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動機付け
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関係フレーム理論

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ACTは心理療法の中では腑に落ちる方だったのでちゃんと勉強してみた。
RFTの理論は説明分かりづらかったけど、理解できてからは単純な話だと分かったというか、日常的なあるあるだなぁと思いました。

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関係フレーム理論

  1. 1. 関係フレーム理論
  2. 2. 関係フレーム理論概論
  3. 3. 関係フレーム理論とは  複数の刺激間の関係を一方向にしか学習しなくても、 双方向的な学習ができることを説明する理論  A-B間の関係とB-C間の関係を学習すると、直接学習し ていないA-C間の関係を理解できるというもの(ベクトル 計算的)
  4. 4. 言語行動  聞き手の行動が媒介することで効果を獲得する行動で、 刺激または出来事を特定の方法で関係づける行動  他者のふるまいによって、間接的に言語行動が強化さ れる  言語行動=社会的能力  例:タクト、マンド
  5. 5. タクト  事実に基づいた言語・発現 )例:イスを見て「イス」と言う  私的出来事(思考・記憶・身体の内部感覚・情動)をタクトすることを 学ぶ方法 =タクトされる事柄と並行して起こる現象を他者も観察できるとき 例:子どもの皮膚が腫れているのを観察 1. 子どもが痛みを経験していると想定できる 2. その子が「痛いよー」と泣く⇒親は、想定された痛みをタクトして いる言語行動を強化(痛いと泣く=想定している痛みを言語化し ている、と繋がる)  観察可能な行動が、私的出来事に対応して変わる
  6. 6. マンド  特定の強化子によって制御され、その同じ強化子を指 定する言語行動  自身の発言により、相手の行動が生起されるという“期 待”が存在している ⇔その行動により、自身の発言が“強化”されている  例:「あっち行け」、「新聞とって」
  7. 7. ルール支配行動 1. 発言=先行事象 例:「外に行ってくれ」 2. それにより聞き手が行動 例:(外に行く) 3. その結果、部屋で1人になりリラックス  この時、1)は行動2)と結果3)を特定している⇒ルールによって支 配されている「ルール支配行動」 ※随伴性形成行動=実際に起きた結果を直接経験することによって 支配されている行動 ※行動随伴性=オペラント行動とその直後の状況の変化との関係
  8. 8. 随伴性形成行動とルール支配行動  野球の外野フライキャッチ:随伴性形成行動  人工衛星を回収する際の船長の行動:ルール支配行動 例:船長が人工衛星を回収する経験を多く積むと・・・ルー ルから離れた行動をとることが可能になる(慣れ・経験等) ⇒随伴性形成行動に近づく  ルール支配行動の利点:個人的な経験を必要としない点
  9. 9. 派生的刺激関係  特別な学習や訓練がなくても現れる刺激感の関係 1. 「EならD」を学習⇒別の関係である「D→E」の関係が 確立:刺激感に一つの関係「E→D」を訓練すると、別 の関係(D→E)が内包される 2. 「D→E」「D→Z」が訓練されると「D→Z」が派生:複合 的相互的内包 例)D:実物のクッキー、E:「クッキー」、Z:“おいしい”という 感覚 「クッキー」と実物のクッキーの関係性を学び(これが 「クッキー」か)、実物のクッキーを食べて“おいしい”と 感じる⇒「クッキー」は“おいしい”と分かる
  10. 10. 例)言語訓練における、相互的内包と複合的 相互的内包 1. 英語しか知らない人に、「chair」という単語を見せた後 に,silla,travelなどの5単語を提示 2. もし「travel」を選択すると「間違い反応」 3. もし「silla(スペイン語で椅子)」を選択すると「正解反応」⇒ この反応が強化される⇒「chair→silla」と学習が成立 4. 同時に「silla→chair」関係(相互的内包)も派生 5. 同様に「silla」が提示された時「stol」を選ぶように訓練する と、「stol→silla」(相互的内包)の関係も派生 6. 同時に、「stol」が提示されたときに「chair」を選択する(複 合的相互的内包)見込みも高くなる
  11. 11. 派生的刺激反応 1. セッション1:3つの刺激{B,C,D}が見本合わせに用い られ、互いに相互的内包、複合的相互的内包を通じ ての関係しかもたないと提示 2. セッション2:1とは別のグループ{E,F,G}が互いに派 生的関係しか持たないように同様に関係付けられた 3. Bにのみ電気ショック⇒Bが提示された時に皮膚伝導 度の高まりを引き起こすように訓練 4. CとDが提示された時も何故か、皮膚伝導度が高まる (Bとの物理的性質に基づいて関連付けは全くされて いないのに)
  12. 12. 派生的刺激反応の消去 1. {B,C,D}の各刺激すべてに派生的関係を確立 2. {B,C,D}の各刺激すべてに、提示⇒電気ショック延々 の訓練 3. Bが提示⇒電気ショックなし延々 4. Bが画面に表示された時、皮膚伝導度は低下すること を確認(レスポンデント機能の消去の結果として期待) 5. 3の消去が、相互的内包、複合的相互的内包を通じ てBと関係付けられていた{CとD}についても生じた 6. 派生的関係がないと、CやDに消去は起こらない
  13. 13. 機能の変換  刺激機能が派生的関係に基づいて変容されることを機 能の変換とよぶ  先述の弁別という刺激機能以外でも、気分や性的機能 といった刺激機能でも同様の変換が確認されている  「どのように言語行動が人間の行動全体と相互作用す るのか?」  ⇒派生的関係反応が人間行動全体に対して及ぼす効 果は、派生的刺激関係が確立された時に刺激機能が 変容されるという事実の結果=刺激機能の変換
  14. 14. 恣意的・非恣意的関係  恣意的関係:社会的文脈の中で合意された恣意的な刺 激に確立された派生的関係  例:お金の価値(10円<50円<100円)  非恣意的関係:刺激感の随伴性、または(般化のよう に)関係づけられる刺激の形態的または物理的性質に 基づく関係  例:時間的関係、等位、比較、因果関係
  15. 15. ルール支配行動と問題提起  先行事象は、どのようにして、一見すると将来経験する ような何かから(未経験の出来事から)、刺激機能を獲 得できるのだろうか  先行事象は、それが存在したその時点では行動に対す る影響力を有していなかったのに、どのようにして、ずっ と後―あるいは何年後になってから起こる行動に影響を 与えることができるのだろうか
  16. 16. 刺激機能の獲得  従来の考え:先行事象は、直接の随伴性経験により、刺激機能を 獲得する  例)イヌがボタン押し⇒エサ⇒ボタン押し=エサの刺激機能  関係フレーム付け:直接経験は必要ない  誰かが、恣意的に合意された、一連の音を発するだけ  例)「この店のチキンは食べたらお腹壊す」(ルール)という一連の音 ⇒<チキンを食べる>と<嫌悪的なこと>の等位関係が成立  例)「大阪に行ったらタコ焼きを食べて」(ルール)⇒タコ焼きを食べ た:一度でも大阪とタコ焼きを関係づけた経験があったから・・・一 定の刺激機能を有していた  このためには、聴き手側に『時間的・因果的関係付け』『等位関係 付け』といったスキルが必要となる
  17. 17. 様々なルール支配行動  プライアンス:「行動と先行言語刺激(関係ネットワークま たはルール)の一致に対して、社会的に媒介された強 化(ルールと行動間の等位のフレームに基づく)の履歴 のコントロール下にあるルール支配行動」  トラッキング:「ルールと、そのルールとは独立した環境 の仕組みとの一致の履歴のコントロール下にあるルー ル支配行動」(ここから100m先を右折したらコンビニだ)  オーグメンティング:「様々な事象の結果としての機能の 程度を変える、関係ネットワークによるルール支配行動」
  18. 18.  プライアンス:ルールを出した人が「その手の中に持っ ている」ものを得ようと努力する  トラッキング:「何であれ、地図に載っているもの」を得よ うと努力する  オーグメンティング:あなた自身がそれに与える価値に 基づいて、結果を得ようと努力する と言いかえることが可能
  19. 19. 自己ルール  自分自身に向けられたルールで、自分の行為に影響を 与える。ルールへの従命能力と自己の側面に沿った自 己の経験の両方を要する。  例)「急げばバスに間に合う」~「この不安さえなんとか 払拭できれば、人生やり直すことができる」
  20. 20. ルール支配行動と問題解決 1. 私たちは事象のすべてを、比較・因果・時間・視覚取り 等のフレームを用いて関係付ける 2. 私たちは関係フレーム付けのもとで、利用可能となった 様々な選択肢に基づいて行動を起こす 3. 関係フレーム付けを通して変数を操作する時に、私た ちは関係フレーム付けを、自己ルール形成のために用 いることができる 4. この形成されたルールが、行動に対してさらに影響力を 持つ
  21. 21. 精神病理につながる「体験の回避」  人間にとって、私的出来事は、関係フレーム付けを通じ て、たやすく嫌悪性の刺激機能を獲得⇒体験回避の対 象となる  嫌悪的な私的出来事に関するルールが、オーグメンタ ルとして機能した場合、そのオーグメンタルはこれらの 私的出来事をコントロールすることに向けられる⇒体験 の回避確立  しかし、思考や感情、身体感覚と言った私的出来事は 意思のコントロール外にあることが多い⇒私的出来事の コントロールを指示するルールがそれらに対して効果的 に作用することは不可能⇒強い葛藤状態へ
  22. 22. 臨床行動分析
  23. 23. 機能分析と体験の回避  体験の回避:短期的には望まない事象を取り除く効果 がある(負の強化)・・・“嫌悪によるコントロール下にある 状態”  例:「自分は何かおかしいんじゃないか」という考え(内 的現象)を排除・制御しようと試行錯誤している状態  別の人なら、「気を紛らわす」等、他の行動をとるかもし れない:トポグラフィー的には区別される行動でも「不快 な体験の排除」が目的という意味では“機能的に類似し ている”
  24. 24. 機能分析とセラピー  機能分析では、CPとCLは、CLの行動とそれに影響を与える 文脈要因間の関係性について、共にタクトし合う  自分自身の行動とそれに影響する随伴性をタクトすることで、 人はそこでタクトした行動を、後に自らによって変容することが 可能となる :言語行動は、相互的内包と複合的内包を通じて、他の出来 事が持つ刺激機能を変容する  例)“飛び込む”という行動 以前:解決策を見出すための行動 対話後:気付きにより、「状況を悪化させる」という機能を獲得
  25. 25. セラピーの2つのゴール  CPは、CLが機能していないルールへ追従することを 弱める。またCLが脱フュージョンできるように支援する ⇒CLは間接的な刺激機能との関係性においてより柔 軟に行動できるようになる  CPは、CLが自ら価値を置き達成できるよう支援する。 CL自身にとって望ましい結果を見定め、それを達成で きる可能性がより高まる方法で行動できるよう支援する
  26. 26. ACT(Acceptance and Commitment Therapy)
  27. 27. ACTとは  従来の心理療法:苦しいものを取り除くということに主眼 を置いている  ACTの治療法の目的=”症状との関係性”を根本的に 変えること
  28. 28. 心理的非柔軟性 1. 言語活動により、個人は特定の文脈化で無益な行動 を意味なく繰り返すようになる 2. この無益な行動の持続が、結果的に他の行動(建設 的な活動など)を抑圧⇒個人の活動の幅を狭める= 「心理的な非柔軟性」  「心理的な非柔軟性」状態=精神病理
  29. 29. 心理的非柔軟性=FEAR(恐怖)  Fusion(フュージョン):認知的フュージョン  Evaluation(評価):言語プロセスのもっている評価機能 のこと  Avoidance(体験の回避)  Reason Giving(理由づけ):言語行動の最大の問題が 言語的正統化プロセスである。個人の実体験に言語的 評価を加え、体験の回避を持続させる
  30. 30. 認知的フュージョン  言語事象(認知、感情、記憶、身体反応)mp不適切な 「行動調節機能」のこと  認知的フュージョン文脈下では:行動の結果ではなく、 言語ルールに従い行動する傾向が強まる⇒不適切な行 動でも執拗に繰り返される
  31. 31. 体験の回避 1. 認知的フュージョンにより、人は私的出来事を致命的なも のとして受け止める 2. 私的出来事を取り除こうと様々な対処策を試みる(私的出 来事を制御しようとするルール支配行動)=体験の回避  体験の回避=心理的非柔軟性を促進する問題プロセス(① 抑圧、②状況の逃避・回避)  体験の回避は、負の強化随伴性により維持されている
  32. 32. 心理的柔軟性=ACT  Accept(受容):制御することで悪化する、或いは制御 できないような、望まない私的体験を受容する  Choose(選択):目的や意味を拡大するような、価値づ けられた人生の方向性のいくつかを選択する  Take Action(行為に移す):価値に沿った行為のパ ターンを可能な限り拡大していく
  33. 33. ACTの治療における6つのコア・プロセス 1. アクセプタンス:「私的出来事の制御や体験の回避」を行わ ないで、判断を介さず受け取ること 2. 脱フュージョン:思考によるとらわれを軽減するプロセス 3. 「今、ここ」との接触:生じつつある体験の流れに対し、より十 分に接触しながら今を生きる 4. 文脈としての自己:「概念化された自己」との区別を体験 5. 価値:回避している心理的バリアと対決するのを援護してくれ るような、生きる上での価値観を明確にする 6. コミットされた行為:価値づけられた人生の目的に合致した、 コミットされた行為のパターンを拡大していく
  34. 34. アクセプタンス 1. 既存の問題解決法へのチャレンジ 「思考・感情などを制御できれば行動問題は解決できるだろ う」という考え方を気付かせ。それがいかに不機能か(袋小 路に至るか)を自覚してもらう 2. コントロールこそ問題 思考・感情などを制御しようとすればするほど、事態をより悪 化してしまうということを焦点化する:短期的には効果があっ ても、長期的には単なる悪循環しか生み出さない
  35. 35. 脱フュージョン 1. 言語が持つ限界を教える:言語が体験そのものを記述 できず、また言語は意味表象と発話機能の2側面を有 していることを示す 2. 記号と表象の区別を教える:複数の脱フュージョンの 手続きを教示し、問題となっている言葉の脱意味化を 実際に体験させる 3. ルールへの無自覚な遵守を頻発していることを教え る:理由づけという習慣を自覚させ、記述と評価の区 別を示す
  36. 36. 文脈としての自己 1. 「概念としての自己」に対する固執を軽減:自己に関する 「正しい/正しくない」という評価にいかに固執しているかの 自覚を促す 2. 「文脈としての自己」に対する自覚を促す:意識と意識内容 を区別する/“意識内容は変化するが、視点としての意識 は変化しない”ということを区別する 3. 「概念としての自己」と「文脈としての自己」と対比させる:自 己分析による「新たな自己に関する気付きや発見」を鵜呑 みにしない/自己に関する概念や意味内容が恣意的なも のであることを示す
  37. 37. コア・プロセスにおけるテクニック  メタファー  パラドクス  エクササイズ  他
  38. 38. 文献  武藤編 『ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー) ハンドブック』 2011 星和書店  ニコラス・トールネケ (著), 山本 淳一 (監修) 『関係フ レーム理論(RFT)をまなぶ 』 2013 星和書店

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