これまでにない、新しい認識やアイデアを生み出したいとき、綿密な計画に基づかない、未知の領域を切り拓く探究が必要になります。こうした探究の場では、様々な発想や視点が混じり合い、まるで化学反応が起こるかのように相乗効果が生まれます。そうした結果、その場にいる全員にとって、既存の枠組みを超えた、新しいアイデアが生まれ、新たな考え方や認識がかたちづくられるのです。
こうした探究の場を先導するのは、本プレゼンの主人公となる「ジェネレーター」という新しい存在です。この「ジェネレーター」とは、人よりも少しばかり好奇心や探究心の強い人たちです。人よりも少しばか りたくさん本を読んだり、新しいことを考えたりするのが好きで、その一方で、人よりも少し孤独な人たちです。
このプレゼンは、こうしたジェネレーターが一緒に探究をする仲間をつくり、そして自らの探究心をより一層磨き上げるための秘訣が詰まっています。仲間を集めて探究を一緒にするには、少しばかり特殊な能力が必要になります。常に自分の内から湧き上がる好奇心をおもしろさや新しさに向けながらも、仲間を探究に巻き込み、彼らをまた創造的にしていかなければなりません。未知の領域を切り開き、新しい認識をつくりあげるような「冒険的探究」はどのようにして生まれるのか、ぜひ、発見してみてください。
伊作太一・長井雅史・洪齊 嬉・ 赤土由真・井庭崇
『ジェネレーター・パターン:冒険的探究のためのパターン・ランゲージ』