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組織にテストを書く文化を根付かせる戦略と戦術
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組織にテストを書く文化を根付かせる戦略と戦術 Feb 16, 2016 @ 日本OSS推進フォーラム
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1.
組織にテストを書く 文化を根付かせる 戦略と戦術 和田 卓人 (@t_wada) Feb
16, 2016 @ 日本OSS推進フォーラム
2.
和田 卓人 id: t-wada @t_wada github:
twada
3.
gihyo.jpの連載 『[動画で解説]和田卓人の テスト駆動開発 講座』 http://gihyo.jp/dev/serial/01/tdd/ 全20回すべて動画付き解説 ニコニコ動画でも見れます WEB+DB過去記事の特設サイトと動画も
4.
5.
Do you write
tests?
6.
戦略編
7.
• レガシーコード改善に正解はない • テスト自動化は銀の弾丸ではない •
導入方法にも銀の弾丸はない • 導入を目的にしてはならない • 状況は現場によって全て異なる 銀の弾丸は無い
8.
ストレス テスト
9.
自動テスト ストレス
10.
テストを書く時間がないので はなく、テストを書かないか ら時間がなくなるのです。 James Grenning
11.
• 文化の醸成は年単位の事業になる • 「テストを書く時間がない」のでは なく「テストを書かないから時間が なくなる」 •
「動くコードに触れるな」と戦う。 触れなければコードは緩やかに死ん でいく 文化を変える
12.
動くコードに触れなければ死あるのみ
13.
• ToBe ではなく
AsIs と NotToBe からはじめる • 隣の芝は青い。気にしないこと • 人は自分の速度でしか成長できない • プロジェクトもプロジェクトの速度でしか成長 できない • 「まわりはもうみんなやっていますよ」は劇薬 なので用法用量を守って使うこと イマココから始める
14.
• 快不快で動く人、損得で動く人 • リファクタリングの快感 •
回帰テストのお得感 • メトリクスの達成感 • そしてビジネス価値 人を知る
15.
• 人はそれぞれの度合いで変化に対して 身構える • 前例がない、事例がない •
「リファクタリングのジレンマ」 • リファクタリングを独立タスクにす ると、そのタスクは着手されない 変えることの難しさ
16.
事前に許可を得るより、あと で許してもらう方が楽 Grace Hopper It is
easier to ask forgiveness than it is to get permission
17.
• 仕様が固まることはない • 開発が終わることはない •
理解は常に深化する • スキルも常に深化する • 技術も常に進化する すべては変化する
18.
技術的負債の四象限 設計する時間がないん だからしょうがない 今すぐリリースしない といけない。あとでど うにかしよう レイヤー化? なにそ れ? もっとこうすべきだっ たなぁ 無鉄砲 慎重 意図的 不注意 http://bliki-ja.github.io/TechnicalDebtQuadrant/
19.
• 品質が「わかる」ようになる • わかることこそ大事 •
体重計に乗るだけでは痩せない • テストを書くだけでは、良くはならない • 品質を上げるのは設計とプログラミング • 再設計とリファクタリングをテストで支える テストは品質を上げない
20.
戦術編
21.
• 「何が一番やばいですか?」 • 最も困っているところから •
お金、個人情報、…… • 新機能開発から • バグ修正のところから • 静的解析でピンポイントに どこからやるか
22.
• リスク • 手動テストのコスト •
自動化コスト 塹壕からのテスト戦術
23.
• 一度に多くの人を変えるのは難しい • 育てるのではなく、自ら育つように •
教えられる人を増やす • ペアプロで一人ずつ • 若手のホープか、ベテランからか だれとやるか
24.
• 最初から全部やろうとしない • テスト駆動にこだわるな •
テストファーストにこだわるな • 「ユニット」テストにこだわるな • テストの実行速度にこだわるな • テストの網羅性にこだわるな こだわるな
25.
• 良いユニットテストの指標にも優先 度がある • 再現、繰り返し可能
(Repeatable) • 独立している (Independent) • 他はそれからでいい こだわろう
26.
• 何はなくとも読むべし • 「仕様化テスト」のススメ •
「絞り込み点」を探す レガシーコード改善ガイド
27.
• 割れ窓理論 • メトリクスを取ろう •
カバレッジが低いうちは測定は効果大 • 小うるさいツールを乗りこなす • 分母分子を見ない。時間を追った変化 を見る。傾きを見る。 見える化
28.
• 動的テストと静的テスト • 全体のメトリクスを計測して俯瞰の 視点を得る •
部分的なメトリクスを計測し続けて 傾向を見る • PMD, rubocop, Coverity,… 静的解析を使いこなす
29.
• コードレビューのインフラに投資す る • github,
gitlab, gitbucket • WIP pull request • コードを見る文化、見られる文化を 育てる コードレビュー
30.
• テストがないのは既に設計が悪い兆候 • 設計/実装を変えるのが前提 •
実装のテストを書かないこと • テストがカバーする範囲に遊びを持た せ、カバー範囲内をリファクタリング • 状況に応じて E2E テストを使いこなす 設計の可動域を確保する
31.
• サンプルとデモが大事 • 真似してもらう土台を作る •
最初はサンプルのコピペでも良い • テストのある生活を体験してもらう ことが大事 • 次にテストのメンテナンスを学ぶ 背中を見せる
32.
• できるからやるのではない • やるからできるようになる •
あなたが書けるようにならなければ、 誰も書けるようにはならない Social Change starts with YOU
33.
テストはプロの嗜み ご清聴ありがとうございました
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