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2017年8月27日
鍋島公章
株式会社Jストリーム
Internetトラフィック
エンジニアリングの現実
July Tech Festa 2017@産業技術大学院大学
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はじめに
 本資料の目的
 トラフィックエンジニアリングの説明
 大規模配信側視点
 BGPではなくCDN
 マネージャ視点
 技術詳細ではなく、社会的背景、技術概要、効果
3© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
エンジニアリング
 サイエンスとエンジニアリング
サイエンス エンジニアリング
目的 真理の探究 人類の幸福
アウトプット 論文 ビジネス
大学 理学部 工学部
キャッチフレーズ
It’s beautiful
(体系・数式の美しさ)
It works
(動いてなんぼ)
イメージ 洗練 泥臭さ
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Internetトラフィックエンジニアリング
速度制御
・シェーピング
・ペーシング
透過型プロキシー
・コンテンツ変換
複製(網側)
・TCP Proxy
経路制御
・BGP
CDN
・リクエストルーティング
・コンテンツ複製(サーバ側)
広義:IPネットワーク運用における
パフォーマンス評価と最適化
狭義:(大量の)Internetトラフィックを
上手くコントロール(経路制御)すること
優先処理
・VoLTE
グローバルDC
・エニキャスト
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Internetトラフィックエンジニアリング
 関連
閉域網(VPN):MPLS TE 交通(土木工学):交通制御
(Traffic Engineering)
RFC 2702 Requirements for Traffic Engineering Over MPLS
RFC 3346 Applicability Statement for Traffic Engineering with MPLS
6© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
Internetトラフィック管理の難しさ
 Internet
 ネットワークを相互接続させたネッ
トワーク(分散協調ネットワーク)
 ピアリング、トランジット
 Internetトラフィック
 複数の事業者・ネットワークを通過
 配信、DC、IX、トランジット、ISP
 トラフィック取引
 トラフィック=お金
7© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
ネットワークの中立性問題(コスト負担問題)
 誰がInternetのコストを負担するか?
 ユーザ(ISP)とサーバ(OTT)のパワーゲーム(費用の押し付け合い)
による全体最適化
 パワーゲーム=ユーザを人質としたチキンゲーム
 例:OTTとISP間の回線容量が足りない
 OTT→ISP:このままだとISPユーザ減るよ!
 ISP→OTT:このままだとOTTユーザ減るよ!
Internet
配信費用ネット利用料
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米国事例
 2010~2014年(自社CDN以前)
 巨人2社
 VoD:Netflix (2014末:約4,000万加入(2016末約5,100万加入) )
 ブロードバンド接続:Comcat(2014末約2,200万加入(2016末約2,400万加入))
 両社間の接続
 対等(無料ピアリング)
 Netflixトラフィック増加とともに接続性が悪化(2013年10月ごろ)
 Comcastがピアリングの有料化をNetflixに要求
 Netflixが配信料をComcastに支払うことで合意(2014年2月)
9© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
コスト負担問題
 現状とトレンド
 国内固定網:だいたいバランス?
 消費者ISP市場規模:数千億円※1
 配信市場規模:数千億円※2
 国内モバイル網:ユーザがInternetを維持
 データ通信市場規模:数兆円
 配信市場規模:数千億円
 ゼロレーティング
 モバイルネット利用料を配信側が負担
Internet
配信費用ネット利用料
※1:足回り(光ファイバ)含めると2兆円弱
※2:配信市場規模:DC等回線+CDN
(CDN単体市場は数百億程度)
10© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
トランジット
 トランジット( ):Internet全体への接続性を購入
国際(Tire1)ISP
日本(大手)
海外
ISP
国際(アジア等)
日本(地方)
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ピアリング
 ピアリング( ):ISP間の相互トラフィック交換
プライベート・ピア
(直接接続)
パブリック・ピア
(IX経由)
ISP ISP ISP ISP
IX
費用折半
ISPDC
ペイド
(Paid)
IX
ISPDC
トラフィックはIX経由
費用は直接支払
主にDCとISP間
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トラフィック取引(マネーフロー)
 概要
国際(Tire1)
国際(アジア等)
国内(全国)
国内(地方)
IX
ユーザのみ DCのみユーザ+DC
ローカルISP・DC
ピアリング
トランジット
グローバルDC
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13© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
グローバルDC
 特徴
 自社だけで全世界をカバー
 だれとでも無料ピアリング(トランジット販売無し)
 技術
 エニキャスト:網内に同一IPサーバを複数配置
 コールドポテト:できるだけユーザに近い所からトラフィックを出す
ISP ISP
8.8.8.8 8.8.8.8
ISP
コールドポテト
ホットポテト
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インタラクティブ通信のエンジニアリング
 ローバルDC:コールドポテト
 最大限、グローバルDCの国際ネットワークを使う
 品質管理が容易(一般に高品質)
 ホップ(中継ルータ)数が減る(レイテンシ向上)
 CDN:CDNサーバ間の特殊処理
 CDN専用バックボーン
 専用(わがまま:公平性無視)プロトコル
オリジンサーバCDNサーバ CDNサーバ
TCP TCP
特殊プロトコル
CDN専用バックボーン
15© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
BGP
 BGP基本
1、それぞれのネットワークが経路情報(+ポリシー)を外部に広報
 受け取りたい:経路広報
 受け取りたくない:PATHプリペンド(ダミーパス追加)
2、それぞれは(1が正しいと信じて)経路テーブルを作成
経路情報
経路情報
経路情報
経路情報
経路情報
経路情報
経路情報
経路情報
経路
テーブル
経路
テーブル
経路
テーブル
経路
テーブル
16© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
BGPの特徴
 BGP
 受信トラフィック
 Internet全体に対しある程度のコントロールが可能
 ポリシーは伝播される
 受信ポリシーの広報
 分散協調システムにおける「ある1つのネットワークの希望する経路」
 送信側がそのポリシーを遵守しない場合もある
 送信トラフィック
 Internet全体に対するコントロールはできない
 ポリシーの伝播なし
 送信ポリシーは自ネットワークの出口制御まで、その先の制御は、その先のネッ
トワークにお願い
17© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
配信事業者の視点
 BGPトラフィックエンジニアリング
 できること
 出来るだけ多くのISPとピアリング(一般なコスト:トランジット>ピアリング)
 (配信事業者に)安いトランジットISPを上手く使う
 送信トラフィックの制御は難しい
 まだまだ頑張りたい
 配信コストの9割以上を占める回線費用を圧縮
 配信コストの内訳
 サーバ費用:回線・ルータ費用=1:10~
 CDN技術の積極活用
 アグレッシブな送信制御
18© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
CDN基本
 特徴
 地理分散された多数の配信サーバ
 リクエストナビゲーション(GSLB、GTM)
 トラフィックエンジニアリング
 ユーザの近くにサーバ配置
 回線を出来るだけ使わない
 配信の柔軟性
 いろいろな場所かから
いろいろなパターンで配信
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CDN運用
 運用テクニック※
 Tire1 ISPからの配信
 ISP無償コロケーション
 配信拠点のオークション調達
 海外からの配信
 活用テクニック
 巨大キャリアのCDN活用
※注意点
一般論であり、現在は通用しないテクニックも含む
20© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
CDN運用:運用テクニック
 Tire1 ISPに配信サーバを(格安で)置く
 Tire 1 ISPは、そのトラフィックを国際トランジットとして販売
Tire 1 (国際)ISP
日本国内
ローカルISP
海外
21© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
CDN運用:運用テクニック
 ISP無償コロケーション
 ローカルISPに無償でサーバを置いてもらう
 ローカルISPにとっては上位ISPへの回線負担が減る
 無償で置かせたサーバから近傍のISPに配信する
Tire 1 (国際)ISP
日本国内
ローカルISP
22© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
CDN運用:運用テクニック
 配信拠点のオークション調達
 CDNでは配信拠点の移設が容易
 CDN=安価で使える網構成を追い続けるための技術
100円/Mbps 200円/Mbps 300円/Mbps
(オープン)
入札
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海外
CDN運用:運用テクニック
 海外から配信する
 配信費用:1/10程度
 動画:数Mbps程度なら問題なし(バッファリング)
 マルチCDN:パフォーマンスが落ちたら国内から配信
 バッチ系ダウンロード:非インタラクティブ
Tire 1 (国際)ISP
日本国内
24© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
CDN活用:巨大キャリアのCDNコントロール
 国内ISP
 CDNサーバは、国内ISPではなく、国際ISPに置かせる
 国際ISP
 ①CDNサーバから配信料を徴収
 ②CDNが配信したトラフィックを他のISPにトランジットとして販売
 巨大キャリア
 ③そのCDNの有力代理店
国際ISP日本国内
国内ISP
ISPs
ISPs
巨大キャリア
・国内ISP(AS)と国際ISP(AS)を持つ通信キャリア
一粒で3度美味しい
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CDN利用方法
 OTT事業者のCDN利用形態
 単独CDNから、マルチCDN、自社CDNへの移行が進む
出典:OTT Video Services (2017)
http://www.streamingmedia.com/Research/7064-OTT-VIDEO-SERVICES-INNOVATION-
OPPORTUNITY-MATURATION--TECHNOLOGY-TRENDS-IN-OTT-DELIVERY.htm
利用形態 OTT事業者数
単独(汎用)CDN 30%
マルチ(汎用)CDN 48%
自社CDN 22%
26© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
マルチCDN
 複数のCDNを使ったトラフィックエンジニアリング
ユースケース 概要
ラウンドロビン 一定比率で複数のCDNを利用
国別切替 国別に使用するCDNを選択
ベストパフォーマンス 地域別、時間別で最速のCDNを利用
バックアップ プライマリCDNがダウンした時にバックアップCDNを利用
オーバーフロー
プライマリCDNの利用量が一定以上になった時、セカンダ
リCDNのみを利用
バースト対応
(ハイブリッドCDN)
オンプレミス設備or自社CDNの帯域を使い切った時、汎
用CDNを追加利用
最小コスト 一定条件(最低速度)の元で最小コストのCDNを利用
27© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
自社専用CDNの普及(北米、2016年下期)
 ハイパージャイアントは自社専用CDNを構築、運用
 固定網: 56.94%
(マルチCDN利用も含むと61.74%)
 モバイル網: 24.59%
(マルチCDN利用も含むと41.58%)
 背景
 配信トラフィック
自社トラフィック > 汎用CDN
固定:56.94% モバイル:24.59%
Netflix 35.15 % Youtube 20.87 %
Youtube 17.53 % Facebook 13.97 %
Amazon Video 4.26 % HTTP - Other 9.36 %
HTTP - Other 4.19 % SSL - Other 6.85 %
iTunes 2.91 % Instagram 6.66 %
Hulu 2.68 % Snapchat 5.17 %
SSL - Other 2.53 % Netflix 3.72 %
Xbox One 2.18 % iTunes 3.02 %
Facebook 1.89 % Google Cloud 2.87 %
BitTorrent 1.73 % MPEG - Other 2.37 %
サービス別トラフィック出典:Sandvine Global Internet Phenomena
https://www.sandvine.com/trends/global-internet-phenomena/
28© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
自社専用CDN
 2010年ごろまで
 ハイパージャイアントも汎用CDNサービス(Akamai等)を使用
 汎用CDNがInternetを支配(半分程度のトラフィックを配信)
 2017年現在
 Internetのビデオ化が顕著(トラフィックの7割以上はビデオ)
 一部OTTがビデオマーケットを寡占
 有料VoD:Netflix
 無料VoD:Youtube
 自社専用CDNへ切り替え
 自社専用CDNがInternetを支配(半分以上のトラフィックを配信)
29© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
自社専用CDN背景
 背景・メリット・デメリット
大項目 補足
背景
CDNサーバの低廉化
・オープンソースHTTPサーバソフトウェア
の成熟(Cacheモード)
動画のHTTP化 ・オープンソースHTTPサーバが利用可能
メリット
柔軟・詳細・シンプルな
運用
・共用運用の煩雑さ無し
・設定コンソール不要
・コンフィグ直設定による詳細設定
・消費者行動分析による複製管理
デメリット 規模が必要
30© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
複製管理のトレンド
 CDNトレンド:単純配信から全体管理へ
 背景
 自社専用CDNの普及
 汎用CDN
 設備が余る⇒大幅ディスカウント(Akamaiでもメディア配信は減収減益)
 配信のみでは儲からない⇒サービス全体の受託を目指す
 垂直統合(CDN+OVP(Online Video Platform)+顧客DB)
 配信管理+コンテンツ管理+ユーザ管理
 複製はハイブリッド(ミラー+キャッシュ)利用
 予測可能な人気コンテンツ:ミラー
 コンテンツの属性分析、ユーザ行動分析
 その他(ロングテール):キャッシュ
31© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
CDNによるInternetの単純化
 CDN配信サーバのスペック
 配信キャパ:1台で数十Gbps
 SSDとメモリの塊←高価
 配信サーバの配置
 一定規模以上のISPのみ
 中小ISPは切り捨て
32© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
ネットワーク構造の今後
 CDN/OTTを中心とした、シンプルなネットワーク構造
 CDNサーバを置いてもらえないISPは大手に吸収される
33© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
おわりに
 Internetトラフィックエンジニアリング
 パワーゲームの武器
 Internetトラフィックエンジニアリングのトレンド
 BGP→汎用CDN→マルチCDN→自社CDN
 Internetの今後
 メディア配信プラットフォームへ
 双方向通信はおまけ
 パワーゲームによる単純化、集約
 基本構造の変化
 より高度な配信・複製管理
 ユーザの行動分析(ビッグデータ解析)
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参考文献その他
 講演サポートページ
 https://tech.jstream.jp/blog/meeting/jtf2017_te/

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Internetトラフィックエンジニアリングの現実

  • 1. © J-Stream Inc. All Rights Reserved. 2017年8月27日 鍋島公章 株式会社Jストリーム Internetトラフィック エンジニアリングの現実 July Tech Festa 2017@産業技術大学院大学
  • 2. 2© J-Stream Inc. All Rights Reserved. はじめに  本資料の目的  トラフィックエンジニアリングの説明  大規模配信側視点  BGPではなくCDN  マネージャ視点  技術詳細ではなく、社会的背景、技術概要、効果
  • 3. 3© J-Stream Inc. All Rights Reserved. エンジニアリング  サイエンスとエンジニアリング サイエンス エンジニアリング 目的 真理の探究 人類の幸福 アウトプット 論文 ビジネス 大学 理学部 工学部 キャッチフレーズ It’s beautiful (体系・数式の美しさ) It works (動いてなんぼ) イメージ 洗練 泥臭さ
  • 4. 4© J-Stream Inc. All Rights Reserved. Internetトラフィックエンジニアリング 速度制御 ・シェーピング ・ペーシング 透過型プロキシー ・コンテンツ変換 複製(網側) ・TCP Proxy 経路制御 ・BGP CDN ・リクエストルーティング ・コンテンツ複製(サーバ側) 広義:IPネットワーク運用における パフォーマンス評価と最適化 狭義:(大量の)Internetトラフィックを 上手くコントロール(経路制御)すること 優先処理 ・VoLTE グローバルDC ・エニキャスト
  • 5. 5© J-Stream Inc. All Rights Reserved. Internetトラフィックエンジニアリング  関連 閉域網(VPN):MPLS TE 交通(土木工学):交通制御 (Traffic Engineering) RFC 2702 Requirements for Traffic Engineering Over MPLS RFC 3346 Applicability Statement for Traffic Engineering with MPLS
  • 6. 6© J-Stream Inc. All Rights Reserved. Internetトラフィック管理の難しさ  Internet  ネットワークを相互接続させたネッ トワーク(分散協調ネットワーク)  ピアリング、トランジット  Internetトラフィック  複数の事業者・ネットワークを通過  配信、DC、IX、トランジット、ISP  トラフィック取引  トラフィック=お金
  • 7. 7© J-Stream Inc. All Rights Reserved. ネットワークの中立性問題(コスト負担問題)  誰がInternetのコストを負担するか?  ユーザ(ISP)とサーバ(OTT)のパワーゲーム(費用の押し付け合い) による全体最適化  パワーゲーム=ユーザを人質としたチキンゲーム  例:OTTとISP間の回線容量が足りない  OTT→ISP:このままだとISPユーザ減るよ!  ISP→OTT:このままだとOTTユーザ減るよ! Internet 配信費用ネット利用料
  • 8. 8© J-Stream Inc. All Rights Reserved. 米国事例  2010~2014年(自社CDN以前)  巨人2社  VoD:Netflix (2014末:約4,000万加入(2016末約5,100万加入) )  ブロードバンド接続:Comcat(2014末約2,200万加入(2016末約2,400万加入))  両社間の接続  対等(無料ピアリング)  Netflixトラフィック増加とともに接続性が悪化(2013年10月ごろ)  Comcastがピアリングの有料化をNetflixに要求  Netflixが配信料をComcastに支払うことで合意(2014年2月)
  • 9. 9© J-Stream Inc. All Rights Reserved. コスト負担問題  現状とトレンド  国内固定網:だいたいバランス?  消費者ISP市場規模:数千億円※1  配信市場規模:数千億円※2  国内モバイル網:ユーザがInternetを維持  データ通信市場規模:数兆円  配信市場規模:数千億円  ゼロレーティング  モバイルネット利用料を配信側が負担 Internet 配信費用ネット利用料 ※1:足回り(光ファイバ)含めると2兆円弱 ※2:配信市場規模:DC等回線+CDN (CDN単体市場は数百億程度)
  • 10. 10© J-Stream Inc. All Rights Reserved. トランジット  トランジット( ):Internet全体への接続性を購入 国際(Tire1)ISP 日本(大手) 海外 ISP 国際(アジア等) 日本(地方)
  • 11. 11© J-Stream Inc. All Rights Reserved. ピアリング  ピアリング( ):ISP間の相互トラフィック交換 プライベート・ピア (直接接続) パブリック・ピア (IX経由) ISP ISP ISP ISP IX 費用折半 ISPDC ペイド (Paid) IX ISPDC トラフィックはIX経由 費用は直接支払 主にDCとISP間
  • 12. 12© J-Stream Inc. All Rights Reserved. トラフィック取引(マネーフロー)  概要 国際(Tire1) 国際(アジア等) 国内(全国) 国内(地方) IX ユーザのみ DCのみユーザ+DC ローカルISP・DC ピアリング トランジット グローバルDC (Google等)
  • 13. 13© J-Stream Inc. All Rights Reserved. グローバルDC  特徴  自社だけで全世界をカバー  だれとでも無料ピアリング(トランジット販売無し)  技術  エニキャスト:網内に同一IPサーバを複数配置  コールドポテト:できるだけユーザに近い所からトラフィックを出す ISP ISP 8.8.8.8 8.8.8.8 ISP コールドポテト ホットポテト
  • 14. 14© J-Stream Inc. All Rights Reserved. インタラクティブ通信のエンジニアリング  ローバルDC:コールドポテト  最大限、グローバルDCの国際ネットワークを使う  品質管理が容易(一般に高品質)  ホップ(中継ルータ)数が減る(レイテンシ向上)  CDN:CDNサーバ間の特殊処理  CDN専用バックボーン  専用(わがまま:公平性無視)プロトコル オリジンサーバCDNサーバ CDNサーバ TCP TCP 特殊プロトコル CDN専用バックボーン
  • 15. 15© J-Stream Inc. All Rights Reserved. BGP  BGP基本 1、それぞれのネットワークが経路情報(+ポリシー)を外部に広報  受け取りたい:経路広報  受け取りたくない:PATHプリペンド(ダミーパス追加) 2、それぞれは(1が正しいと信じて)経路テーブルを作成 経路情報 経路情報 経路情報 経路情報 経路情報 経路情報 経路情報 経路情報 経路 テーブル 経路 テーブル 経路 テーブル 経路 テーブル
  • 16. 16© J-Stream Inc. All Rights Reserved. BGPの特徴  BGP  受信トラフィック  Internet全体に対しある程度のコントロールが可能  ポリシーは伝播される  受信ポリシーの広報  分散協調システムにおける「ある1つのネットワークの希望する経路」  送信側がそのポリシーを遵守しない場合もある  送信トラフィック  Internet全体に対するコントロールはできない  ポリシーの伝播なし  送信ポリシーは自ネットワークの出口制御まで、その先の制御は、その先のネッ トワークにお願い
  • 17. 17© J-Stream Inc. All Rights Reserved. 配信事業者の視点  BGPトラフィックエンジニアリング  できること  出来るだけ多くのISPとピアリング(一般なコスト:トランジット>ピアリング)  (配信事業者に)安いトランジットISPを上手く使う  送信トラフィックの制御は難しい  まだまだ頑張りたい  配信コストの9割以上を占める回線費用を圧縮  配信コストの内訳  サーバ費用:回線・ルータ費用=1:10~  CDN技術の積極活用  アグレッシブな送信制御
  • 18. 18© J-Stream Inc. All Rights Reserved. CDN基本  特徴  地理分散された多数の配信サーバ  リクエストナビゲーション(GSLB、GTM)  トラフィックエンジニアリング  ユーザの近くにサーバ配置  回線を出来るだけ使わない  配信の柔軟性  いろいろな場所かから いろいろなパターンで配信
  • 19. 19© J-Stream Inc. All Rights Reserved. CDN運用  運用テクニック※  Tire1 ISPからの配信  ISP無償コロケーション  配信拠点のオークション調達  海外からの配信  活用テクニック  巨大キャリアのCDN活用 ※注意点 一般論であり、現在は通用しないテクニックも含む
  • 20. 20© J-Stream Inc. All Rights Reserved. CDN運用:運用テクニック  Tire1 ISPに配信サーバを(格安で)置く  Tire 1 ISPは、そのトラフィックを国際トランジットとして販売 Tire 1 (国際)ISP 日本国内 ローカルISP 海外
  • 21. 21© J-Stream Inc. All Rights Reserved. CDN運用:運用テクニック  ISP無償コロケーション  ローカルISPに無償でサーバを置いてもらう  ローカルISPにとっては上位ISPへの回線負担が減る  無償で置かせたサーバから近傍のISPに配信する Tire 1 (国際)ISP 日本国内 ローカルISP
  • 22. 22© J-Stream Inc. All Rights Reserved. CDN運用:運用テクニック  配信拠点のオークション調達  CDNでは配信拠点の移設が容易  CDN=安価で使える網構成を追い続けるための技術 100円/Mbps 200円/Mbps 300円/Mbps (オープン) 入札
  • 23. 23© J-Stream Inc. All Rights Reserved. 海外 CDN運用:運用テクニック  海外から配信する  配信費用:1/10程度  動画:数Mbps程度なら問題なし(バッファリング)  マルチCDN:パフォーマンスが落ちたら国内から配信  バッチ系ダウンロード:非インタラクティブ Tire 1 (国際)ISP 日本国内
  • 24. 24© J-Stream Inc. All Rights Reserved. CDN活用:巨大キャリアのCDNコントロール  国内ISP  CDNサーバは、国内ISPではなく、国際ISPに置かせる  国際ISP  ①CDNサーバから配信料を徴収  ②CDNが配信したトラフィックを他のISPにトランジットとして販売  巨大キャリア  ③そのCDNの有力代理店 国際ISP日本国内 国内ISP ISPs ISPs 巨大キャリア ・国内ISP(AS)と国際ISP(AS)を持つ通信キャリア 一粒で3度美味しい
  • 25. 25© J-Stream Inc. All Rights Reserved. CDN利用方法  OTT事業者のCDN利用形態  単独CDNから、マルチCDN、自社CDNへの移行が進む 出典:OTT Video Services (2017) http://www.streamingmedia.com/Research/7064-OTT-VIDEO-SERVICES-INNOVATION- OPPORTUNITY-MATURATION--TECHNOLOGY-TRENDS-IN-OTT-DELIVERY.htm 利用形態 OTT事業者数 単独(汎用)CDN 30% マルチ(汎用)CDN 48% 自社CDN 22%
  • 26. 26© J-Stream Inc. All Rights Reserved. マルチCDN  複数のCDNを使ったトラフィックエンジニアリング ユースケース 概要 ラウンドロビン 一定比率で複数のCDNを利用 国別切替 国別に使用するCDNを選択 ベストパフォーマンス 地域別、時間別で最速のCDNを利用 バックアップ プライマリCDNがダウンした時にバックアップCDNを利用 オーバーフロー プライマリCDNの利用量が一定以上になった時、セカンダ リCDNのみを利用 バースト対応 (ハイブリッドCDN) オンプレミス設備or自社CDNの帯域を使い切った時、汎 用CDNを追加利用 最小コスト 一定条件(最低速度)の元で最小コストのCDNを利用
  • 27. 27© J-Stream Inc. All Rights Reserved. 自社専用CDNの普及(北米、2016年下期)  ハイパージャイアントは自社専用CDNを構築、運用  固定網: 56.94% (マルチCDN利用も含むと61.74%)  モバイル網: 24.59% (マルチCDN利用も含むと41.58%)  背景  配信トラフィック 自社トラフィック > 汎用CDN 固定:56.94% モバイル:24.59% Netflix 35.15 % Youtube 20.87 % Youtube 17.53 % Facebook 13.97 % Amazon Video 4.26 % HTTP - Other 9.36 % HTTP - Other 4.19 % SSL - Other 6.85 % iTunes 2.91 % Instagram 6.66 % Hulu 2.68 % Snapchat 5.17 % SSL - Other 2.53 % Netflix 3.72 % Xbox One 2.18 % iTunes 3.02 % Facebook 1.89 % Google Cloud 2.87 % BitTorrent 1.73 % MPEG - Other 2.37 % サービス別トラフィック出典:Sandvine Global Internet Phenomena https://www.sandvine.com/trends/global-internet-phenomena/
  • 28. 28© J-Stream Inc. All Rights Reserved. 自社専用CDN  2010年ごろまで  ハイパージャイアントも汎用CDNサービス(Akamai等)を使用  汎用CDNがInternetを支配(半分程度のトラフィックを配信)  2017年現在  Internetのビデオ化が顕著(トラフィックの7割以上はビデオ)  一部OTTがビデオマーケットを寡占  有料VoD:Netflix  無料VoD:Youtube  自社専用CDNへ切り替え  自社専用CDNがInternetを支配(半分以上のトラフィックを配信)
  • 29. 29© J-Stream Inc. All Rights Reserved. 自社専用CDN背景  背景・メリット・デメリット 大項目 補足 背景 CDNサーバの低廉化 ・オープンソースHTTPサーバソフトウェア の成熟(Cacheモード) 動画のHTTP化 ・オープンソースHTTPサーバが利用可能 メリット 柔軟・詳細・シンプルな 運用 ・共用運用の煩雑さ無し ・設定コンソール不要 ・コンフィグ直設定による詳細設定 ・消費者行動分析による複製管理 デメリット 規模が必要
  • 30. 30© J-Stream Inc. All Rights Reserved. 複製管理のトレンド  CDNトレンド:単純配信から全体管理へ  背景  自社専用CDNの普及  汎用CDN  設備が余る⇒大幅ディスカウント(Akamaiでもメディア配信は減収減益)  配信のみでは儲からない⇒サービス全体の受託を目指す  垂直統合(CDN+OVP(Online Video Platform)+顧客DB)  配信管理+コンテンツ管理+ユーザ管理  複製はハイブリッド(ミラー+キャッシュ)利用  予測可能な人気コンテンツ:ミラー  コンテンツの属性分析、ユーザ行動分析  その他(ロングテール):キャッシュ
  • 31. 31© J-Stream Inc. All Rights Reserved. CDNによるInternetの単純化  CDN配信サーバのスペック  配信キャパ:1台で数十Gbps  SSDとメモリの塊←高価  配信サーバの配置  一定規模以上のISPのみ  中小ISPは切り捨て
  • 32. 32© J-Stream Inc. All Rights Reserved. ネットワーク構造の今後  CDN/OTTを中心とした、シンプルなネットワーク構造  CDNサーバを置いてもらえないISPは大手に吸収される
  • 33. 33© J-Stream Inc. All Rights Reserved. おわりに  Internetトラフィックエンジニアリング  パワーゲームの武器  Internetトラフィックエンジニアリングのトレンド  BGP→汎用CDN→マルチCDN→自社CDN  Internetの今後  メディア配信プラットフォームへ  双方向通信はおまけ  パワーゲームによる単純化、集約  基本構造の変化  より高度な配信・複製管理  ユーザの行動分析(ビッグデータ解析)
  • 34. 34© J-Stream Inc. All Rights Reserved. 参考文献その他  講演サポートページ  https://tech.jstream.jp/blog/meeting/jtf2017_te/