、新しいパブリックの
創造する人々のエンパワーメントにつながるはず。
k̲hiraga@i.softbank.jp https://www.facebook.com/kenya.hiraga
主な論考:★印の論考は以下より閲覧できます(CC-BY-SA)
https://drive.google.com/drive/folders/
1ejsUa5hMP6bdroCtZ03xvnfN3M7wbiX5?usp=sharing
【自己紹介】
★『ライブラリー・リソース・ガイド』第13号 2015年冬号
司書名鑑 No.9「平賀研也」
★【香川短期大学経営情報科司書養成課程図書館総合演習】(動画)
第七回講義(ゲスト:平賀 研也先生(元伊那市立図書館長・前長野県立図書館長)
https://www.youtube.com/watch?v=Xvbj7xp05AY
【これからの公共図書館と公共】
★「Library3.0:明日をつくる多様な知のコモンズ(共有地)としての図書館を構想する」
「社会教育」(日本青年館)2016年11月号
★「情報技術を基盤とした「Library3.0」の実装:「学びの自治」を可能にする「知のコモ
ンズ」へ」「社会教育」2020年8月号
★『ライブラリー・リソース・ガイド』第33号 2020年秋号
「みんなにとっての図書館[前編]」
【都道府県立図書館】
*『ライブラリー・リソース・ガイド』第17号 2016年秋号
「総特集:都道府県立図書館サミット2016」
*『ライブラリー・リソース・ガイド』第17号 2019年秋号
「総特集:都道府県立図書館サミット2019」
✔︎✔︎✔︎✔︎✔︎✔︎✔︎
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
伊那市立図書館・県立長野図書館の事例紹介
【動画】
「事例から読み解く経営戦2ー伊那図書館・県立長野図書館」日本大学芸術学部司書養成課程 第13講(動画)
*リンク
240112_事例解説_伊那図書館/県立長野図書館_日芸図書館制度経営論 #13
https://youtu.be/cuRfFh5IZ6g
*概要
日本大学芸術学部司書養成課程「図書館制度・経営論」
第13講「事例から読み解く経営戦略(2)ー伊那図書館/県立長野図書館」
0'00"-16'20" 振り返り(経営戦略・ミッションマネジメント)
16'20''-1°18'45 伊那図書館解説
1°18'45"-1°30' 24" 県立長野図書館解説
【図書館の経営戦略に関連する論稿】
*「Library3.0ー明日をつくる多様な知のコモンズ(共有地)としての図書館を構想する(私論)」社会教育(日本青年館)2016.11
https://drive.google.com/
fi
le/d/1cJC4PImptBb-mfS6t-PjfX241oONXKPR/view?fbclid=IwAR2qXtJ5apRVf5QJKEL4-SqUw-
ilmlKWgrMNkQyTYM_aacqmDn62QyvOLDs
*「情報技術を基盤とした「Library3.0」の実装ー「学びの自治」を可能にする「知のコモンズ」へ」社会教育(日本青年館)2020.7
https://drive.google.com/
fi
le/d/1wcZd49-7M2WebREOXCKaLqq3IvFrUGfW/view?
fbclid=IwAR2v-6d3s47CcAZhlzspRHN0ZubXIZJYSPuZ3Mec_yOZKsyRfrHxARVPfR8
*「図書館を”核”としたまちづくり」国際文化研修(全国市町村国際文化研修所)2021.10
https://www.jiam.jp/journal/pdf/110-03-02.pdf
*「地域に立ち、学びを“知の体系”から解き放つー“地域の知のコモンズ(共有地)”の構築とその活用の可能性」社会教育(日本青年館)2014.10
https://drive.google.com/
fi
le/d/1yZj6ylvOz8VlBQAs3PJA6ZNHNAD2MrWM/view?fbclid=IwAR25a4Q5VDKk83HeHLs0BM3eTPaEXbxoqtKUm6lyQ-
tfqkS6lyyPsUBkwsI
*「有機的であること:Growing organism-Organic Organization-Network communication」図書館界(日本図書館研究会)2023.7
https://www.slideshare.net/kenyahiraga/230213ranganathan5thlaw?
fbclid=IwAR1oDfNmII94gB_8MCgaeZxwFXc981A1TdHucp1FLK8RRVHpw54eZrb2sWw
下吹越かおる さん
*指宿市立図書館館長・NPO本と人をつなぐ「そらまめの会」理事長(鹿児島県指宿市)
吉成信夫 さん
*岐阜メディアコスモス総合プロデューサー(岐阜県岐阜市)
土肥潤也 さん
*みんなの図書館さんかく館長・一般社団法人トリナス代表(静岡県焼津市)
【LRG第41号「図書館の経営戦略」】
第41号「図書館の経営戦略」(責任編集:平賀研也)
https://www.fujisan.co.jp/product/1281695255/next/
雑誌:ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)
出版社:アカデミック・リソース・ガイド
発行間隔:季刊(2,5,8,11月の31日)
価格:2,750円
YouTubeチャンネル「argチャンネル」
LRG41読者向け企画「図書館の経営戦略」座談パート1(吉成信夫 下吹越かおる 平賀研也)
2023年1月23日(月) 19:00〜20:30
https://www.youtube.com/watch?v=TrFyKEH3aXU
LRG41読者向け企画「図書館の経営戦略」座談パート2(志賀アリカ 土肥潤也 平賀研也)
2023年1月30日(月) 19:00〜20:30
https://www.youtube.com/watch?v=bzsq53jGuUw
Argフォーラム1「LRGが捉える世界」(猪谷千香 平賀研也 岡本真)
2022年11月14日(月) 9:30〜20:30
https://www.youtube.com/watch?v=EE3V2jRbxt8
よりよくあるはずの地域社会・社会への視座(世界観)
事業経営者としての視座(経営ビジョン)
まちに暮らす人々の体験・シーンのリアリティ(体験のデザイン)
全国市町村国際文化研修所(JIAM)令和4年度政策・実務研修「図書館とまちづくり」事例
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
タイムテーブル
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
r
◼ タイムテーブル
事例紹介:9:00 - 12:00
レクチャー:14:15 - 15:00
ワークショップ「”わたしたちの図書館”をつくる」:15:15 - 17:00
*講座の目的・講師紹介 平賀研也
*事例紹介「わたしたちの図書館をつくる 」
「市民と共につくる図書館〜瀬戸内市民図書館の取組」 嶋田 学さん
「まちライブラリープロジェクトより学ぶ」 礒井 純充さん
「図書館におけるリ
ビ
ン
グ
ラ
ボ
等「共創」の取組・
ポ
イントについて」 李 明喜さん
*地域政策と図書館のこれまでー傾向と事例(Library of the Year受賞館を題材に)
*情報・公共の視点:「on-line/o
ff
-line・on-site/o
ff
-line(情報)」「新しい公共(プレイヤー)」
「わたし/みんな・経済的価値/社会維持的価値(目的)」
*多様なステイクホルダーによる意思形成
STEP 01
STEP 03
STEP 04
ワークショップ1:誰のために・何を(事業領域)をデザインする
ワークショップ2:誰と共に(意思形成プロセス)をデザインする
DAY 2 9:00 - 17:00
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
トークセッション「多様なステイクホルダーによる意思形成」:13:00 - 14:00
STEP 02
昼食・休憩
嶋田 学 x 礒井 純充 x 李 明喜 x 平賀研也
休憩
休憩
◼ タイムテーブル
発表:9:25 - 11:20
「まちづくりと図書館」同床異夢?
自治のための知のコモンズ(共有地)?
対話や共通意思形成のプロセス・場のデザインは可能か?
STEP 05
STEP 06
DAY 2 9:25 - 12:00
*ワークショップ成果発表準備 9:25〜9:45
*ワークショップ成果発表・意見交換(1班10分程度)9:45〜
(途中休憩)10:30頃
対話的意見交換&質疑:11:30 - 12:00
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
休憩
ふりかえり・研修アンケート記入・閉講 :12:00-12:30
地域政策と図書館のこれまで
傾向と事例(Library of the Year受賞館を題材に)
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
* これま
で
官
が
独占してきた公共圏に新たな
プ
レイヤーとして参画する「主体を形成する」こと
* そうした 主体
が
つな
ぐ
新しい「コミュニティを再生する」こと
* 地域の新しい「価値(経済に限らない)を創造する」こと
* 平賀「図書館を”核”としたまちづくり」国際文化研修(全国市町村国際文化研修所)2021.10
「まち
づ
くり」のこれま
で
「賑わい」のその先へ
図書館をまちづくりと繋げて考えるのであれば、単に「賑わい」や「情報提供」による
個々人の課題解決や技能向上支援に留まっていていいのだろうか?
「図書館」のこれま
で
とこれから
* 地域の「情報センター」としての図書館ー情報を収集し整理・保存し提供することが使命
* 社会環境の変化とともに2、30年単位で姿を変えてきたー不変・普遍ではない事業の姿
* 環境適応組織としてどこに向かうのか?
教養と研究の図書館
資料の収集・保存・提供
ハイブリッド: 多様な情報(デジタル)
課題解決サービス(ビジネス、法律、医療)
地方創生:交流と賑わい
2001「公立図書館の設置及
び
運営上の望ましい基準」(告示2012改訂)
2006「これからの図書館像­地域を支える情報拠点をめざして」(文科省これからの図書館の在り方検討協力者会議)
2001『図書館による町村ルネサンス-Lプラン21』(日本図書館協会発行)
NPM(ニューパブリックマネジメント) / PPP
Library1.0
市民の図書館
貸出サービス
児童サービス(読書推進)
全域サービス(図書館振興)
Library2.0
地域の共知・共創の場
としての図書館
地域情報資源の創造
共知・共創の場
オープンな情報基盤
Library3.0
長野・鹿児島などの実践
1945- 1970- 2000-
1899-
どこへ?
2020
「二線図書館」
「付帯施設論争」
「図書館広場論」
「図書館不要論」
読書推進活動(母親文庫活動・母と子の20分間読書)
地域文庫活動
地域私立図書館
実践的学び:大正デモクラシー
国民教化・思想統制
中央図書館制度
'70s:市民自治論
'80s:ポスト・モダン
'90s:政府・市場の失敗
'85-'95:PCの普及(DeskTopPublishing/DataBase)
2K:インターネットの爆発的拡大 (Communication Work/SNS)
2010:タブレット・電子書籍元年
'10-'20s:大正デモクラシー
'30s:戦時統制
COMMUNITY/SOCIETY
LIBRARY
INFORMATION
図書館令(1899) 日本国憲法(1946)
図書館法(1950)
教育基本法(1947) 新・教育基本法(2006)
ʼ45:敗戦・民主国家建設
ʼ80-ʼ90:図書館建設増加
図書館のこれまで ー環境変化(技術・社会・法/政策)と適応
ʼ60s:高度成長
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
地域政策と図書館のこれまで
傾向と事例(Library of the Year受賞館を題材に)
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
Library of the Year
1. 図書館及びそれに準ずる施設・機関における
他の図書館の参考となる
先進的な取り組みや活動について評価し選考
(2022:「他の図書館等にとって参考になる優れた活動」
「独創的で意欲的に取り組んでいる具体的な活動」)
2. 対象となる機関は「図書館または図書館的活動」
公立図書館、大学図書館、専門図書館、学校図書館、私
立図書館、図書館団体、図書館関連企業など
3. ここ数年の活動を評価対象期間とする
https://www.iri-net.org/category/loy/
NPO知的資源イニシャティブ
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
2006
鳥取県立図書館 Library of the Year 2006大賞
ビジネス支援サービスをはじめとしためざましいサービス活動
の展開。市町立図書館および学校図書館との連携
2007
愛荘町立愛知川図書館 Library of the Year 2007大賞
図書館員がそれぞれの専門分野を持ち、町づくりに積極的に関
わっている。
静岡市立御幸町図書館 Library of the Year 2007会場賞
ビジネス支援サービス
2008
千代田区立千代田図書館 Library of the Year 2008大賞/
会場賞
指定管理者制度を採用して、夜10 時までの開館やコンシェル
ジュなど都心型公共図書館の新しい姿を提案している。地元出版
界・古書店・ミュージアム等とも連携した幅広い活動
2009
大阪市立中央図書館 Library of the Year 2009大賞
図書館でのデータベース利用のモデルを示している
Library of the Year 2006-2010 日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター Library of
the Year 2009優秀賞
情報・知識の生産を行っている点、アーカイブ・博物館と連携
し、WEB配信を駆使して、図書館の枠を超えた活動をしている
奈良県立図書館情報館 Library of the Year 2009優秀賞
伝統文化産業や関連NPOとの連携を進めるなど、従来の公共図
書館サービスを超えた新たな歴史・文化との結びつきを模索
し、成功している
2010
カーリル Library of the Year 2010大賞
全国5,000館を超える図書館・図書室蔵書の横断検索サービスと
して、従来の図書館系のサイトWebサービスを凌駕
京都国際マンガミュージアム Library of the Year 2010
優秀賞
官民共同事業モデルとして、立地を活かした観光客もターゲット
にしたサービス・イベントを積極的に展開している
神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ事業 Library of
the Year 2010優秀賞
国内研究機関有数のデジタルアーカイブ事業
小布施町立図書館 まちとしょテラソ
✔︎
小布施文化や地域活性化の拠点としての活動
✔︎
今後の地域の公共図書館の在り方
Library of the Year 2011 大賞
「交流と創造を楽しむ文化の拠点」
← 新しい図書館空間・地域と共にある活動
「まちじゅう図書館」・小布施百選(映像アーカイブ)...
東近江市立図書館 Library of the Year 2011優秀賞
「市民の方が生まれてから亡くなるまで,豊かな生活ができるように支えるのが図書館の使命」と考え,市民の自主グループ
と協同し,市民が地域の問題を発見・学習できる環境を整備することで、図書館がリーダーシップを取る町づくりを積極的
に進めていこうとしている。
住み開き Library of the Year 2011優秀賞
住み開き(すみびらき)とは、大阪と東京で行われている、自宅や事務所などのプライベートな生活空間を、個人図書館や
博物館などセミパブリックとして開放する活動。公からの一方的な情報提供から市民同士による情報提供への変化の一形態
としてこれからの図書館のあり方参考になる。
森ビルによるライブラリー事業 Library of the Year 2011優秀賞
私立公共図書館(有料)として、利用者の知的生産活動を促す空間の創出をサービスの明確な目標として掲げ、公共図書館
事業を企業活動の一環として展開し、一時の話題になることなく、利用者の増加や平河町ライブラリーの開館など継続的な
成功を収めている。
Library of the Year 2011 日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
ビブリオバトル Library of the Year 2012 大賞
発表者による好きな本のプレゼンやディスカッションを行うイベントです。「人を通じて本を知る/本を通じて人を知
る」というコンセプトを掲げた知的書評合戦として、全国大会が行われるほどの盛り上がりを見せています。継続的に
行われていること、各地で開催されている。
CiNii Library of the Year 2012 優秀賞
 ︎
大学に限らず極めて広範に利用されるサービスとして、日本における学術コンテンツ発信の先進事例となっている。
2011年11月、CiNii ArticlesとCiNii Booksの2本立て構成ににリニューアル。
saveMLAK Library of the Year 2012 優秀賞
東日本大震災における、博物館・美術館(M)、図書館(L)、文書館(A)、公民館(K)についての被災・救援情報
を収集・提供する活動、支援者と受援者をつなぐ中間支援活動。多数の有志の参加により幅広い活動として行われたこ
とが、今後の災害支援の在り方のモデルになる。
三重県立図書館 Library of the Year 2012 優秀賞
 ︎
県立図書館のあるべき姿をめざす「明日の県立図書館」をオープンな手法で策定し、進めていること、旬の企画を率先
してプロデュースし、県内各地の公共図書館と共催する形で活動を展開していることなど、県立図書館が県内の図書館
活動を積極的に推進している。
Library of the Year 2012 日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
伊那市立図書館
✔︎
「図書館という「ハコ」や仕組みに囚われ
ない新鮮な取組み」
✔︎
「新しい公共空間を 創ろうという営み」
✔︎
「地域資源の創生」
✔︎
「新しい知るスタイルの提案」
Library of the Year 2013 大賞
「伊那谷の屋根のない博物館の
屋根のある広場」
←「地域アーカイブ」活動を一つの核とした取組
まち塾@まちライブラリー Library of the Year 2013 優秀賞
「まちライブラリー」(学びあいの場)を設け、そこで受講者自らが課題を持ち込み、グループで議論し、「まち」を
元気にするプランを作り、実行していくことを目指す活動。情報・知識の交換・創造の場を作る取り組み。
千代田区立日比谷図書文化館 Library of the Year 2013 優秀賞
「図書館機能」、「ミュージアム機能」、「文化活動・交流機能」、「アカデミー機能」という、従来の図書館機能に
博物館・学習・交流の機能を統合した複合施設として、それぞれの分野で新しい事業・業務展開に意欲的に取り組む。
長崎市立図書館 Library of the Year 2013 優秀賞
地域の課題として「がん情報サービス」を取り上げ、県・市の行政担当部課、医療機関などと協力して展開してきた事
業(がん情報コーナーの設置、レファレンスの充実、がんに関する講演会など)
Library of the Year 2013 日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
Library of the Year 2014
京都府立総合資料館 LoY2018大賞
かねてからMLA連携の実践館として各種デジタルアーカイブの構築を進めているが、3月に公開した「東寺百合文書WEB」
は、資料価値もさることながら、収録データをCCライセンスに準拠する「オープンデータ」とし、いわゆる「OpenGLAM」
の格好の事例となっている。誰もが自由に利用できると明示して提供したこの姿勢は、MLA機関の指針となっている点を高く
評価したい。
http://www.pref.kyoto.jp/shiryokan/(http://hyakugo.kyoto.jp/)
福井県鯖江市図書館「文化の館」 LoY2018優秀賞
図書館友の会実行委員が自主的に運営する「さばえライブラリーカフェ」は、100回以上の定期開催の実績を誇る。テーマも
高度であり、「市民がつくる図書館」としての面目躍如といえる。他にも、学校図書館支援や地場産業支援の取組、県内初の
クラウド型図書館情報システムの導入、鯖江市のオープンデータ政策との連携、女子高生による企画会議の開催等、運営・事
業面で話題性と先駆性の高い図書館である。
http://www.city.sabae.fukui.jp
海士町中央図書館 LoY2018優秀賞
隠岐の離島という地理的ハンディのある過疎の町において、移住者を中心に公民館図書室の設置、図書館の新設と、島民みん
なでつくる新たな形の図書館整備を進めている。「島まるごと図書館構想」は、地域内での分散型図書館サービスの先駆例で
もある。また、2013年には、クラウドファンディングを利用し、図書館として日本で初めて成功した。過疎の町村の図書館
振興=まちづくり振興のモデルとして、学ぶところが大きい。
http://lib.town.ama.shimane.jp/
NPO法人情報ステーション「民間図書館」(千葉県)LoY2018優秀賞
千葉県船橋市を中心に、商店街の空店舗やマンションの一室等を活用し、地域密着型の小規模図書館を運営。民間資金を調達
し、図書は寄贈を募り、窓口はボランティアで賄っている。住民同士の交流の場を創出し、地域活性化に寄与。都市型民間図
書館の経営モデルとして普及性が高い。
http://www.infosta.org/library/
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
塩尻えんぱーく
✔︎
「単なる図書館単独施設ではない一体的な
組織運営」
✔︎
「塩尻を中心とした周辺地域の市民交流機能
✔︎
「これからの時代の地方都市における文化施設
のあり方を示す」
Library of the Year 2015 優秀賞
「知恵の交流と人づくりの場」
← 新しい複合施設一体の図書館空間
多治見市図書館 Library of the Year 2015 大賞
地域の産業に根差した「陶磁器資料コレクション」はビジネス支援・産業支援として本来図書館が取り組むべき課題に
明確に向き合っている。特に収集が難しいミュージアムやギャラリーの図録を数千点規模で収集しており、この「司書
が足で稼ぐ」収集活動のありようは、他の図書館にとって極めて示唆的である。
くまもと森都心プラザ図書館 Library of the Year 2013 優秀賞
熊本駅前のまちづくりの拠点として新都市創出に貢献し、毎年100万名以上の来館を達成している点を評価した。一般
的なお話会等にとどまらず、図書館活用セミナーや写真展・展示会、試飲会等、従来の図書館の枠にはまらない事業を
展開し、かつ図書館機能と連動させていることは、これからの図書館の可能性を打ち出すモデルとなりうる。
B&B Library of the Year 2013 優秀賞
2012年に東京・下北沢で開店して以降、従来の書店のあり方(経営、企画)に大きな波紋を投じており、地方で衰退
する「まちの小さな本屋さん」の復興のきざしとも取れる。また、地域コミュニティと密接に関わって開催されるイベ
ントは図書館からも注目を集めており、Library of the Yearで評価する意義がある。
Library of the Year 2015 日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
✔︎
図書館を中核としたPPP、様々な連携を通じて、
地域活性化の中核的な役割として図書館が機能
伊丹市立図書館ことば蔵
Library of the Year 2016 大賞
オガールプロジェクトと一体での紫波町図書館
Library of the Year 2016 優秀賞
✔︎
図書館において、学びや遊びに関する創造的な
活動を市民と共に実践
東京学芸大学学校図書館運営専門委員会 LoY2016優秀賞
データベースにより学校図書館の知を拓く。「先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース」の継続的構築、学校を開き、知
の共有の場を創成している。
大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー) LoY2016優秀賞
日本で最もMLA融合を実践するライブラリー。コミュニティーに拓かれた専門図書館活動。地域における公共的活動拠点として開かれ、
広範囲な人々が支えている。全国のサポーターから支援を受けることで、公費によらない運営を実現していることは、一つのロールモデ
ルにもなっている。
ライブラリアンシップ賞
長年にわたって地域住民や図書館員が協同し、さまざまな図書館活動を継続的に行った図書館等を称える。
伊万里市民図書館と伊万里市民図書館友の会図書館フレンズいまり:20年にわたる図書館の市民自治
READ&LEAD 地域の活性化と住民の幸せに貢献する鳥取県立図書館と県内図書館ネットワーク:
地域に役に立つ図書館ー県内および全国の図書館と密なネットワークを構築
Library of the Year 2016 日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
瀬戸内市立図書館もみわ広場
✔︎
6年間に及ぶ的確な図書館整備プロセスと
これからの図書館サービスのモデルを示した。
✔︎
市民と行政が育てる もちより・みつけ・わけ
あう広場としての図書館
Library of the Year 2017 大賞
「もちより・みつけ・わけあう広場」
大阪市立中央図書館 LoY2017優秀賞
20年間継続されてきた地域資料のデジタルアーカイブ事業と将来に向けた取り組み 。大阪市が打ち出した「ICT戦略」
の重要な一翼を担うものとして位置付けようと努力している。
ウィキペディアタウン(各地でウィキペディアタウンを企画実施したみなさんとこれをサポートしたウィキペディアン
のみなさん)LoY2017優秀賞
地域情報資源を活用した公共情報資産の共創活動。MALUI(博物館・美術館・公文書館・図書館・大学)の資料等、地
域情報資産を活用し、新たな地域情報資産を共知・共創するプログラムとして急速に拡大している点を評価。
ライブラリアンシップ賞
国立国会図書館レファレンス協同データベース事業とその参加館および協力者
あらゆる館種が協力しあって、わが国のレファレンス・サービスの事例を12年以上に渡って集積し、社会に対して可視
化・公共財化した意義を評価。
Library of the Year 2017 日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
甲州市立勝沼図書館 LoY2018大賞
「当たり前」の実践としての「ぶどうとワイン」という地域資源の開拓と活用。課題
解決支援や農業支援という言葉が登場する以前から、当地における「当たり前」の実
践としてなされている
3.11オモイデアーカイブ LoY2018優秀賞
活用を重視した「記憶を記録するアーカイブ」がアーカイブ・図書館の本質を問う。
地域の知や価値の継承・創造的循環を可視化している。
バリューブックス LoY2018優秀賞
本の価値とは何かを問い、知のエコシステムの再構築を目指す。コア・ビジネス
(ネット古書店)の仕組みを活用し、寄付された古書を換価し団体(NPO・大学等)
を支援するプロジェクトや、市場価値がなくとも有用とされる本を循環させる仕組み
づくり、息の長い本を編む出版社への価値還元などを行っている。
小山市立中央図書館 LoY2018優秀賞
「食と農」の情報源となって「人と人」を繋ぎ、地域の未来を考えていく図書館。市
の主要課題である「農業」に特化し、真に地域に根ざした図書館サービスの充実を目
指す同館の農業支援サービス事業は、昨年10周年を迎えた。(1)農業関係機関との
連携およびネットワーク構築、(2)生産者・消費者への情報提供、(3)おやまブラ
ンドの全国発信や農業支援のPRを通して、図書館が人と人を繋ぎ、地域振興にも大き
く貢献することを実証。
ライブラリアンシップ賞
白山市立松任図書館・学校図書館支援センター
センター、学校、地域住民が一体となって全国トップレベルの学校図書館活性化、見
える化の実現。
Library of the Year 2018 日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
札幌市図書・情報館 LoY2019大賞
札幌市図書館政策のこれまでとこれから〜図書・情報館の誕生〜。
本来の図書館ネットワークが完成しているまちにおいて、何らかの
図書館機能を特化させるという サービスの進化形を具現化したもの
であり、 札幌市の優れた図書館構想が、この図書・情報館や市民へ
の図書館サービスを誕生させた。
恩納村文化情報センター LoY2019優秀賞
村民サービスと観光サービスをバランスよく満たす村立図書館の新
モデル
県立長野図書館 LoY2019優秀賞
知の公共性をひたむきに志向した,共創の舞台となる情報拠点の構
築。
京都府立久美浜高等学校図書館 LoY2019優秀賞
高校生と実社会との繋がりを深める学校図書館改革。新カリキュラムに
向けて段階を踏んで学習環境を整備し、高校生たちが実社会について学
ぶ機会を創出し、地域探究を支える体制を築いてきたプロセス全体を評
価したい。
ライブラリアンシップ賞
ビジネス支援図書館推進協議会とその実践者
埼玉県高校図書館フェスティバル実行委員会
Library of the Year 2019 日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
みんなで翻刻 LoY2020大賞・優秀賞
「多数の人々が協力して史料の翻刻に参加することで,歴史資料の解読を一挙に推し進め
ようというプロジェクト」。本賞の観点から言えば,1)既存の史資料の活用,2)最新技
術の導入,3)参加者のリテラシー向上,4)資料デジタル化の推進,5)新しい知識・情
報の創造という図書館・ライブラリーが果たす役割を実現している点を高く評価する
安城市中心市街地拠点施設アンフォーレ及び中核施設安城市図書情報館 LoY2020優秀賞
伝統的な図書館機能を安定して提供しつつ,高度化する知の拠点としての機能
生駒市図書館 LoY2020優秀賞
図書館をまちづくりの拠点と位置付けている。生駒市役所全体が,脱公務員化(兼業・テ
レワークなど)を図るさまざまな活動を展開しており,その中で図書館が中心的な役割を
果たしている
須賀川市民交流センターtette LoY2020優秀賞
東日本大震災からの創造的復興を目指し,施設のコンセプトに「人を結び,まちをつなぎ,情報
を発信する場の創造」を掲げ,図書館を核として,生涯学習機能や子育て支援機能,市民活動支
援機能,賑わい機能などを併せ持つ集客力の高い融合施設として整備している
ライブラリアンシップ賞
北海道ブックシェアリング
北海道は図書館設置率,学校図書館の予算措置率,無書店自治体数などがいずれも全国ワースト
レベルにあるが,その読書環境を少しでも改善するべく活動してきた。
saveMLAK
1)COVID-19を受けての公共図書館,大学図書館,専門図書館等の休閉館状況の悉皆調査を継
続的に実施している
2)2011年の東日本大震災を受けての発足時に比べて担い手がより一層拡張している点,3)呼
びかけ「災害への『しなやかな強さ』を持つMLAK機関をつくる」を発出する等,アドボカシー
に注力している点を評価する。
Library of the Year 2020 日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
指宿市立図書館および特定非営利活動法人本と人とをつなぐ
「そらまめの会」 LoY2021優秀賞
市民が自然に支え、市民とともに明るく歩み学び続ける図書館
あかし市民図書館 LoY2021優秀賞
官民協働での子育て支援拠点としての図書館政策
福井県立図書館・文書館・ふるさと文学館 LoY2021優秀賞
次の時代を見通した、3館協働による利用者目線の図書館活動
三重県立津高等学校 LoY2021優秀賞
時代に即応し、読書と学びの機会を保障する学校図書館運営
ライブラリアンシップ賞
滝川市立図書館
図書館が町を支え、町が図書館を支える、理想的な互恵関係
マンガ『夜明けの図書館』
10年間にわたって図書館の世界を描き続けた作品と制作活動
Library of the Year 2021
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
みんなの森 ぎふメディアコスモス LoY2022 大賞
「図書館と市民活動を軸に地域の可能性を追求する」という点が高く評価されました
が、特に「子どもの声は未来の声」という理念を提示したり、まちの誇りを育む「シ
ビックプライドライブラリー」を整備するなど、継続して新たな取り組みを模索し続
ける姿勢はほかの図書館でも大いに参考になると思われます。
津山市立図書館 LoY2022優秀賞
公立・国立・私立をつなぐ三館連携の「津山モデル」が高く評価された。
西ノ島町コミュニティ図書館「いかあ屋」 LoY2022優秀賞
「コミュニティ図書館」としての評価。ワークショップ「縁側カフェ」の実施や、「み
んなの家」という理念のもとに人とのつながりが生み出されているほか、出郷者も巻
き込みながら現在に至っている点や、システムの面での島民の主体的活躍
大和市文化創造拠点シリウス LoY2022優秀賞
「官民一体での整備・運営」「拡張性」などが評価されました。特に「図書館城下町」と
いうキャッチコピーを提示しているところに図書館を重要視する姿勢が現れており、大和市
が掲げるビジョン「健康都市やまと」のもとに「健康=文化」の理念を推し進めていく取り
組みは見事
ライブラリアンシップ賞
千葉大学アカデミック・リンク・センター/附属図書館
先駆的な取り組みで新たな大学図書館の姿を具現化し継続
BICライブラリ
機械工業図書館から改称して10年以上が経過するなかで、専門図書館を牽引し続けてきた取り組
みが高く評価された
Library of the Year 2022 日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
みんなの図書館さんかく
✔︎
みんとしょの活動をきっかけに新しい図書館像・
社会像をともに描きたい。
✔︎
図書館という仮面を被ったコミュニティス
ペ
ース
Library of the Year 2023 大賞
「誰も
が
主人公として社会に参画し、
共にまちを育て ていく活動拠点」
高知こどもの図書館 LoY2023優秀賞
「民間公共」と「行けな くても訪ねられる図書館」
クラウ
ド
ファン
デ
ィン
グ
の活用によって資金を集め、こ
ど
も向けウェ
ブ
サイトを活用した アクセシ
ビ
リティを意識した
「“一緒に作り、育てる”ウェ
ブ
サイト」を構築
雑誌『ライ
ブ
ラリー・リソース・
ガ
イ
ド
』(LRG)
革新的・多角的なテーマ
で
図書館の未来を考える言論空間を提供
東京学芸大学附属図書館と Explayground 推進機構 MOL
デ
ジ
タル社会の教育を支える「知の循環」の再構築の追求
Library of the Year 2023 日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
https://www.iri-net.org/category/loy/
館外
館内
情報・空間 目的
プレイヤー
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
新たな視点:情報・公共
地域の「情報センター」からどこへ?
未来の図書館 研究所 Library Compass 第6回
永田 治樹「ユネスコ公共図書館宣言 2022(仮訳)および解説」
https://www.miraitosyokan.jp/future̲lib/lib̲compass/no6/
国立国会図書館カレントアウェアネス・ポータル(2022.7.28)
「国際図書館連盟(IFLA)、「IFLA/UNESCO公共図書館宣言」の改訂版を公開」
https://current.ndl.go.jp/node/46562
IFLA(国際図書館連盟)
「ユネスコ公共図書館宣言 1994年ーUNESCO Public Library Manifesto 1994」
https://archive.i
fl
a.org/VII/s8/unesco/japanese.pdf
公共図書館は,その利用者があらゆる種類の知識や情報をた
やすく入手できるようにする,地域の情報センターである。
それは知識社会の不可欠な構成要素であって,ユニバーサ
ル・アクセスを実現し,すべての人に情報の意味のある利用
を可能にするという責任を果たすため,情報伝達の新しい手
法を継続的に取り入れる。また,知識の生産と情報や文化の
共有・交換に必要な,そして市民の関与を推進するための,
公共スペースを提供する。
図書館は地域社会を育むもので,積極的に新しい利用者にも
手を差し伸べ,実効ある聞き取りによって,地域の要求を満
たし生活の質の向上に貢献するサービス企画を支援する。
人々の図書館への信頼に応え,地域社会への積極的な情報の
提供と啓発が公共図書館の目指すところである。
トピックス 2:ユネスコ公共図書館宣言 2022
2022.7 公表
「情報センター」に加えて新たに追加された視点は3つ:
ー「情報伝達の新しい手法」
ー知識の生産と情報・文化の共有・交換に必要な「市民の
関与」を推進する「公共スペース」
ー「地域社会」を育む
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
情報・公共の視点
「on-line/o
ff
-line・on-site/o
ff
-line(情報)」「新しい公共(プレイヤー)」「わたし/みんな・経済的価値/社会維持的価値(目的)」
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
館外
館内
情報・空間 目的
プレイヤー
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
情報・公共の視点
図書館が立つ場所ー今だからこその公共ということについて考える
公共圏 Public Sphere : 私‒公共
人の暮らしの中で、他人や社会と互いに関わりあいを持つ時間や空間
公共図書館ーみんなで共にある、創る時間や空間
企業
官
私
官
市場
図書館 図書館
私
企業
市場
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
図書館政策・事業戦略の意思の所在、意思形成のあり方が問われる
多様なステイクホルダーによる意思形成
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
知事
“制度”に描かれた図書館の経営意思形成
変化する意思決定プロセス・多様化する事業運営のプレイヤー
【かつて】 【これからの選択肢】
地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための
関係法律の整備に関する法律
令和元(2015)年6月7日公布(第9次地方分権一括法)
図書館法・博物館法・地方教育行政の組織及び運営に関する法律 改正
議会
首長
行政組織
知事
市町村長
首長部局
教育
委員長
教育委員会事務局
教育長
委員
教育委員会
教育委員会
学校
教育
生涯
学習
・・・
学校
スポーツ施設
公民館
博物館
美術館
図書館
館長
協議会
諮問機関
知事
議会
首長
行政組織
知事
市町村長
首長部局
教育長
教育委員会事務局
委員
教育委員会
教育委員会
学校
教育
生涯
学習
・・・
学校
スポーツ施設
公民館
博物館
美術館
図書館
館長
協議会
諮問機関
指定管理事業者
PFI/PPP
知事
議会
首長
行政組織
知事
市町村長
首長部局
教育
委員長
教育委員会事務局
教育長
委員
教育委員会
教育委員会
学校
教育
生涯
学習
・・・
学校
スポーツ施設
公民館
博物館
美術館
図書館
館長
協議会
諮問機関
指定管理事業者
PFI/PPP
指定管理者制度:地方自治法改正
平成15(2003)年6月13日公布
民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律
平成11(1999)年7月30日公布
政治的中立性の確保
→首長からの独立性
継続性、安定性の確保
→合議制
地域住民の意向の反映
→住民による意思決定
(レイマンコントロール)
民間活力の導入
多様な行政課題・機構との連動
適時迅速な意思決定
地方創生・分権推進
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
“経営”で事業の経営意思形成プロセスをデザインする
外部環境
社会・経済
技術・文化...
産業環境
(外部環境・競合)
内部環境
空間・人・サービ
ス
分析
強み・
弱み
機会・
脅威
戦略策定 Strategy
*核になる能力
*事業領域
*ポジショニング・競合・
提携
*顧客・技術・サービス
目標
設定
組織・人
材
場・資源
プログラム
事業計画
予算
評価
業務執行
(運営)
戦略的経営 オペレーション・マネジメント
理念
Philosophy
Value
使命
Mission
目指す姿
Vision
組織 Structure
*事業単位
*組織・権限
仕組み System
*プロセス
ミッション・
マネジメント
戦略策定 Strategy
*核になる能力
*事業領域
*ポジショニング・競合・
提携
*顧客・技術・サービス
組織 Structure
*事業単位
*組織・権限
仕組み System
*プロセス
【会社】
*法制度(会社法)が定める会社の機関(会社の意思決定や運営・管理を行う組織やその業務を行う立場にある者)
株主総会、取締役、取締役会、監査役、監査役会、会計参与、会計監査人、委員会
*経営がデザインする意思形成プロセス
組織設計・権限配置・コミュニケーションプロセス
【図書館】
*地方教育行政の組織及び運営に関する法律
*図書館法が定める公立図書館の機関
第13条 公立図書館に館長並びに当該図書館を設置する地方公共団体の教育委員会(...特定図書館…にあつては、当
該特定地方公共団体の長)が必要と認める専門的職員、事務職員及び技術職員を置く。
第14条 公立図書館に図書館協議会を置くことができる。
2 図書館協議会は、図書館の運営に関し館長の諮問に応ずるとともに、図書館の行う図書館奉仕につき、館長に対
して意見を述べる機関とする。
*経営がデザインする意思形成プロセス
組織(チーム・プロジェクト)設計・人員配置、会議体・委員会(選書・企画など)の設置、各職員への権限委譲、
市民との対話の場など
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
図書館事業の”経営意思形成プロセス”をデザインする
戦略策定 Strategy
*核になる能力
*事業領域
*ポジショニング・競合・
提携
*顧客・技術・サービス
組織 Structure
*事業単位
*組織・権限
仕組み System
*プロセス
*「経営」がデザインする意思形成プロセス
制度の中の”意思決定主体”との対話
参画者たちとの”市民的対話”の場
知事
議会
首長
行政組織
知事
市町村長
首長部局
教育長
教育委員会事務局
委員
教育委員会
教育委員会
学校
教育
生涯
学習
・・・
学校
スポーツ施設
公民館
博物館
美術館
図書館
館長
協議会
諮問機
指定管理事業者
PFI/PPP
館長
館長
館長
校長
コミュニティ
MLAK
“市民”が参画する地域社会のみんなにとっての「わたしたち」の 図書館を目指す
市民的公共性・新しい公共
図書館組織構成員の対話
機関、組織デザイン、権限配置、コミュニケーションプロセス
組織デザイン、権限配置、コミュニケーションプロセス(会議体
図書館のガバナンス(統治)
ステイクホルダー(利害関係者)は誰か
どんな誰のなんのため?
目標・事業計画
オペレーション
思想/理念・
使命
目指す姿
戦略
意思
Will
組織内
社会
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
全国市町村国際文化研修所(JIAM)令和5年度政策・実務研修「図書館とまちづくり」
平賀研也
2024.2.14
わたしたちの図書館をつくる
まちの多様なステークホルダーの「意思」形成
Day2: ワークショップ
◼ タイムテーブル
ワークショップ「”わたしたちの図書館”をつくる」:15:15 - 17:00
STEP 04
ワークショップ1:誰のために・何を(事業領域)デザインする
ワークショップ2:誰と共に(意思形成プロセス)デザインする
DAY 2 9:00 - 17:00
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
発表:9:25 - 11:20
「まちづくりと図書館」同床異夢?
自治のための知のコモンズ(共有地)?
対話や共通意思形成のプロセス・場のデザインは可能か?
STEP 05
STEP 06
DAY 3 9:25 - 12:00
*ワークショップ成果発表準備 9:25〜9:45
*ワークショップ成果発表・意見交換(1班10分程度)9:45〜
(途中休憩)10:30頃
対話的意見交換&質疑:11:30 - 12:00
休憩
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
大熊町
で
は、令和 4 年 6 月 30 日に特定復興再生拠点区域の避難指示を解除し、先に復興整備
が
進む大
川原地区に続き、下野上地区においても産業や暮らしに繋
が
る整備
が
計画されている。
他方
で
、大熊町の教育に関しては、大川原地区において令和 5 年には認定こ
ど
も園・義務 教育学校・学童
保育
が
一体となった「学
び
舎ゆめの森」
が
開校し、子
ど
もたちを中心とした 地域のための活動拠点
が
整備
される予定
で
あり、下野上地区においても、「読書のまち おおくま」を継承し、大熊
で
学
び
、大熊の記憶
と記録をつな
ぐ
場として、新たな社会教育複合施設の整備を検討している。
この5月に、「大熊町社会教育複合施設整備事業 基本構想」を策定し、新たな社会教育複合施設を、博物
館、図書館、公民館機能等を併せ持つ施設として定義している。この町に関 わるす
べ
ての人の主体的な考
えや行動を支え、自分らしく生きていくことを目指す場となる
だ
け
で
はなく、大野駅西地区内において大
野駅に最も近い公共施設
で
あることから、「大熊町の玄関口」となる魅力ある社会教育複合施設を整備す
るもの
で
ある。
*大熊町社会教育複合施設基本計画・基本設計・実施設計業務公募型プロポーザル
https://www.town.okuma.fukushima.jp/soshiki/kyoikusoumu/24906.html
*大熊町社会教育複合施設基本構想
https://www.town.okuma.fukushima.jp/soshiki/kyoikusoumu/24737.html
事例:福島県大熊町
Wikipedia: KEI CCBYSA3.0
2011年4月22日 警戒区域(全面立ち入り禁止)
2022年6月30日「特定復興再生拠点区域」全域の避難指示解除
町外避難者数:9,996人 4,853世帯
町内居住者数:557人(住民登録なし含み1,081人) R5.7現在
”わたしたちの図書館”をつくる
ワークショップ:ディスカッション&プランニング
ワークショップ1:誰のために・何を(事業領域)
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
Step1: 各自考えて付箋に書く
誰のためにーどのように暮らしている誰に
何をーどのような機会・場を、どんな手段で
(最低ひとり3つくらいはアイデア出ししよう)
Step2-1: 各自が説明してグループでシェア
なぜそのアイデアなのかの理由も(必要性や社会的効果)
Step2-2: シェア・ディスカッションしながら模造紙上で事業や対象の種類別に括る
対話しながらアイデアを膨らます
Step3: 括った事業領域に名前をつける
なぜその事業なのかの理由も(必要性や社会的効果)
例:大熊の今ー避難者の帰還を支援する
”わたしたちの図書館”をつくる
ワークショップ:ディスカッション&プランニング
ワークショップ2:誰と共に(意思形成プロセス)
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
”わたしたちの図書館”をつくる
ワークショップ:ディスカッション&プランニング
Step1: 各自考えて付箋に書く
どのようなプレイヤーと共に
そんな場を、どんな方法で
Step2-1: 各自が説明してグループでシェア
なぜそのアイデアなのかの理由も(必要性や社会的効果)
Step2-2: シェア・ディスカッションしながら模造紙上で種類別に括る
対話しながらアイデアを膨らます
Step3: 括ったプロセス(場・機会)に名前をつける
なぜその事業なのかの理由も(必要性や社会的効果)
例:大熊デザイン会議ー全ての人に開かれた対話の場
補足資料
図書館のこれまで(補足資料)
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
教養と研究の図書館
資料の収集・保存・提供
ハイブリッド: 多様な情報(デジタル)
課題解決サービス(ビジネス、法律、医療)
地方創生:交流と賑わい
2001「公立図書館の設置及
び
運営上の望ましい基準」(告示2012改訂)
2006「これからの図書館像­地域を支える情報拠点をめざして」(文科省これからの図書館の在り方検討協力者会議)
2001『図書館による町村ルネサンス-Lプラン21』(日本図書館協会発行)
NPM(ニューパブリックマネジメント) / PPP
Library1.0
市民の図書館
貸出サービス
児童サービス(読書推進)
全域サービス(図書館振興)
Library2.0
地域の共知・共創の場
としての図書館
地域情報資源の創造
共知・共創の場
オープンな情報基盤
Library3.0
長野・鹿児島などの実践
1945- 1970- 2000-
1899-
どこへ?
2020
「二線図書館」
「付帯施設論争」
「図書館広場論」
「図書館不要論」
読書推進活動(母親文庫活動・母と子の20分間読書)
地域文庫活動
地域私立図書館
実践的学び:大正デモクラシー
国民教化・思想統制
中央図書館制度
'70s:市民自治論
'80s:ポスト・モダン
'90s:政府・市場の失敗
'85-'95:PCの普及(DeskTopPublishing/DataBase)
2K:インターネットの爆発的拡大 (Communication Work/SNS)
2010:タブレット・電子書籍元年
'10-'20s:大正デモクラシー
'30s:戦時統制
COMMUNITY/SOCIETY
LIBRARY
INFORMATION
図書館令(1899) 日本国憲法(1946)
図書館法(1950)
教育基本法(1947) 新・教育基本法(2006)
ʼ45:敗戦・民主国家建設
ʼ80-ʼ90:図書館建設増加
1899〜現在の図書館の変化とその環境(技術・社会・法/政策)変化
ʼ60s:高度成長
240214_jiam_図書館とまちづくり
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研
教養と研究の図書館
資料の収集・保存・提供
市民の図書館
貸出サービス
児童サービス(読書推進)
全域サービス(図書館振興)
地域の共知・共創の場
としての図書館
地域情報資源の創造
共知・共創の場
多様な情報(デジタル)
課題解決サービス
交流と賑わい
オープンな情報基盤
Library1.0 Library2.0 Library3.0
Library2.5
長野・鹿児島などの実践
読書推進活動(母親文庫活動・母と子の20分間読書)
地域私立図書館
実践的学び:大正デモクラシー
240214_jiam_図書館とまちづくり
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研
教養と研究の図書館
資料の収集・保存・提供
市民の図書館
貸出サービス
児童サービス(読書推進)
全域サービス(図書館振興)
地域の共知・共創の場
としての図書館
地域情報資源の創造
共知・共創の場
多様な情報(デジタル)
課題解決サービス
交流と賑わい
オープンな情報基盤
Library1.0 Library2.0 Library3.0
Library2.5
長野・鹿児島などの実践
読書推進活動(母親文庫活動・母と子の20分間読書)
地域私立図書館
実践的学び:大正デモクラシー
240214_jiam_図書館とまちづくり
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研
Library1.0 明治32(1899)年〜
自律的市民の情報拠点
18世紀啓蒙主義・教養主義
+
19世紀的産業資本主義
=アカデミズムの拠点
旧 上伊那図書館(伊那市創造館)
240214_jiam_図書館とまちづくり
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研
https://www.gender.go.jp/about̲danjo/whitepaper/r03/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-05-01.html
内閣府男女共同参画局
教養と研究…
進学率の推移
旧制大学・師範学校・旧制高等学校など
大正9(1920)年ー2.2%
昭和5年(1930年) 男子5.3%、女子0.6%
昭和22年(1947年) 男子10.0%、女子1.7%
団塊世代 昭和22(1947)-24(1949)年生まれ
高校進学率70%前後(1965-1967)
大学進学率20%弱(1969-1971)
団塊Jr.世代 昭和46(1971)-49(1974)年
高校進学率90%超
大学進学率30%前後
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教養と研究の図書館
資料の収集・保存・提供
市民の図書館
貸出サービス
児童サービス(読書推進)
全域サービス(図書館振興)
地域の共知・共創の場
としての図書館
地域情報資源の創造
共知・共創の場
多様な情報(デジタル)
課題解決サービス
交流と賑わい
オープンな情報基盤
Library1.0 Library2.0 Library3.0
長野・鹿児島などの実践
読書推進活動(母親文庫活動・母と子の20分間読書)
地域私立図書館
実践的学び:大正デモクラシー
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研
Library1.0α 明治32(1899)年〜昭和8(1933)年
長野県勢大観(昭和2年、長野県統計協会)
県歌「信濃の國」
1.信濃の国は十州に 境連ぬる国にして 聲ゆる山はいや高く 流るる川はいや遠し
松本伊那佐久善光寺 四つの平は肥沃の地 海こそなけれ物さわに 万ず足らわぬ事ぞなき
2.四方に聳ゆる山々は 御嶽乗鞍駒ヶ岳 浅聞は殊に活火山 いずれも国の鎮めなり
流れ淀まずゆく水は 北に犀川千曲川 南に木曽川天竜川 これまた国の固めなり
3.木曽の谷には真木茂り 諏訪の湖には魚多し 民のかせぎも豊かにて 五穀の実らぬ里やある
しかのみならず桑とりて 蚕飼いの業の打ちひらけ 細きよすがも軽からぬ 国の命を繋ぐなり
4.尋ねまほしき園原や 旅のやどりの寝覚の床 木曽の桟かけし世も 心してゆけ久米路橋
くる人多き筑摩の湯 月の名にたつ嬢捨山 しるき名所と風雅士が 詩歌に詠てぞ伝えたる
5.旭将軍義仲も 仁科の五郎信盛も 春台太宰先生も 象山佐久間先生も 皆此国の人にして
文武の誉たぐいなく 山と聳えて世に仰ぎ 川と流れて名は尽ず
6.吾妻はやとし日本武 嘆き給いし碓氷山 穿つ隆道二十六 夢にもこゆる汽車の道
みち一筋に学びなば 昔の人にや劣るべき 古来山河の秀でたる 国は偉人のある習い
240214_jiam_図書館とまちづくり
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長野県勢大観(昭和2年、長野県統計協会)
私立図書館の時代
長野県: 日本一の私立図書館数160館
(→285館(1935)→市町村立図書館71館/2022)
青年会図書館=実践的な学びの場
240214_jiam_図書館とまちづくり
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教養と研究の図書館
資料の収集・保存・提供
市民の図書館
貸出サービス
児童サービス(読書推進)
全域サービス(図書館振興)
地域の共知・共創の場
としての図書館
地域情報資源の創造
共知・共創の場
多様な情報(デジタル)
課題解決サービス
交流と賑わい
オープンな情報基盤
Library1.0 Library2.0 Library3.0
長野・鹿児島などの実践
読書推進活動(母親文庫活動・母と子の20分間読書)
地域私立図書館
実践的学び:大正デモクラシー
240214_jiam_図書館とまちづくり
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研
Library1.0β 昭和20(1945)年〜昭和30(1955)年代
長野県:
公民館活動(青年会)との連動
学校との連動
アメリカ型のコミュニティセンター志向
戦後民主主義の学びの場
辰野町立小野図書館
「図書館、そしてPTA母親文庫」
叶沢清介(1990)日本図書館協会
「村々に読書の灯を-椋鳩十の図書館論」
椋鳩十/著・本村寿年/編(1997)理論
240214_jiam_図書館とまちづくり
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研
「信濃毎日新聞」文化面(1962.2.5)
「信濃毎日新聞」文化面(1962.2.6)
「さいきんの図書館活動
長野と鹿児島、県立図書館長の往復書簡」
公共図書館は、大衆という海に浮かぶ船みたいなものだと私は思っています。海を忘
れた船は、陸に上がった船なのですのに....どうも、日本の図書館は、海の中に船を浮
かべる方法論を、真剣に考えているところが少ないような気がしてならないのです。
鹿児島県立図書館でも、人間の網の上に、本をのっけていこうという運動を始めてい
た....
市町村の図書館や公民館は、県立図書館から流れて来た方法論やプランや、それぞれ
の実験結果を、参考として、さらにそれぞれ個性的な実践運動を始めるというやり方
です。
それにしても、ほんとのことを申しますと、あなたの所でも私の所でも、公共図書館
として、当然なすべきことを、いま手がけ始めたところだというべきではないでしょ
うか。
それに、北の長野と南の鹿児島が何か特別なことをしているように見られているの
は、図書館界に籍を置くものとして、少しばかり、うら悲しい気さえするのです。
鹿児島県立図書館長 椋 鳩十
多彩なその後活動の中で、母と子の二十分間読書運動の着想と農業文庫の実施には
まったく頭が下がります。二十分感読書運動というのは...........一家の中で和気あいあい
の広場を求めている鹿児島県の家々を、私ははるかに思い浮かべました。
とかく過去の読書論という読書論はほとんどすべて個人個人の教養主義一本に貫かれ
ていました.........この仕事は一種の大衆読書論の提起と言ってもいいと思います...
量と質の相関関係のむずかしさにあった......人々の内容、つまり質の向上を先行させよ
うとすれば、より多くの人々を糾合することは不可能に近くなって来ますし、より多
くの人々を集めようとすれば、個々の人々の急速な質の向上は望めないのは明らか...
しかし12年経ったいま.........問題解決を行ったり、物を考える人々が今までより、より
多くなってもらえたのではないかと思われます。
鹿児島の農協文庫活動のように、図書と専門家をともに動かすという図書館のあり方
も本県では母親文庫というような広い大衆読書活動の基盤の上に、今後着実にうち立
てていくべきだと思っています。
県立長野図書館長 叶沢 清介
鹿児島 1960〜
母と子の二十分間読書運動
農業文庫
長野 1950〜
母親文庫
叶沢清介 (1906 - 2000)
県立長野図書館長 (1949 - 1965)
日本図書館協会事務局長(1966 - 1978)
椋 鳩十
久保田 彦穂 (1905 - 1987)
鹿児島県立図書館長 (1947 - 1966) 「写真集 「信州の顔」代表的な著名人八十八人の素顔」
坂口清一(1987)郷土出版社
「ず・ぼん6号」(1999)ポット出版
240214_jiam_図書館とまちづくり
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研
教養と研究の図書館
資料の収集・保存・提供
ハイブリッド: 多様な情報(デジタル)
課題解決サービス(ビジネス、法律、医療)
地方創生:交流と賑わい
2001「公立図書館の設置及
び
運営上の望ましい基準」(告示2012改訂)
2006「これからの図書館像­地域を支える情報拠点をめざして」(文科省これからの図書館の在り方検討協力者会議)
2001『図書館による町村ルネサンス-Lプラン21』(日本図書館協会発行)
NPM(ニューパブリックマネジメント) / PPP
Library1.0
市民の図書館
貸出サービス
児童サービス(読書推進)
全域サービス(図書館振興)
Library2.0
地域の共知・共創の場
としての図書館
地域情報資源の創造
共知・共創の場
オープンな情報基盤
Library3.0
長野・鹿児島などの実践
1945- 1970- 2000-
1899-
どこへ?
2020
読書推進活動(母親文庫活動・母と子の20分間読書)
地域文庫活動
地域私立図書館
実践的学び:大正デモクラシー
国民教化・思想統制
中央図書館制度
'70s:市民自治論
'80s:ポスト・モダン
'90s:政府・市場の失敗
'85-'95:PCの普及(DeskTopPublishing/DataBase)
2K:インターネットの爆発的拡大 (Communication Work/SNS)
2010:タブレット・電子書籍元年
'10-'20s:大正デモクラシー
'30s:戦時統制
COMMUNITY/SOCIETY
LIBRARY
INFORMATION
図書館令(1899) 日本国憲法(1946)
図書館法(1950)
教育基本法(1947) 新・教育基本法(2006)
ʼ45:敗戦・民主国家建設
ʼ80-ʼ90:図書館建設増加
1899〜現在の図書館の変化とその環境(技術・社会・法/政策)変化
ʼ60s:高度成長
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
教養と研究の図書館
資料の収集・保存・提供
市民の図書館
貸出サービス
児童サービス(読書推進)
全域サービス(図書館振興)
地域の共知・共創の場
としての図書館
地域情報資源の創造
共知・共創の場
オープンな情報基盤
Library1.0 Library2.0 Library3.0
Library2.5
多様な情報(デジタル)
課題解決サービス
交流と賑わい
Library2.5
長野・鹿児島などの実践
読書推進活動(母親文庫活動・母と子の20分間読書)
地域私立図書館
実践的学び:大正デモクラシー
240214_jiam_図書館とまちづくり
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研
Library 2.0 1970年代〜
市民の求める図書を自由に気軽に貸出すこと
児童の読書要求にこたえ、
徹底して児童にサービスすること
あらゆる人々に図書を貸出し、
図書館を市民の身近かに置くために、
全域にサービス網をはりめぐらすこと
「市民の図書館」(1970)
『中小都市における公共図書館の運営』(1963)
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
図書館数はʼ80s-ʻ90sに増加
ガベージニュース
http://www.garbagenews.net/archives/1885419.html
http://www.garbagenews.net/archives/1885419.html
ガベージニュース
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教養と研究の図書館
資料の収集・保存・提供
市民の図書館
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児童サービス(読書推進)
全域サービス(図書館振興)
地域の共知・共創の場
としての図書館
地域情報資源の創造
共知・共創の場
オープンな情報基盤
Library1.0 Library2.0 Library3.0
多様な情報(デジタル)
課題解決サービス
交流と賑わい
長野・鹿児島などの実践
読書推進活動(母親文庫活動・母と子の20分間読書)
地域私立図書館
実践的学び:大正デモクラシー
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教養と研究の図書館
資料の収集・保存・提供
ハイブリッド: 多様な情報(デジタル)
課題解決サービス(ビジネス、法律、医療)
地方創生:交流と賑わい
2001「公立図書館の設置及
び
運営上の望ましい基準」(告示2012改訂)
2006「これからの図書館像­地域を支える情報拠点をめざして」(文科省これからの図書館の在り方検討協力者会議)
2001『図書館による町村ルネサンス-Lプラン21』(日本図書館協会発行)
NPM(ニューパブリックマネジメント) / PPP
Library1.0
市民の図書館
貸出サービス
児童サービス(読書推進)
全域サービス(図書館振興)
Library2.0
地域の共知・共創の場
としての図書館
地域情報資源の創造
共知・共創の場
オープンな情報基盤
Library3.0
長野・鹿児島などの実践
1945- 1970- 2000-
1899-
どこへ?
2020
読書推進活動(母親文庫活動・母と子の20分間読書)
地域文庫活動
地域私立図書館
実践的学び:大正デモクラシー
国民教化・思想統制
中央図書館制度
'70s:市民自治論
'80s:ポスト・モダン
'90s:政府・市場の失敗
'85-'95:PCの普及(DeskTopPublishing/DataBase)
2K:インターネットの爆発的拡大 (Communication Work/SNS)
2010:タブレット・電子書籍元年
'10-'20s:大正デモクラシー
'30s:戦時統制
COMMUNITY/SOCIETY
LIBRARY
INFORMATION
図書館令(1899) 日本国憲法(1946)
図書館法(1950)
教育基本法(1947) 新・教育基本法(2006)
ʼ45:敗戦・民主国家建設
ʼ80-ʼ90:図書館建設増加
1899〜現在の図書館の変化とその環境(技術・社会・法/政策)変化
ʼ60s:高度成長
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
教養と研究の図書館
資料の収集・保存・提供
市民の図書館
貸出サービス
児童サービス(読書推進)
全域サービス(図書館振興)
地域の共知・共創の場
としての図書館
地域情報資源の創造
共知・共創の場
オープンな情報基盤
Library1.0 Library2.0 Library3.0
*多様な情報資源へのアクセスの場
*情報を創造する場
*情報スキルを獲得する場
*多様な主体が自ら運営する場
多様な情報(デジタル)
課題解決サービス
交流と賑わい
長野・鹿児島などの実践
読書推進活動(母親文庫活動・母と子の20分間読書)
地域私立図書館
実践的学び:大正デモクラシー Library2.5
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
徹底した
児童サービス
全域サービス
気軽な
個人貸出
サービス
市民の図書館
情報
サービス
居場所としての
図書館
公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準
(平成24年12月19日文部科学省告示第172号)
*インターネット/商用データベース活用
*レファレンスサービスの充実・高度化
*インターネット環境の提供
*郷土資料/行政資料の電子化
*レフェラルサービスの実施
課題解決型
サービス
ボランティア
活動促進 *子育て、教育、自立支援サービス
*リカレント情報サービス
*ビジネス支援サービス
*医療情報サービス
*法律情報サービス
*行政情報サービス
学習機会提供
*講座、相談会、資料展示会等
*関係機関との連携
*活動環境の整備
外国人向け
サービス
視聴覚資料
サービス
バリアフリー
サービス
視覚障害者
サービス
'70s〜
カセットレコーダー '90〜
入管法改正
'80s〜
ビデオデッキ
読書バリアフリー法(2019)
1970
「図書館は図書館でしょ!
なんでそんなこと考えなきゃいけないの?」
実は今までも
変わってきた
図書館の事業領域を決め
る環境
20-30年くらいで変化し
てきた図書館事業
「市民の図書館」以来こ
の半世紀においても同
様。環境変化を受けて、
サービスメニューは増え
た。
図書館は事業領域を言語
化してきたか?
ハイブリッド
図書館
'00〜
インターネット
ビジネス
支援図書館
未来をつくる図書館』
菅谷明子(2003年)
レイ・オルデンバーグ(1991)
『ザ・グレート・グッド・プレイス』
240214_jiam_図書館とまちづくり
Ken-ya HIRAGA
研
マクロな環境と世界観
★「Library3.0:明日をつくる多様な知のコモンズ(共有地)としての図書館を構想する」
「社会教育」(日本青年館)2016年11月号
★「情報技術を基盤とした「Library3.0」の実装〜「学びの自治」を可能にする「知のコモンズ」へ」
『社会教育』(日本青年館)2020年8月号No.890
★「図書館を"核"としたまちづくり」『 国際文化研修』vol110 2121 Winter
*『ライブラリー・リソース・ガイド』第22号 2018年冬号
「総特集:図書館とコミュニティ」
★印の論考は以下より閲覧できます(CC-BY-SA)
https://drive.google.com/drive/folders/1ejsUa5hMP6bdroCtZ03xvnfN3M7wbiX5?usp=sharing
わたしの視点
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
館外
館内
*情報・空間 *目的
*プレイヤー
これからの図書館を考えるための3つの視点と社会認識
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
情報と空間
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
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研
考えるための視点:情報・空間
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
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情報と空間:これまで
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
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研
情報・空間:これから
コロナ禍で再認識
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
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研
プレイヤー:公共性の再構築
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
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研
図書館が立つ場所ー今だからこその公共ということについて考える
公共圏 Public Sphere : 私‒公共
人の暮らしの中で、他人や社会と互いに関わりあいを持つ時間や空間
公共図書館ーみんなで共にある、創る時間や空間
•
企業
官
私
官
市場
図書館 図書館
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス
EX LIBRIS: THE NEW YORK PUBLIC LIBRARY
https://moviola.jp/nypl/
パブリック 図書館の奇跡
THE PUBLIC
https://longride.jp/public/
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
目的:よりよくあるはずの社会の誰にどんな価値を
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
経済的価値(お金)
個人
みんな
コミュニティ
社会維持的価値(非経済的価値)
Library1.0
Library3.0
コミュニティの再生
Library2.0
市民の図書館
地域経済 産業経済
共同体 (コミュニティ・アソシエイション) 市民
Library2.5
Library2.5
課題解決型図書館
ビジネス支援
法情報・医療情報
地域課題解決型図書館
(賑わい・移住定住...)
役に立つ図書館
「図書館とコミュニティ』鈴木・嶋田・手塚・平賀 LRG22号(2018冬)
『LIBRARY3.0:明日をつくる多様な知のコモンズ(共有地)としての図書館を構想する』平賀
「社会教育」2016年11月号(特集:読書の秋、図書館の秋、まちライブラリー)
(地方創生)
「図書館とコミュニティ」 LRG22号(2018冬)
アカデミズム・教養
公共図書館の可能性--情報提供・コミュニティ
鈴木均(2004)「公共図書館の可能性̶情報提供・コミュニティ」(論文)
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
(国税庁民間給与実態統計調査 https://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan/top.htm)
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
これからの図書館は…
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研
Library 3.0へ
多様な情報資源へのアクセスの場
情報を創造する場
情報スキルを獲得する場
多様な主体が参画・運営する場
INFORMATION
CREATIVITY
LITERACY/LEARNING
PUBLIC SPHERE
共知・共創
CO-LEARNING/CO-WORKING/CO-CREATION
ISSUE
SOLUTION/CREATION
COMMUNICATION
SEARCH / RESEARCH / LEARN
問いを共有し
コミュニケーション行為をつうじて
探し、知り
編集・表現する
日本大学芸術学部司書養成課程2023後期
Ken-ya HIRAGA
研

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