2020/12/27に開催された第51回シェル芸勉強会のLTで話したときの資料です

1. ワタナBase59
たいちょー

2. 皆さん︕#!/bin/bash︕(こんにちはの意)
たいちょーです
Twitter: @xztaityozx_001
GitHub: xztaityozx
ゆるふわお嬢様系難読化シェル芸⼈です

3. さて、12⽉ですね

4. 12⽉開催のシェル芸勉強会LTで話すことといえば

5. ワタナベ難読化シェル芸

6. ワタナベ難読化シェル芸 #とは
ワタナベさんの「ナベ」が多すぎることから⽣まれた「ナベ」によるエンコーデ
ィング
2018/12 ワタナベ難読化シェル芸
https://www.slideshare.net/xztaityozx/ss-126519906
https://github.com/xztaityozx/noc
2019/12 ワタナベシェル
https://www.slideshare.net/xztaityozx/ss-211896776
https://github.com/xztaityozx/nabesh

7. ナベの異体字
Q:「いうてもそんなにナベおおくないっしょｗ」
A:「そうだねｗ」
異体字セレクタで表せるナベは全部で56個です

8. noc のアルゴリズム
過去のスライドが詳しいのでそっちで説明します(P18~)
(再掲)︓ https://www.slideshare.net/xztaityozx/ss-126519906

9. noc の弱点
マルチバイト対応できてない
おや︖出来ているのでは︖
$ echo うんこ | noc
部邊邊邊邉邉邉邊邊邊邉邉邉邊邊邊邉邉邉部
実はアップデートで、マルチバイト部はBase64してからワタナベエンコードする
ように変えた
これなんかちょっと残念じゃないですか︖

10. マルチバイトをちゃんと考えたエンコードしたい…
したいですね…
したいならするしかないですね…

11. できました
wbase59
https://github.com/xztaityozx/wbase59
ワタナベとbase64/58の夢のコラボレーション

12. まずは試してみましょう
$ echo うんこ | wbase59
邊邊邊辺邊辺邊邊辺邊邊邊邉邊辺辺邉辺邊邊邊辺邊辺辺邉辺邉邊辺

13. base64のアルゴリズム
1. バイト列を6ビットずつに切り分ける。⾜りない部分は0で埋める
2. テーブルにしたがって変換する(2^6 = 64)
3. 4⽂字ずつに分ける。⾜りない分は = で埋める

14. base58
base64から数字の 1 とか⼩⽂字のエル l など、間違えやすい⽂字を排除したやつ
2のべき乗個じゃないので、ちょっとアルゴリズムが違う
超簡単な説明
1. バイト列をでかい数値としてみる
2. 58で割った余りをテーブルにしたがって⽂字に変える
3. 商が0になるまでやる

15. wbase59はどうするの︖
異体字(56個)+異体字セレクタの無いナベ(3個)で表す
2のべき乗個ではないので、base58みたいな⽅針が必要
ちょっと⼯夫も⼊れたい

16. かんたんな wbase59 あるごりずむ せつめい
1. 8ビットずつに分ける
2. 8ビットを3で割った余りをテーブルに従って無いナベに変換する(= フラグナベ )
0 => 辺
1 => 邊
2 => 邉
3. 8ビットを10進数とみてから56で割り、その余りをテーブルに従って変換( セクシ
ョンナベ )
4. 8ビットのエンコード結果として フラグナベ＋セクションナベ を出⼒する

17. ええところ
マルチバイト対応
デコード時に、フラグナベを使ってセクションナベの誤り検出ができる(パリティ
ナベ)
あかんところ
エンコード結果が⻑くなりがち
実装が駄⽬。末尾に勝⼿に改⾏を⼊れちゃう
さっき気づいて汗かいてる

18. おわり
良いワタナベエンコードが出来たと思います
これでワタナベネイティブな環境のシェル（例えばnabesh）でも⼤丈夫ですね。
是⾮お試しください