2012/11/17 の Ultimate Agilist Tokyo の OpenJam のスライドです。

1. STNの向こうの世界線を目指せ！
伊藤 宏幸
@hageyahhoo
Hiro!

2. Who is Hiro?
Mike Cohnさんの『Succeeding with Agile』の読書会
「品川アジャイル」を主宰しています
http://www.facebook.com/groups/Shinagawa.agile/

3. ManasLinkさんで記事を書かせていただいてます
●Agile2012
http://www.manaslink.com/articles/4796
●Rakuten Technology Conference
http://www.manaslink.com/articles/5936
●POStudy Conference
※鋭意作成中！

4. Please contact me!
• E-mail : hageyahhoo@gmail.com
• Blog : http://d.hatena.ne.jp/hageyahhoo/
• Twitter : @hageyahhoo
• Facebook : http://www.facebook.com/hageyahhoo

5. 今回のテーマは

6. 今そこにある思考停止
http://www.amazon.co.jp/dp/B006D55JI4

7. はじめに

8. IHDFes
先日、「ゲーム・開発・UXD情報交換会」
（略称「IHDFes」）というイベントに
参加させていただきました
http://matome.naver.jp/odai/2135083108152832201

9. ゲーム業界の発展の法則
IGDAの小野憲史さんが
ゲーム業界の発展の歴史を
面白い言葉で
表現されていました

10. KGN
K＝こんなの
G＝ゲームじゃ
N＝ない
http://www.slideshare.net/kono3478/ux-14827357

11. 【例】DQ
アクションゲーム全盛の１９８５∼６年頃、
RPGは当初奇異な目で見られていました。
• お金？買い物？
• 何でコマンドに攻撃させるの？
• 何で横向けないの？

12. でも今では
国民的ゲームといっても過言ではないですね
※ビアンカ派かフローラ派かで揉めることもしばしば

13. 翻って、
我々システム開発業界。

14. ついこんなこと
言ってないですか？

15. STN
S＝そんなの
T＝正しく
N＝ない

16. STNの例
あるプロジェクトで、
状況に合うということで
こんなタスクボードを
使っていました。

17. STNの例
あるプロジェクトで、
状況に合うということで
こんなタスクボードを
使っていました。
Henrikの本と 正しいLeanの
フォーマットが Kanbanでは
合っていないですね ないですよね

18. ぶっちゃけ
めんどいよね

19. STNの問題点

20. STN＝スタン
思考停止になり
スタン 動けなくなります

21. どう思考停止するのか？
• 正しくないことを指摘しただけで会話が止
まってしまう
• 改善点を探るとかではなく、指摘して終わり
になってしまう
• ひどくなると、他の人を責めるだけになって
しまう

22. どう思考停止するのか？
• 正しくないことを指摘しただけで会話が止
まってしまう
コミュニケーションが
• 改善点を探るとかではなく、指摘して終わり
になってしまう
止まってしまう！
• ひどくなると、他の人を責めるだけになって
しまう

23. 大きな問題が起きた場合

24. 大惨事を招きかねません
999

25. 一度考えてみて欲しい

26. こんなことないですか？
• 正しさを至高の価値だと、無条件に思い込ん
でいませんか？
• 正しさに権威を求めていませんか？
• 他者の失敗を真っ先に見つけて指摘・糾弾す
ることが有能の証であると無条件に信じてい
ませんか？

27. 否定語は反対を生む
否定語から始めると、
言われた人は否定されたという感情が先にきて、
例え正しい内容であったとしても受け容れにくく、
場合によっては反対します。
※マズローの承認欲求（Esteem）で説明できます

28. 私のお伝えしたいことは

29. STNで止まるな！
• 正しさだけで物事を安易に判断するな
• 正しさだけで判断すると、チームワークを壊
してしまうことが多い
• 今の日本に必要なのは、正しさよりもチーム
ワークだ

30. STNの先を考えよう！
理論的な正しさや権威ではなく、
今ある問題の解決策を
自分たちで考えることの
スタート地点として考えるのが
有効ではなイカ？

31. Case study

32. 有能さの証にしたい場合
今すぐやめましょう
それを聞いた人は、
あなたのことを有能ではなく
一緒に仕事をしたくない人だと認識します。

33. 純粋に指摘が必要な場合
「Yes, but∼」と言うように
心がけましょう
肯定語から始めると、
言われた人は「自分を承認してくれた」と感じ、
指摘に素直になってくれます。
また、より協力的になってくれます。

34. アイスブレークの場合
直ちに使用を中止して下さい
場が冷えます。

35. 歴史に見るSTN

36. 武市半平太のやり方
土佐勤王党を結成した武市半平太は、
鋭い舌鋒で相手を徹底的に
論破・論難することを得意としたが、
それゆえに敵も多く、
最終的には尊王攘夷の志を遂げることは
できなかった。
（司馬遼太郎『竜馬がゆく』より超意訳）

37. 坂本龍馬のやり方
海援隊を結成した坂本龍馬は、
議論で勝っても相手の感情を
害するだけだと考え、
海上貿易や 長同盟といった事実で
相手に自発的に受け容れてもらう手法を好んだ。
（司馬遼太郎『竜馬がゆく』より超意訳）

38. 我々は今
何を再考すべきか？

39. どっちのアジャイル？
アジャイルは、マインドセットと技術プラクティ
スの集合です。
技術プラクティスからみた「アジャイルの正し
さ」だけが正解ではないですよ。
マインドセット 技術プラクティス
レフトウィング ライトウィング
Transformation Adoption
what/why how
こだわり コツ

40. Awareness >> Ability
ADAPTモデル
変化の最初に必要なことは、
解決策や手法ではなく、
変化が必要な理由に気付くこと。

41. 正しさは使命ではない
自分たちの作ったプロダクトにお金を出して
くれた人に心の底から喜んでもらえることこそ
我々の使命でしょう。
正しいことを厳密に実践することが、
我々の使命ではないはずです。
また、楽しく仕事をすることは、
決して正しさに反しません。

42. 正しさを追うな、
今のベストを考えろ。

43. 正しさを乗り越えた先に
我々が考え改善すべき
ものがある！

44. 世界を変えろ