VtigerCRMのasterisk連携

2016年4月21日
CCアーキテクト株式会社
面来周一
第2回Asterisk勉強会

Copyright © 2016 CCArchitect Inc,
 VtigerCRMをAsteriskと連携する。
 VtigerCRMの今後の展望
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VtigerCRMの公式サイトによると
https://www.vtiger.com/add-ons/
なんか簡単にできそうです。

 ファイルをダウンロードしてみると
◦ This License Agreement details the policy for license of vtiger CRM
Asterisk Connector ("product") on the following topics:
◦ -中略-
 1. EVALUATION LICENSE:
 vtiger Systems (India) Private limited ("vtiger") grants to you a non-exclusive, non-
transferable, Evaluation License for trial and evaluation of the Licensed software, in binary
object code form, for a period of thirty (30) days from the date of download or installation.
This License begins upon downloading or installing the Licensed Software and ends thirty
(30) days thereafter ("Evaluation Period").
 If you are not willing to use the Licensed Software, either the Free Edition or the Professional
Edition, after the Evaluation Period, delete all the copies installed in your computer with
immediate effect except for any automatically generated backup copies used for archival
purpose. You are forbidden from using the Licensed Software for any other use or otherwise
offering it for resale under the terms of this Section 1. vtiger retains all rights not specifically
granted to you herein.
 2. COMMERCIAL LICENSE:
 As part of your choosing to license the product, vtiger grants you a fee-bearing, non-
exclusive, perpetual, non-transferable, to Use the Licensed Software, including user
documentation that you have downloaded from or received on media provided by vtiger,
including all updates provided through the vtiger subscribed support services, where
applicable, provided that such access and Use of the Licensed Software is in accordance with
the Single Installation License granted by vtiger. "Use" means storing, loading, installing,
executing or displaying the Licensed Software as part of your application. "Single Installation
License" means that one copy of the Licensed Software can be installed only in one CPU.
◦ -以降略-
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オープンソースじゃないんです。

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Vtiger
CRM
PBX
Manager
vtiger CRM
Asterisk
Connector
Asterisk
Product
オープンソース
この部分がプロダクトになっています。

 Asteriskは、2015年にAPI群を再整理し、次の3つを提供しています。
◦ AMI(Asterisk Manager Interface)
 主にリアルタイムのコールイベント制御を行うためのAPIだが、チャネルをコントロールする制御を
持っていない。
 呼制御と非同期に処理されるイベント駆動型インタフェース
◦ AGI(Asterisk Gateway Interface)
 ダイヤルプランを制御するためのAPI。
 呼制御と同期的に処理されるため、処理が完了するまで呼処理が継続されない。
◦ ARI(Asterisk REST Interface)
 アプリケーション開発者が容易に利用可能で、AMIとAGIの機能の一部を持っている。
 呼制御と非同期に処理されるため、呼処理に影響せずにカスタムアプリケーションを開発できる。
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出典:Asterisk公式HP

 他システム連携対応機能としてはARI(Asterisk REST Interface)が充実
 Websocket対応
 JSONでのデータ連携など
→ブラウザ経由でのクラウド連携はARIの方が有用
 サービス間でデータ連携をする場合は、イベント駆動でデータフィルタできるAMIの方が（今
のところ）使いやすい。
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出典:Asteirsk公式HP
連携システム Asterisk
ブラウザ
AGI
ARI
AMI
（ARI)

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 他にも機能はあります。
◦ 発信連携とか、通話録音連携とか
ポーリング
(PBX
Manager)
履歴情報
として書き
込み
着信時に
AGI起動
AJAXで
ポップアップ

 オープンソースではない。
◦ 費用の問題
◦ ソース公開されていないので、動きがよく分からない。
 技術的な問題点
◦ 連携I/Fの問題
 AGI(同期API)で実装されているため、Connectorがフリーズすると電話が着信しなくなる。
 実際何度か固まりました。。。 (Evalution Licenseだから？)
◦ Asteriskの着信フローをVtigerCRMでコントロールする必要がある。
 VtigerCRMでログインしている電話機にだけ電話が着信するようになります。
 それはそれで高機能なんですが、その機能いらない時に困る。。
◦ ポップアップするが、タイミングによって切断イベントが取れず、ポップアップしたままにな
る。
 おそらくバグですが、中身が見れないので不明
 そこで、自分たちで作ることにしました。
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 こんなかんじ

 PBXと接続するモジュール(ACC)
◦ Java製の常駐モジュール(Asteriskのライブラリが枯れてそうだったから)
◦ AMIを使用して、Asteriskからのイベントをリスンする
◦ 着信等のイベントを取得しているだけなので、既存の着信フローに影響を与えない
 通知を受けるVtiger側のモジュール(VCC)
◦ php製の常駐モジュール(Vtigerともっと連携するかもしれないのでとりあえず合わせて
ある)
◦ イベント駆動かつステートレスであるため、それぞれのアクティブな呼の状態がパフォー
マンスに影響を与えない(呼の状態はすべてDBで管理する)
◦ イベントはキューサーバに対して自分で採りに行くので、並列動作による負荷分散が容
易
◦ Vtiger公式のPBXManagerを利用するため、Vtiger側のソースコードやDB構造に影響
を与えない。（本当は変えたいけど）
 キューサーバ(RabbitMQ)
◦ イベントの順序を担保できる
◦ 交換機側の接続とCRM側の接続を分離できるので、クラウド間の連携にも対応できる
◦ AMPQ/sshを使用しているため、セキュリティもだいじょうぶ
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Demo
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 ポップアップはもう少しかっこよくしたい。（本家のPBX Managerの変更要求or別
モジュールを作る）
 PHPの常駐は微妙なので、キューサーバからキューアウトしたところでAPI呼びで
きるようにしたい。
 発信系の対応
 別のPBXやCTIとの連携
 等々
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 現在（2016年4月）
◦ Ver6.4【2015年10月】が最新バージョン
◦ Ver6.4はバグフィックスバージョンですが、日本語対応としては大きな変更点がありまし
た。
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 2016年6月or7月
◦ VtigerCRM6.5リリース予定
◦ 基本的に現在出ているマージリクエストの取りこみ
 2016年3Q
◦ VtigerCRM7リリース予定
◦ 大きな変更？
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 UIの大きな変更
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 VtigerCRMはVtiger社がコミュニティを主導していますが、最近はクラウド版へ
注力しておりOSS版の動きが鈍いです。
 ６．４である程度基本機能と安定性は得られたので、今後は応用分野への展開
フェーズになっています。
 OSS版としての機能拡張はVtiger社の動きからあまり期待できなそうですが、他
との連携で可能性は広がっていく、楽しみなOSSです。
 Asterisk連携のように、周りとつなげてソリューションを作っていくかたちになる
のでは？と想像しています。
 今後ともVtigerCRMの動きに注目していきます。
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