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災害時における公衆無線LANの役割:熊本地震での経験

平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(Oct. 18, 2016)での報告

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災害時における公衆無線LANの役割:熊本地震での経験

  1. 1. 災害時における公衆無線LANの役割 熊本地震での経験 九州大学 実積寿也 jitsuzumi@econ.kyushu-u.ac.jp T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 1
  2. 2. 公衆無線LANに期待される役割 T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 2 出典: APPLIC (2015)
  3. 3. 日本の公衆無線LANの実力(muni Wi-Fi間の比較) 100 1,000 10,000 100,000 1,000,000 100 1,000 10,000 100,000 1,000,000 Upload(kbps) Download (kbps) Kumamoto Muni Taiwan Muni UK Muni US Muni T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 3
  4. 4. 日本の公衆無線LANの実力 100 1,000 10,000 100,000 1,000,000 100 1,000 10,000 100,000 1,000,000 Upload(kbps) Download (kbps) Kumamoto Muni Taiwan Muni UK Muni US Muni Japan other Korea other Taiwan other UK other USA other T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 4
  5. 5. LinkNYC 2014年11月17日にニューヨーク市長室が提案、 それまで設置されていた公衆電話を更改する 形で2015年より設置開始。ニューヨーク市域 に全7500機を設置予定。 T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 5 出典:https://www.link.nyc/ 各端末は公衆無線LAN(Wi- Fi、到達距離150ft)ルータ、 デジタルサイネージとして機 能するほか、緊急通話用電話 機、内蔵タブレットによる無 料電話・市役所コールセン ターサイト(NYC311)への 接続・グーグルマップ閲覧が 可能。また、USBによる給電 機能(ソケット数2)を持 つ。 運営費用はデジタルサイネー ジを用いた広告ビジネスによ り調達(予定)
  6. 6. 利用開始手順と二種類のLinkNYC 利用開始時にメールアドレスを登録 セキュリティ別に二種のネットワーク T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 6 ◦ 通常版(LinkNYC Free Wi-Fi)は無線区 間の暗号化をせず、 利用に当たっては httpsサイトの利用を 推奨 ◦ 高セキュリティ版に ついては無線区間の 通信を全て暗号化。 ただし、利用に当 たってはHotspot 2.0 対応機器へのプロ ファイルインストー ルが必須
  7. 7. 2016年熊本地震 熊本地震は、2016年4月14日 21時26分以降に熊本県と大分 県で相次いで発生している地 震である。 気象庁震度階級では最も大き い震度7を観測する地震が4月 14日夜(前記時刻)および4 月16日未明に発生したほか、 5月14日9時までに最大震度が 6強の地震が2回、6弱の地震 が3回、発生している。 この うち最大震度7の地震は、日 本国内の震度7の観測事例と しては4例目(九州地方では 初)と5例目である。 T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 7
  8. 8. 熊本市の公衆無線LAN T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 8
  9. 9. 00000JAPAN T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 9 Source: http://www.wlan-business.org/customer/introduction/feature/00000japan
  10. 10. 主要キャリアの対応 T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 10
  11. 11. モバイルデータ通信に関する制限の解除 T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 11
  12. 12. 主要な「無料」アクセス手段 T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 12
  13. 13. 回線速度の実態調査 T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 13 Access points 00000JAPAN (Wi-Fi) carrier Wi-Fi private Free Wi-Fi Free Wi-Fi muni Wi-Fi Softbank LTE Taketa_Free_WiFi(g)
  14. 14. 回線速度自体はそれほど遜色なし T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 14 LTE of Softbank Kumamoto Free Wi-Fi 00000JAPAN LTE of Softbank Kumamoto Free Wi-Fi
  15. 15. 接続可能性・安定性が問題 Post disaster (measured on Apr. 25, 29, and 30; May 8 and 22, 2016) Normal time (measured on Jun. 12, 2016) Download (Mbps) Upload (Mbps) Connected % N Download (Mbps) Upload (Mbps) Connected % N Public facility 00000JAPAN 7.05 5.36 100% 36 Free Wi-Fi 19.45 29.29 100% 20 muni Wi-Fi 14.78 26.90 86% 36 Softbank LTE 13.54 5.13 100% 36 Shopping area 00000JAPAN 9.87 10.16 89% 244 1.09 3.27 100% 5 carrier Wi-Fi 9.51 3.31 100% 8 Free Wi-Fi 7.69 9.86 81% 26 5.65 7.66 100% 41 muni Wi-Fi 11.07 5.02 24% 283 2.22 0.28 72% 129 Softbank LTE 28.56 16.35 100% 112 31.13 15.25 100% 27 Station 00000JAPAN 6.63 2.12 82% 22 muni Wi-Fi 0% 5 Softbank LTE 15.71 18.32 100% 15 Airport Free Wi-Fi 14.74 14.01 57% 23 muni Wi-Fi 14.36 13.19 89% 27 Softbank LTE 25.92 10.65 100% 12 T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 15
  16. 16. DoCoMoのWi-Fiネットワーク T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 16 Source: From http://sr.ntt-bp.net/map.php?type=1
  17. 17. その他の懸念 1. Wi-Fiだけを強化したところで、ブロードバンドの耐災害性は高まらない 2. 電源確保の問題 3. 優先利用ルールの確立は必須 T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 17 Source: http://www.mullumwifi.com/images/slide_antennae.jpg Internet cloud Backbone line
  18. 18. ブロードバンドによる情報収集が常に最適ではない T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 18 出典: 平成24年版情報通信白書
  19. 19. 緊急時のWi-Fi利用ルールの醸成 β 各種通信手段の役割の明確化 ◦ ITメディアとnon-ITメディア ◦ オールドメディアとニューメディア ◦ 放送メディアと通信メディア ◦ 対被災者と対救援者・NGO、対行政 携帯キャリアとの役割分担 ◦ 接続安定性は抜群 ◦ キャリア携帯の利用者にとっては利用開始の ハードルがほぼなし。 ◦ 利用経験のないサービスを緊急時に利用するこ とは期待できない。 ◦ パケ死が最大の懸念 ◦ 事業者の公共心に依存することの可否 ◦ 公的支援候補の一つ? T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 19 利用ルールの確立 ◦ First responder対応 ◦ 政府・自治体スタッフ ◦ 警察・消防・自衛隊 ◦ NGO、ボランティア ◦ 避難所管理・物資配給関連の業務連絡 ◦ 被災者・避難所への情報提供 避難所における利用ルール ◦ 電源の確保:携帯通信機器に対する優先順位? ◦ セキュリティ面の課題 ◦ 覗き見、暗号化 ◦ 利用マナー ◦ 夜間のマナーモード
  20. 20. 災害対応ICTにとっての「2016年熊本地震」 公衆無線LANの整備が進み、0000JAPANの準備が整って初めての大規模災害 ◦ 全国で400箇所超の公衆無線LANの存在 2011年とは比較にならないICT環境の下での大規模災害 ◦ スマホの普及:29.3%(2011年)→64.1%(2014年) ◦ Twitter利用者:670万人(2011年3月)→3500万人(2015年12月) ◦ LINE利用者:サービス開始が2011年6月→6800万人+(2016年1月) T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 20 • 各キャリアなどからの情報が出てくるのは恐らくこれから。 • 効率的で効果的な災害対応インフラの整備を、「次の大震災」に間に 合うように進めるためには、アカデミズムを巻き込んだ検証作業を加 速し、data-drivenな政策議論の準備を行う必要あり。 出典:http://www.huffingtonpost.jp/2016/02/18/twitter-japan_n_9260630.html, http://linecorp.com/ads/pdf/89F3A5E6-D543-11E5-AF0A-B27B5BCB9FFE
  21. 21. 災害時における公衆無線LANの役割 熊本地震での経験 九州大学 実積寿也 jitsuzumi@econ.kyushu-u.ac.jp T. JITSUZUMI@平成28年度第三回自治体Wi-Fi普及サブワーキング(APPLIC, Oct. 18, 2016) 21

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