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20150425千葉の発電所が指定廃棄物の処分場候補に
- 1. 千葉の発電所が指定廃棄物の処分場候補に 2015.04.25 東京朝刊 37 頁 ３社会 (全 162 字) 東京電力福島第一原発事故で汚染された指定廃棄物の処分場建設問題で、環境 省の小里泰弘副大臣は２４日、千葉市と千葉県を訪れ、県内の候補地に、同市中央 区の東電千葉火力発電所を選定したと伝え、協力を求めた。熊谷俊人市長は「地元 の意向に基づかず調査や建設が進むことがないように」と述べ、安全性や選定経緯 を詳細に説明していくよう求めた。 朝日新聞社 指定廃棄物 千葉市長「詳細な説明を」 候補地提示 慎重な姿 勢 強調＝千葉 2015.04.25 東京朝刊 31 頁 写有 (全 907 字) 東京電力福島第一原発事故で発生した指定廃棄物の県内処理施設の候補地選定 で、結果が環境省から正式に伝達された２４日、千葉市の熊谷俊人市長は「市も市議 会も住民も詳細な説明を求めている。疑問点に丁寧に答えてもらいたい」と繰り返し 求めた。同省は市議会や住民への説明に乗り出す方針で、今後の焦点は、地盤や 地質を調べる現地の詳細調査を市が容認するかどうかに移る。 同省の小里泰弘副大臣は同日午後、千葉市役所を訪れ、同市中央区の東電火力 発電所が選定されたことを熊谷市長に伝えた。会談で小里副大臣は「指定廃棄物は 長期にわたって一時保管されている。台風や竜巻の不安もあり、できるだけ早く処理 施設を造ることが大きな課題だ」と、迅速に詳細調査を開始する必要性に言及した。 これに対し熊谷市長は「地元の意向に基づかずに建設が進むことがないと約束して いただきたい」とくぎを刺した。 会談後、熊谷市長は「現時点で『詳細調査をどうぞ』と言うわけにはいかない」と慎 重な姿勢を強調。市町村長会議では県内に１か所整備することで合意しており、千葉 市も７・７トンの指定廃棄物を市清掃工場で保管している現状もあって、「頭から『自分 の街は嫌だ』とは言えない」とも語った。
- 2. 小里副大臣はこの後、県庁で森田知事と会談。知事は協力姿勢を示しつつ「県民 の安全、安心が一番。市に丁寧な説明をお願いしたい」と求めた。 会談後に県庁で記者会見した小里副大臣は、「施設の安全性、必要性について、 地域住民や市議会、県民に説明していく必要を感じた」と述べた。詳細調査入りの時 期は「状況を見ながら判断したい」と述べるにとどめた。さらに、施設建設に伴う風評 被害対策や地元振興費として５県で５０億円を確保している交付金活用に触れ、「地 域のニーズを把握し、国の施策を活用しながら地域振興策を図っていく」とした。 一方、国に処理施設の早期確保を要請し続けてきた柏市の秋山浩保市長は同日 の記者会見で、「国が客観的方法で候補地を選定したことは評価する。ただ、千葉市 の皆さんの心情を考えると複雑な気持ちだ」と述べた。 写真＝千葉市の熊谷市長（左）と環境省の小里副大臣の会談（２４日午後２時６分、 千葉市役所で） 読売新聞社 処分場候補選定を伝達 2015.04.25 東京朝刊 36 頁 (全 237 字) 東京電力福島第一原発事故で発生した放射性物質濃度が１キロ・グラムあたり８０ ００ベクレルを超える指定廃棄物の保管問題で、環境省は２４日、千葉県内の処分場 （長期管理施設）候補地として、千葉市中央区の東電火力発電所内の用地を選定し たことを、正式に同市と県に伝達した。 熊谷俊人市長、森田健作知事とそれぞれ会談した同省の小里泰弘副大臣は、地質 や地盤の詳細調査の方針を説明。熊谷市長は「判断できる状況にない。市民の安 全、安心を第一に慎重に考えたい」と住民や市議会への説明会開催を求めた。 読売新聞社 東日本大震災：福島第１原発事故 指定廃棄物処分場、東電敷地提
- 3. 示 千葉市長と知事、丁寧な説明を要望 ／千葉 2015.04.25 地方版／千葉 25 頁 写図有 (全 1,515 字) ◇「安全安心が第一」 東京電力福島第１原発事故に伴う汚染焼却灰など指定廃棄物の処分場建設に向 けた詳細調査の候補地として、環境省から千葉市中央区の東電千葉火力発電所の 敷地を正式に提示された市と県。既に一部の住民団体が懸念を表明し県に説明会 の開催を要望するなど揺れているが、県内の指定廃棄物の保管状況は切迫してい る。建設を急ぎたい国に対し、市と県は市民などへの丁寧な説明を強く要望してい る。【松谷譲二、岡崎大輔】 「現時点で『調査をどうぞ』と言うわけにはいかない」。小里泰弘副環境相との会談 を終えた熊谷俊人市長はこう強調した。 小里氏が市役所に訪れたのは２４日午後。小里氏は、熊谷市長に「安全と（廃棄物 を保管するための）面積が確保できる土地を複数抽出した」と経緯を説明した。また、 保管施設について「雨水や地下水の浸水がなく、放射性物質の漏出を防ぐ堅固な施 設だ」と強調。今後、敷地の地質や地盤などの詳細な調査を早期に進める意向を示 し、「県内全域の指定廃棄物を集約し、住民の懸念と不安を払拭したい。国が責任を 持って長期管理していく」と理解を求めた。 これに対し、熊谷市長は「地元の意向に基づかずに調査や建設を進めない、と約束 してほしい。市民の安全安心が第一だ」とけん制。候補地選定の経緯と施設の安全 性などの詳細な説明を市民や議会にすることや、環境省からの説明・資料も適宜公 開することなどを要求すると、小里氏は「施設の安全性など、しっかり丁寧な説明は 当然と心得ている。今後ともよろしくお願いしたい」と述べ、頭を下げた。 施設建設への不安は、候補地周辺の住民や漁業関係者らに不安が広がっている。 放射能問題に取り組む市民団体などでつくる「県放射性廃棄物を考える住民連絡会」 （半沢勝男代表）は２０日に市と県に対し、県内全域での説明会の開催を環境省に求 めるよう申し入れ。また、候補地に隣接する市原市の市民団体「放射能汚染から子供 を守る市原の会」（林由吉代表）も週明けに選定に反対する要望書を県に提出する予 定だ。 しかし、県内の指定廃棄物の保管は逼迫（ひっぱく）し、処分場の確保は急務だ。熊
- 4. 谷市長は会談後、「（安全性などの）検証をせず、頭から『自分の街は嫌だ』とは言え ない」とも話し、まずは納得できる説明が大前提だとの認識を示した。 県庁で小里副環境相と会談した森田健作知事も、「県民の安全安心が一番であり、 市や地元から理解を得られるよう国からの説明を賜りたい」と要望しつつ、「安全に （廃棄物を）処理するためにも国の施設が必要だと考えている。必要に応じて協力さ せていただきたい」と強調。会談後には「国の膨大な、そして綿密な選定作業の結果 だと思い、重く受け止めている。千葉市は苦しい気持ちだと思うが、そのような（受け 入れの）判断をしなければならない時もあるのかなと思う」と判断を促した。 ◇他自治体からも情報を求める声 指定廃棄物の処分場候補地の選定を巡り、千葉市以外の自治体からも情報提供を 求める声などが上がった。 候補地に隣接する市原市の佐久間隆義市長は「首都直下型地震の発生も懸念さ れる中、市の隣接地にこのような施設が造られることは、安全性等が確保されるかに ついて憂慮している」とコメント。今後、国に対し、安全性等について丁寧な情報提供 を求める考えを示した。 一方、約１０６４トンの指定廃棄物を仮保管する柏市では、秋山浩保市長が２４日の 定例記者会見で「国が客観的な方法で選定したことは評価し、前進したという思いは ある」と一定の評価をしたが、「灰を引き受ける側の千葉市の地元の心情を考えると、 正直、複雑な気持ちだ」と述べた。【阿部義正、橋本利昭】 毎日新聞社 東日本大震災：福島第１原発事故 環境省、処分場の候補地選定を 正式通達 千葉市などに 2015.04.25 中部朝刊 26 頁 社会面 (全 284 字) 東京電力福島第１原発事故に伴う汚染焼却灰などの指定廃棄物を巡り、環境省は ２４日、千葉県分の処分場建設に向け、千葉市中央区の東電千葉火力発電所の敷 地を詳細調査の候補地に選定したと市、県に正式に伝えた。熊谷俊人市長は「市民 の安心安全が第一。地元の意向に基づかずに調査が進まないようにしてほしい」と要
- 5. 望し、受け入れるかどうか回答を留保した。環境省によると、処分場に必要な面積 （約１・５ヘクタール）を確保できるなだらかな地形の約５０００カ所から、住宅地や水源 との距離などを総合的に評価。千葉市内の民有地２カ所に絞り込み、その土地の利 用計画などを考慮して選定した。【円谷美晶】 毎日新聞社 東日本大震災：福島第１原発事故 処分場候補地選定を千葉市など に通達 2015.04.25 東京朝刊 28 頁 社会面 (全 157 字) 東京電力福島第１原発事故に伴う汚染焼却灰などの指定廃棄物を巡り、環境省は ２４日、千葉県分の処分場建設に向け、千葉市中央区の東電千葉火力発電所の敷 地を詳細調査の候補地に選定したと市、県に正式に伝えた。熊谷俊人市長は「地元 の意向に基づかずに調査が進まないようにしてほしい」と要望し、受け入れるかどう か回答を留保した。 毎日新聞社 候補地に東電施設 千葉県の指定廃棄物処分場 2015.04.25 東京朝刊 24 頁 第３社会 (全 381 字) 東京電力福島第１原発事故で発生した指定廃棄物の千葉県内の処分場について、 環境省は２４日、詳細調査を行う候補地に東電千葉火力発電所（千葉市中央区）内 の敷地を選定したことを県と同市に通達した。 小里泰弘環境副大臣が同日、同市役所で熊谷俊人市長と面談し、「市と市議会、地 域住民にしっかりと丁寧な説明を心がける。詳しいデータを得て、安全性を評価した い」と調査の受け入れを要請した。 これに対し、熊谷市長は「現時点では、調査について（受け入れるかどうか）判断で きる状況ではないと考えている」と慎重な姿勢を示した上で、「地元の意向に基づか
- 6. ずに調査や建設が進むことがないよう約束してほしい」と要望した。 また、小里副大臣は県庁で森田健作知事とも会談。熊谷市長との面談内容を報告 した上で、県にも協力を求めた。森田知事は処分場の必要性を認め、「県も必要に応 じ協力する」と述べた。 産経新聞社 東日本大震災・福島第１原発事故 指定廃棄物の処分場 千葉県分 を東電敷地に 地元市長、回答保留 2015.04.25 朝刊 6 頁 ３政 (全 138 字) 東京電力福島第１原発事故に伴う指定廃棄物の処分場建設で、千葉県内の分に ついて環境省は２４日、東電千葉火力発電所（千葉市中央区）内の敷地を候補地に 選んだと同市に伝え、詳細調査の受け入れを求めた。熊谷俊人市長は「現時点では 判断できない」と回答を保留した。【共同通信 秋田魁新報】 秋田魁新報社 「東電千葉敷地候補」伝達 市長、調査受け入れ保留－指定廃棄物 処分場 2015.04.25 朝刊 3 頁 共同 三政 (全 420 字) 東京電力福島第１原発事故に伴う指定廃棄物の処分場建設で、千葉県内の分に ついて環境省は２４日、東電千葉火力発電所（千葉市中央区）内の敷地を候補地に 選んだと同市に伝え、詳細調査の受け入れを求めた。熊谷俊人市長は「現時点では 判断できない」と回答を保留した。 小里泰弘環境副大臣が同日午後に市役所を訪れ、熊谷市長と面談した。小里副大 臣は「住宅街や水源からの距離などを考慮して判断した。詳細調査を早期に進め、安 全性を確認したい」と要請。 熊谷市長は「市民の安心を第一に考えたい。地元の意向を無視して調査が進まな