東洋経済オンライン主催 メディア戦略セミナー 『信頼できる「ネットメディア」とは何なのか』(1/26/2017 野村コンファレンスプラザ日本橋)で登壇時に使用したスライドを共有させて頂きます。 株式会社東洋経済新報社 2017年1月10日 13時00分 イベント詳細 http://toyokeizai.net/sp/20170126/ 関連Blog : https://socialcompany.org 米国メディアトレンドの理解が深まる情報番組、CNN『レライアブル・ソーシズ（信頼に足る情報源）』 by Brian Stelter(ブライアン・ステルター） - http://bit.ly/2j9Txos Courseraオンライン講座『デジタル市民のためのニュースリテラシー』受講申込受付中 - http://bit.ly/2jCVR3x フェイスブック が『ジャーナリズム・プロジェクト』をリリース、読者のための「ニュース・リテラシー向上の取り組みに注目 - http://bit.ly/2j9VDF4 メディアの信頼性を確保するために出来ることは（アメリカで起きていること） - http://bit.ly/2jD03Ag

1. ディスカッションII
「偽物を拡散させない仕組みとは? ~
「情報の信頼性」とどう向き合っているのか。現状と課題を議論~」
2017年1⽉26⽇
株式会社ソーシャルカンパニー http://SocialCompany.org
市川裕康 @socialcompany 1
求められる「ニュースリテラシー」
#信頼できるネットメディア

2. 2010年3⽉ 株式会社ソーシャルカンパニー設⽴
2010年7⽉〜2015年7⽉ 講談社『現代ビジネス』で連載
2015年3⽉-2016年12⽉ ⽇本におけるMeetupコミュニティマネージャーとして⽇本語化、
コミュニティ運営者⽀援に従事
デジタルメディア＆コミュニティ分野のコンサルタント
https://socialcompany.org
⾃⼰紹介

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偽物を拡散させない仕組みとは?
出典：偽ニュースが伝染する欧州 政府・新聞社、デマ対策本腰：朝⽇新聞デジタル - http://bit.ly/2j9KFiX

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偽物を拡散させない仕組みとは?
Fake Newsとは？
①偽情報（いんちきのニュース・プロパガンダ・でっちあげ・フォトショップ加⼯）
②陰謀説 (都合のいい事実の抽出・無関係の事実）
③嘘（ジャーナリズムの怠慢）
④ニュースとして出回る⾵刺やコメント （読者の怠慢）
⑤(*収益を⽬的とした悪質な)ネイティブ広告・記事広告(トリッキーで読者・視聴者を欺くもの）
⑥コンテキストを無視した写真画像や動画（ナイーブさ、或いは欺瞞）
⑦クリックベイト・釣りタイトル（センセーショナリズム）
⑧純粋な間違い（不可避なものとして）
Masato Kajimoto, Assistant Professor, Journalism and Media Studies Centre – The University of
Hong Kong https://twitter.com/MasatoKJ/status/824058099166121984
Tweetで紹介されていた内容を抄訳したもの。⑤*の()箇所は筆者追記

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偽物を拡散させない仕組みとは?
①メディア（ニュース）・リテラシー・プログラムの充実
http://www.thenewsliteracyproject.org/
The News Literacy Project（NLP)は、主に中⾼⽣に対してニュースリテラシーを向上するた
めのトレーニングプログラムを提供している⾮営利団体（2009年設⽴）。ピューリッツァー
賞受賞歴もあるLAタイムズ記者がジャーナリストとしての経験を⼦どもたちに伝えることで、
社会によいインパクトを与えられるのではないか、と思い、ジャーナリストを全⽶の教室に派
遣する活動を展開。
2016年5⽉には「checkology」と題したeラーニングのプログラムが開発され、教室で利⽤
するためのオンライン上のコンテンツを通じて数多くの学⽣に学習する機会を提供しています。
全⽶50州でプログラムを教室で実践する2,000⼈の先⽣が登録し、22万⼈以上の学⽣が既に受
講したとホームページには記載されています

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偽物を拡散させない仕組みとは?
①メディア（ニュース）・リテラシー・プログラムの充実
『
Making Sense of the News: News Literacy Lessons for Digital
Citizens（ニュースの意味付けとは：デジタル市⺠としてのニュースリ
テラシー・レッスン）』
ニューヨーク州⽴⼤学と⾹港⼤学の7⼈のファカルティメンバーによる
MOOC(Massive Open Online Courses：⼤規模公開オンライン講座）
「Coursera」というのプラットフォーム上で、2⽉6⽇から6週間のプロ
グラムとして無償提供（認定書（Certificate）を希望する場合は49ド
ル）。字幕・オンラインフォーラムは中国語・スペイン語有。

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偽物を拡散させない仕組みとは?
②求められる職業・市⺠（デジタル）キュレーション活動
キュレーションに求められる３つのエッセンス
▶Seek(情報を探し求めること)
▶Sense(Make-Sense:意味付けを与えること
（裏取り含め）)
▶Share(共有すること)

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偽物を拡散させない仕組みとは?
③求められるプロフェッショナルによる
教育機関・メディア検証番組・コラム、ウェブサイトでの取組み
『フェイクニュース』を超えて、メディアや⼤統領、ホワイトハウス報道官が
『嘘』『もうひとつの事実』を⾔いかねない時代において、メディア・ジャーナリ
ズムのあり⽅を検証する試みが求められている

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偽物を拡散させない仕組みとは?
③求められるプロフェッショナルによる
教育機関・メディア検証番組・コラム、ウェブサイトでの取組み
インターネット上の誤った情報の排除と、ソーシャルネットワークで配信される
ニュースの質の向上を⽬指す団体「ファースト・ドラフト・ニュース（First Draft
News）」（2015年6⽉に設⽴）
2017年4⽉のフランス⼤統領選挙が試⾦⽯、様々な活動を準備中。

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偽物を拡散させない仕組みとは?
⽇常的に活⽤できるツール
（Google, Yahoo!リアルタイム検索、Twitter検索）
疑わしい記事のURL、回ってきた記事
のキーワードなどを⼊⼒してみると
既に「デマ」として注意喚起されている
場合も。記事掲載の時刻、情報源、⽂脈、
などを⾒ながら判断出来るリテラシーを
⼀⼈ひとりが持つことが⼤切。
不確か、怪しいと感じた記事のURLをTwitter検索することで
誰がいつどのような⽂脈でシェアしているかを⾒つけること
ができます。

11. ⼤切と思われるポイント
①ニュース・リテラシー・プログラムへの取組
(学校、市⺠活動、そしてニュースルーム）
②質の⾼いキュレーション活動をする⼈・組織がより増えること
③メディア業界としての国内外のデジタルメディアトレンドに
関して議論、向上のための取組み
本⽇はありがとうございました。
市川裕康
http://socialcompany.org
Twitter @SocialCompany
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