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チームラボ スマホアプリチームの面白い仕事の作り方
- 2. 自己紹介
坂下 渉 (さかした わたる)
➔2003〜2004年 SIerに新卒として某社に入社 Javaエンジニアとして勤務
➔2004年5月 チームラボへ入社
➔〜2005年 Webサーバサイド開発を中心に担当
➔〜2008年 レコメンドチームに参加 ASPサービス立ち上げなどいろいろ
➔〜2011年 サーチエンジンチームに参加 導入カスタマイズなどを担当
Editor's Notes
- 2004年に中途でチームラボへ参加してから10年以上働いています。
チームラボへ入社してからはWEBのしごとを中心に
レコメンドエンジンの開発したり
サーチエンジンの開発をしてきました。
2011年からはAndroidアプリの開発を始め、
勉強会を始めたり新しくアプリを作る案件などを探して
チームの立ち上げを行いました。
-
今まで作ってきたものですが、
スマホアプリの他にも展示案件やアート作品の開発なども時々担当しています。
- 従業員約400人
プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、絵師、数学者、建築家、ウェブデザイナー、グラフィックデザイナー、編集者など、
デジタル社会の様々な分野のスペシャリストから構成されている
ウルトラテクノロジスト集団
95%がものを作る集団
- チームラボのしごとは大きく分けて3つあります。
クライアントワークを中心とした、Solution
未来の遊園地やチームラボカメラなどのProduct
最近取り上げていただく機会も増えてきたArtなど
デジタルで入り込める分野に幅広く挑戦しています。
私の作ってきたものもそうなのですが、スマホチームではすべての分野に関わる仕事をしています
- エンジニアチームでは得意としてる技術を元にたくさんのチームが有ります。
スマホチームもそのなかの一つです。
案件のアサインの調整の都合などは有りますが、
チームラボにおけるチームはそれ以外のことをやらないというわけではなく
自分の持ってる技術を軸に仕事をするというくらいの位置づけで、
つまり、タグみたいなものです。
私自身も展示の仕事をしたり、アート作品の開発をしたりすることがあります。
- スマホアプリチームは
エンジニアチームの1つで、30人くらいのチームです。
スマホを軸にしたテクノロジーによる問題解決をするチームです。
iOS、Androidで半分づつくらいの人数比です。
最近ではSwiftやKotolinをつかって開発をしたりしていたりします。
他にもUnity,Cocos2dxなどのゲームエンジンを使ったり
Cordova などを利用したHybridアプリの開発をしたりしています。
面白い仕事を作るためのチームの役割
新しい技術を追い続ける。
面白いものを作るためにエンジニア視点でサービスを考えるところにコミットしていくこと。
- 面白い仕事をどうやって作るかですが、
私はエンジニアなので、エンジニアの目線で話をしていこうと思います。
- エンジニアからみて面白いものは大きく3つあるとおもいます。
・サービス全体を見通して開発できること
・新しい技術にチャレンジできること
・面白いと思える環境を作る
・サービス全体を見通して開発できること
開発の担当というだけで全体が見えないために息苦しさを感じているエンジニアも多いと思います。
・新しい技術にチャレンジできること
私もそうですが、新しいOS、言語、フレームワーク、デバイス等なんでも新しい物が好きな人は多いと思います。
・面白いと思える環境を作る
あの人と仕事してみたい!、と思えるような人と仕事ができればそれだけで楽しく仕事ができると思います。
- どうしたら面白くなるのか?
- サービス全体を見通して開発をするこれは、気の持ちようです。やればできると思います。自分から進んでサービス全体を見ようとする意識を変えることがスタートだと思います。何のために作るかを考えて作ることができれば、もっと良い開発ができるようになります。開発という一部の工程だけでなく全工程、サービス全体を見て、ものづくりできることで達成感が得られる。
機能だけではなく、サービス全体を考える。エンジニア目線でできることを考え、行動を起こすのが最初の一歩だと思います。また、プロジェクトチームでそのサービスの目的、面白さを共有するというのも非常に大切なことだと思います。
- 新しい技術へのチャレンジ
やったもん勝ちです!
外に見えないところならなんでもありだと思います。
新しい言語、フレームワークなんかは利用者からは見えない部分であれば
エンジニア側で決めれることも多いと思います。
ただし、リスクを取らないとチャレンジすることはできません。
覚悟を決めて挑戦してみましょう!
また、興味が有ることを仲間と共有すると、
同じことを面白いと思える仲間が増えれば情報も増えるし、
自然とチャレンジできる場所は増えていくと思います。
スマホチームではフレームワークやライブラリなどなるべくテンプレを作らないようにしています。
非効率ではあるかもしれないですが、新しい物にチャレンジしたいと思った時に
積極的に採用できる機会を多くなるようにしたいと思っています。
- 面白いと思える環境を作る
・面白いを共有できる仲間を見つける
・仲間が集まる場を作る
まずは自分がやりたいことを人に伝えてみるところからはじめましょう。
興味を持ってくれれば一緒に情報交換したり勉強することもできます。
さらに人が集まれば勉強会などひらいたりすることで、
同じ面白さを共有できる仲間を見つけ安くなると思います。
仲間が集まる場所を作ることができれば、仕事も集まってくるようになると思います。
- 見出し要検討
- 「フィットするネッククッション」販促キャンペーン企画です。
“いつでもダメになれる ちょっとダメになる” というテーマで
睡眠サポートアプリの制作をしました。Webサイト、キャンペーン動画も合わせて制作しています。
キャンペーンとして成功した案件だと思います。
プロジェクトの体制は
カタリスト2名、スマホエンジニアがiOS,Androidで2名、デザイナー1名で行いました。
プロジェクト全体では1ヶ月くらいの期間ですが、
そのうちアプリの開発の期間は2週間くらいです。
このアプリは、睡眠サポートアプリなのでなるべく単純な操作で使えることを目指したアプリです。
提案を考えていたカタリストが相談に来た時にはデザインのみを持って行こうとしていたのですが、
具体的なアニメーションのイメージを伝えたかったため、プロトタイプを作ることにしました。
提案の時点で完成形に近いプロトタイプを見せることでチーム内で認識を合わせることができ、
かなり、タイトなスケジュールの案件でしたが、早い段階からコンセプトを共有し、完成形を共有することができたので、
開発フェーズで細かい動きを決める時などもスムーズにコミュニケーションを取ることができました。
ダウンロード数も順調に伸び、iOS,Androidともにヘルスケアのランキング上位に入ることができ、
キャンペーンの成功に貢献することができました。
- 前回のMUJI to Sleepのアップデートをする案件です。
ダメになるクッションの「体にフィットするソファ」のキャンペーンで、
スマホのカメラを使って心拍数を計り、時間と心拍数に合わせてリラックスできる音楽をリアルタイム生成する機能を追加しました。
プロジェクト体制はMUJI to Sleepと同じメンバー+サウンド・エンジニアで開発しました。
開発期間は 1ヶ月 と前回の2倍の期間です。(実装内容2倍以上あるきがするけどね
サウンドエンジニアが音楽家の人が作った音源からアルゴリズムを作り
Maxでプロトタイプを作成しました。
前回同様早いタイミングからコンセプトを共有していたのでとてもスムーズな開発でした。
自動で音楽を生成すること自体の面白さやカメラを使っての心拍計測など
技術的にもサービス的にも面白い内容ではあったのですが
物足りなさが有りました。
新しいのなにかやりたいという欲望が出てきました。
実はこの案件が始まる前からAndroidWear対応アプリを作りたくてウズウズしていました。
6月の発売と同時にLG G Watchを買って使い続けていましたが、
周りからは、なにそれ便利なの?くらいの反応で、どうやって仕事に繋げられるか考えていました。
2014年9月9日にアップルウォッチが発表されるとAppleWatchなんで持ってるのと聞かれる様になり
Androidってなんでいつもこういう扱いなんだろうなと。もやもやしておりました。
AppleもAppleWatchの発売が迫っていて、できればAppleWatch発売前にAndroid Wearの開発をしたいと思っていました。
そこで、AppleWatchでWatchへの注目が高まっていることをいいことに適当な理由を付けて作れないかとチャレンジしてみました。
・Apple Watchでウェアラブルデバイスへの注目が高まっているのでキャンペーンでチラ見せすれば
今までと違ったメディアからも取り上げられるのではないか?
・Apple Watchに対抗してGoogleもなにかやってくるはずなのでうまくすればピックアップで取り上げてもらえるかも。
と、もっともらしいことをいって開発機能を追加してもらいました。
結果、GoogleのAndroid Wareの広告どまんなかに掲載してもらえました。
AppleWatchも発売後すぐに対応し、メディアでも取り上げられた。
オープン直後だけでなく注目をあつめることができて
+αのアウトプットをお客様に提供することができました。
- MujiToSleepでは
・企画からカタリスト・デザイナー、エンジニアが関わることができた
・プロトタイプ開発をすることでより具体的なイメージをプロジェクトチームで共有できた
の2つができたため、サービス全体を見通して開発することができました。
あたりまえのことではあるのですが、開発から参加するのではなく企画から一緒に入ることでよりコンセプトを共有しやすくなります。
サービスの目的を共有することで、デザイン、エンジニア、カタリストのコミュニケーションもよりスムーズに、
具体的なイメージを持ちながら開発することができました。
プロトタイピングでエンジニアから積極的に企画から参加し自分の意見を出してみるのも一つの方法だと思います。
- 後半のMujiToRelaxでは
・サービスの内容、目的に合わせた提案ができたので採用してもらえた
・クライアントを説得するための武器をコミュニケーション担当者に渡す
の2つができたので新しい技術へのチャレンジができました。
見える部分に関わるところになる場合はお客様の承認をもらえないと難しいことがおおいです。
ただ新しい技術を使いたいことを叫び続けてもガジェオタキモいで終わってしまいます。
サービスの目的に合わせた提案をすることで初めて、新しい技術にチャンレンジできるようになります。
技術の調査だけではなくサービス目線で考えることが大事です。
自分が興味持っていることを仲間と共有することでチャンスが巡ってくることもたくさんあります。
普段から興味が有ることを他のメンバーと共有することが新しいことへチャレンジする近道ではないでしょうか。
続いて、面白いと思える環境を作る。ですが
面白いと面白いと思える環境を作る思える環境を作る
面白い面白いと思える環境を作ると思える環境を作る面白いと思える環境を作る面白いと思える環境を作る
- スマホチームについて話をしたいとおもいます。
面白いと思える環境としてスマホチームを作ってきました。・”面白い”を共有できる仲間を見つける・仲間が集まる場を作る
この2つのために勉強会から始めました。
最初は2人だけでしたが、めげずに毎週決まった時間に
会議室の片隅で勉強会をやっていました。
特にテーマがなくても、集まってそこで仕事をしたりしていました。
ずっと続けていると次第に仕事の相談が来るようになり、
人も徐々に増え今では30人くらいのチームになりました。
仕事もいろんな分野の仕事が来るようになりました。
30人ひとがいれば、面白いは人それぞれ違ってきます。
エンジニアの中でも好きな技術などは違います。
メンバーそれぞれの面白いが集まると更に面白いものが見つかったり
新しい分野、技術にチャレンジできるようになり、たくさんの刺激が有ります。