第１１５回あやこcafe（鈴木あやこ区政報告座談会）〜議会報告 ・コロナウイルス対策 ・令和元年度決算審査特別委員会 ・令和２年第３回定例会報告・第４回定例会予告 ・活動報告（区内視察） ・ふるさと納税（泉佐野市と江東区の状況の比較） ・GIGAスクール構想

2. 鈴木 あやこの自己紹介
・東京都小金井市出身。
・就職後江東区に転居。猿江・潮見を経て、豊洲在住歴は１５年。
・ 20０９年 NTTドコモで働きながら早稲田大学大学院で政治を学ぶ。
・ 2011年江東区議会議員選挙に初当選。現在３期目。
・区議会議員として、江東区湾岸エリアを中心に区内全域で活動中！
・「ワークライフバランス」「湾岸エリアのまちづくり」「水辺の活用」
富岡八幡宮の神輿を「豊洲」で担ぐ江東区議会 本会議場で代表質問

3. 本日の内容
■江東区議会第３回定例会（9/25〜10/23）開催報告
■江東区議会第4回定例会の予定（11/26〜12/15）
・新型コロナウイルス関連補正予算
■活動報告について
視察報告など
■参加者の皆さんとの意見交換

4. 【開催報告】江東区議会 第３回定例会 議会日程
会期：9月25日（金曜日）～10月23日（金曜日）まで開催
補正予算の審査・令和元年度決算の審査・区内施設の指定管理者
や、契約案件の承認等が行われた。
９月２５日・２８日：本会議
９月３０日：予算審査特別委員会（補正予算）
１０月１日〜7日：決算審査特別委員会
10月8日〜14日：常任委員会（区民環境委員会に出席）
10月15日〜20日：特別委員会
（オリ・パラ推進特別委員会に出席）
10月23日：最終本会議

5. 令和元年度決算の概要について
出典：こうとう区報

6. 令和元年度決算の概要について
出典：江東区報

7. 決算審査特別委員会の質問（前回あやこcaféで報告）
・防災について
・保育・子育て支援について
・介護保険事業について（若年性認知症）

8. 【開催予定】江東区議会 第４回定例会 議会日程
会期：１１月26日～1２月15日まで開催
１１月２６日・２７日：本会議（一般質問）
１１月３０日：予算審査特別委員会（補正予算）
１２月２日〜７日：常任委員会（区民環境委員会に出席）
12月８日〜１１日：特別委員会
（オリ・パラ推進特別委員会に出席）
１２月１５日：本会議（継続会）
12月15日：最終本会議

9. 江東区の新型コロナウイルスの感染者数
江東区内の新型コロナウィルス感染者数累計：1227名（令和2年11月23日現在）

10. 江東区の新型コロナウイルスの相談件数（10月30日現在）

11. GOTOキャンペーン 札幌と大阪3週間GoTo除外へ

12. 感染対策を行い開催：江東区 区政功労者表彰式（11月３日）
感染拡大防止のため、式典時間を短縮し、人数の縮小、パーテションの設置などを
行い実施。江東区の公共の事業、事務に従事し、その功労が認められた各界の方々
（町会自治会・教育関係・消防・防災等）を表彰する式典で、令和2年度は61名が表
彰された。
江東区では、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、イベントの中止や規模縮小
等を行っている。新年以降は、「新年賀詞交歓会」「成人式」については感染対策
を万全に行い、実施の予定。
表彰式の様子 パーテションで区切られた席
従来実施してた飲食を伴う「小宴」は中止され
席上にペットボトルのお茶のみ提供。

13. 今年度承認された新型コロナ対策補正予算
・補正2号（５月１日専決処分） 約 540億円
・補正３号（５月２５日可決） 約59億円
・補正4号（6月30日可決） 約7億円
・補正5号（9月25日） 約6３億円
・補正6号（11月30日予定） 約27億円
今年度の補正予算合計額 約696億円
令和2年度は、新型コロナウイルス対策のため、一般会計予算
（約2133億円）とは別に、補正予算を5回編成。

14. 予算審査特別委員会で審査・承認された補正予算（９月３０日）

15. 予算審査特別委員会で行った質問（コロナウイルス対策について）
冬にかけて、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念されている。江東
区では、高齢者が１０月から、生後６ヶ月〜小学校２年生が１１月から、インフルエンザ
予防接種が無償で受けられるようになった。
【質問】
（１）今後区民に対するインフルエンザとコロナ対策をどのように行っていくのか。
（２）新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行に備え、発熱患者の検査体制を整
えることが重要であるが、区の見解は？
（３）保健所の体制も不安材料であるが、今回の補正予算で、電話窓口のコールセンター
委託の予算を計上した。
相談件数は７月２０日の３１６件をピークに減少傾向である。
①cocoaの濃厚接触通知などにより、相談・検査件数の増加などの影響はどのくらいある
か？
②コールセンターの民間委託については職員の負担を軽減するためにもう少し早くすべ
きだっと考えるが、見解は？

16. 予算審査特別委員会で行った質問（コロナウイルス対策について）
【答弁】
⑴インフルエンザ予防接種については、重症化が懸念される高齢者と小学2年生までの子ど
もを無償接種対象とし、接種を強く推奨している。コロナとの同時流行の懸念があるため、
全ての世代に対し予防接種を推奨していく。
⑵インフルエンザとコロナの検査体制については、国ではかかりつけ医で行うことを議論
している。国や都の同行を注視し、対応する。
（３）
①電話相談件数については９月に入り、１００〜１３０件程度で推移しているが、そのう
ちcocoa関係が３分の１を占めている。
Cocoaに関する検査は区のPCRセンターで行っているが１日平均２０件程度行っており、PCRセ
ンターでの検査の３分の１から半数を占めている。
②コールセンターの委託については３月から模索していたが、委託を受けていただける事
業者がなく、区の職員で対応していた。８月にようやく受託事業者が出てきて８月に３人、
９月からは８人の体制で電話を受けている。

17. 予算審査特別委員会で審査予定の補正予算（１１月３０日）

18. ICT教育の環境整備(GIGAスクール構想への対応）
●内容
・令和3年度から全児童・生徒への1人1人へタブレット端末配備に向け、
学校へのネットワーク環境等を整備。（2020年8月までに全校完了）
・端末は日本HP Chromebook x360 11G3EE Wifiモデル
・区内小中学校各1校をモデル校として、2020年1月から試験導入。
（教員分含め3.8万台）
１人１台端末を用いた授業・家庭学習を行い課題の抽出と検討を実施
・中学校における電子黒板、ICT支援員の拡充は令和3年度に実施。
●補正予算額：26億6200万円
（国補助：3億8465万3000円、都補助：3808万4000円）
【内訳】
●ネットワーク整備：16億5091万2000円
●タブレット端末のリース：9億2760万5000円
（令和３〜７年度の５年リース）
Chromebook x360

19. ICT教育の環境整備(スケジュール）

20. 参考：5/25の補正予算で承認された主な事業：学校教育におけるICT活用
●ICT教育の環境整備（2億7835万1000円）
・インターネット環境がない小中学校の家庭にタブレット端
末・
ルーターを貸与。（貸与期間は今年度中）
●ICT教育の環境整備（2億2400万円）
・全小中学生が利用可能なオンライン学習アプリを導入
（スタディサプリを活用）
●小中学校等と家庭との連絡体制強化（841万1000円）
・全学校・幼稚園に携帯電話を配備。

21. ６月定例会 一般質問：今後のGIGAスクールの展開について
【質問】
政府は、児童生徒1人1台の学習用端末と高速通信ネットワークの
整備を行うGIGAスクール構想を2023年までにすすめるとしていたが、
コロナウイルスの対策とし、2020年度中に1人1台を実現するため、
今年度の補正予算で端末の整備のために係る予算を計上した。
①本区も速やかにGIGAスクール構想
の検討を行っていくものと考えるが、
運用面と費用面の課題は。
②早期に１人１台を実現するためには、
BYOD（個人端末の持ち込み）を併用
することも視野にいれるべきだと考えるが
区の見解は。

22. 【答弁】
①GIGAスクール構想については、オンライン学習の重要性も踏
まえ検討を進めているが、想定される課題として、運用面におい
ては、ソフトの選定のほか、学校・家庭双方の接続環境をどのよ
うにするか、費用面では、国の補助金の対象外である構築・保守
費や通信費等端末以外にかかる経費が区の負担となるため、後年
度負担も考慮した制度設計が不可欠であると考えている。
②学校のセキュリティ確保等の観点から、
端末については個人所有のものではなく、
区が整備を行うべきと考えているが、
家庭での通信については、緊急対応時に
おける実態も踏まえながら、
各家庭の接続環境も併用する方法も
視野に入れて検討していく。
６月定例会 一般質問：今後のGIGAスクールの展開について

23. 参考：GIGAスクール構想とは？（文部科学省）

24. 活動報告：木場公園内カフェ「KIBACO」視察
「都立木場公園ふれあい広場」（ドッグラン隣）内に2020年8月27日にオープンした「Park
Community KIBACO（パーク コミュニティ キバコ）」を視察。
東京都が公募した「都立木場公園多面的活用プロジェクト」の第1号案件としてオープン
し、株式会社東急コミュニティーが運営。
木場は江戸時代には貯木場として栄えたことから、木を使った建築をコンセプトに、A棟
（ファーマーズマルシェ）、B棟（休憩所）、C棟（厨房）と3つの建物に分かれている。
アプリを使って非接触でオーダーできる仕組みがコロナ禍の今、注目を集めている。

25. 活動報告：マギーズ東京（新豊洲）視察
新豊洲にある「マギーズ東京」を視察し、秋山正子センター長等と意見交換を実施。
「マギーズ東京」はイギリス発祥の支援施設。 施設では常駐する心理療法士やがんなどを
専門とする看護師や保健師などが、平日午前10時から午後4時まで予約なしで無料で相談に
応じる。（コロナ禍により、現在は予約制を導入。オンライン相談も実施）
運営費は、イギリスのセンター同様、企業や個人による寄付で賄われている。
江東区では、がんの夜間相談窓口として、「ナイトマギーズ」をマギーズ東京に委託し、
毎月第一金曜日に、相談事業を行っている。

26. 活動報告：泉佐野市視察
全国若手市議会議員の会 OB会で泉佐野市を視察。住民投票で否決された
「大阪都構想」に関しては、大阪府職員から、ふるさと納税を始めとする泉佐野市政
について、千代松大耕市長からお話を伺った。
翌日は、関西国際空港の検疫体制を視察。
新型コロナウイルスの水際での拡大を防ぐための検査体制、唾液を使った「抗原検査」
の現場を視察した。

27. 参考：泉佐野市 ふるさと納税裁判、逆転勝訴
総務省がふるさと納税の新制度から大阪府泉佐野市を除外した決定の是非を巡る訴訟
で2020年6月30日、最高裁が同市の逆転勝訴とする判決を言い渡した。千代松大耕市長は市
役所で記者会見し、「当市の主張を全面的に認めてもらった。一日も早く制度に復帰し
たい」と語り、大阪府を通じ、総務省に働きかけていくことを明らかにした。
返礼品の割合を3割以下とするなどの規制基準を定めて対象自治体を指定する新制度を導
入した際、過去の泉佐野市の返礼品の取り扱い状況に基づいて除外を決めたことが妥当
かどうかが最大の争点だった。
ふるさと納税は生まれ故郷など応援したい自治体に寄付すると居住地の住民税などが
控除される制度で、2008年に導入された。豪華な返礼品で寄付金を集める競争が過熱し、
国は15年以降、高額返礼品や商品券などを提供しないよう求める通知を出した。
地方税法改正に伴い、19年6月には「返礼品は寄付額の3割以下とし、地場産品に限る」と
の基準が加わり、対象自治体を指定する新制度が始まった。
国はこれに先立つ19年4月、「18年11月以降、
趣旨に反する方法で多額の寄付金を集めた自治体は除外
する」と告示。
18年度に全国の1割弱に当たる497億円を集めていた
泉佐野市など4自治体を除外した。
出典：日本経済新聞 2020年6月30日より抜粋

28. 参考：泉佐野市の現在のふるさと納税
泉佐野市では、最高裁判決後ふるさと納税を再開。「さのちょく」という特設サイトを開設
出典：泉佐野市ホームページ

29. 参考：令和元年度におけるふるさと納税受入額の多い20団体
出典：総務省「令和2年度ふるさと納税に関する現況調査）2020年8月5日
泉佐野市は
約189億円受入
（1位）

30. 参考：令和2年度課税における市町村民税控除額の多い20団体
江東区は
25億円流出
（全国14位）
出典：総務省「令和2年度ふるさと納税に関する現況調査）2020年8月5日

31. ふるさと納税に関する23区区長会の動き
東京23区全体のふるさと納税による減収額は、合計で424億円となっている。
特別区長会では、ふるさと納税に関する「緊急共同声明」を発表し、2020年8月に、国に
対して「制度の抜本的見直しを求めている。

32. ふるさと納税に関する23区区長会の見解（特別区長会資料）

33. ふるさと納税について ：平成３０年決算審査特別委員会2019年１０月
①返礼品について
江東区では、ふるさと納税の寄付をした方々に対しては、区長からのお礼状を送って
いるのみだが、法の趣旨を踏まえた範囲内で返礼品を送ることは、納税者にとって区の
魅力をアピールし、シティプロモーションにもつながる。
江東区の伝統産品など江東区にちなんだ返礼品やオリパラ関連グッズ、コトミちゃん
グッズなどで感謝の気持ちを伝えることは必要だと考える。区の見解は
【答弁】返礼品を実施する考えはない（区長）
②ガバメントクラウドファンディングについて
ふるさとチョイスなど、インターネットを使ったガバメントクラウドファンディング
を導入し、目的別の寄附事業についてプロジェクト単位で寄附することで、区政や事業
への共感、プロジェクトごとの進捗もわかり、手続きも簡単にできる。
本区においてガバメントクラウドファンディングを導入することについての見解は？
【答弁】
ガバメントクラウドファンディングが、地方の自治体にとっては意義のある取り組みで
あることは承知している。現時点で、本区がこの制度を活用して、資金を募るという考
えはないが、今後も他自治体の動向については注視する。

34. 参考資料：ガバメントクラウドファンディングを行う墨田区の事例
出典：ふるさとチョイスホームページ

35. 江東区のふるさと納税について
【寄付金の目的】
①新型コロナウイルス感染症対策のために
（医療の現場に必要な防護服、マスク等を始めとした物資の購入費など）
② 無料学習支援教室のために
（経済的事情により塾に通えないこどもたちに対して、無料学習教室を開催 ）
③がんになっても生きがいを持つために
（マギーズ東京に委託して実施している「夜間相談事業」に充て活用）
④障害者スポーツの振興のために
（「障害者スポーツフェスタこうとう」の開催経費に活用）
その他、以下の事業にも活用可能
学校教育・子育て支援・高齢者福祉・障害者福祉・環境対策 水とみどりのまちづく
り・防災対策・健康増進・地域振興・スポーツ振興
江東区へのふるさと納税（こうとう伝統と未来の応援寄附金）を行った場合は、
使いみちを寄付時に以下のような項目に指定できる。
返礼品はなく、区長からのお礼の手紙のみ。
ふるさと納税の江東区への寄付は、年間２０００万円。
対して、区民税の流失は令和２年度は３１億円。