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システム思考概要(前編)

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システム思考概要(前編)

  1. 1. システム思考 概要(前篇) 2011 年 12 月 10 日 宮本 雄輔
  2. 2. 目次 <ul><li>学習する組織の中核を担うシステム思考 </li></ul><ul><li>システム思考のコア ループ図 </li></ul><ul><li>システム原型1「成長の限界」 </li></ul><ul><li>システム原型2「上手くいかない解決策」 </li></ul><ul><li>システム原型3「問題のすり替わり」 </li></ul><ul><li>システム原型4「目標のなし崩し」 </li></ul><ul><li>システム原型5「強者はさらに強くなる」 </li></ul><ul><li>システム原型6「エスカレート」 </li></ul>
  3. 3. 学習する組織の中核を担うシステム思考 <ul><li>マサチューセッツ工科大経営学教授ピーター・M・センゲ氏が” The FIFTH DISCIPLINE” (邦題『学習する組織』)にて 学習する組織 を構築する5つの原則を提唱した。 </li></ul><ul><li>学習する組織 とは、過去の組織文化や戦略の枠に思考や行動を縛られることなく、変化に対応し、自己改革していく機能を備えた組織である。すべての構成員が自律性と協調性を持ち、現在の環境に適応する強さと将来の変化に対応する柔軟性を理解し実践している。 </li></ul><ul><li>学習する組織を構成する5つの原則があり、他の4つの原則を統合するのが システム思考 である。 </li></ul><ul><li>5つの原則の概要は以下の通り </li></ul><ul><ul><li>自己マスタリー 自己の人生におけるビジョンと現状の差を明確に認識することで、継続的に自己の能力向上に取り組むこと </li></ul></ul><ul><ul><li>共有ビジョンの構築 将来の姿を構成員全員で共有すること </li></ul></ul><ul><ul><li>メンタル・モデルの克服 個々人の心に固定化されたイメージや概念を明示的に捉え、検証・改善していくこと </li></ul></ul><ul><ul><li>チーム学習 ダイアローグやディスカッションにより、共同してチームの能力を向上させていくこと </li></ul></ul><ul><ul><li>システム思考 あらゆる物事・事象を相互関係で捉えることで、一連のシステムとして理解する考え方 </li></ul></ul>学習する 組織 システム思考 自己マスタリー メンタル・モデルの克服 共有ビジョンの構築 チーム学習 志を立てる力 共創的な対話力 複雑性の理解力
  4. 4. システム思考のコア ループ図 自己強化型ループ 睡眠時間 仕事の能率 疲れ 仕事時間 逆 逆 逆 逆 疲労と能率 ループ ノルマへ の不足分 販売努力 ノルマ達成 の見通し 売上げ実績 逆 同 逆 逆 ノルマ ループ 一方向への動きを拡大する バランス型ループ 平衡状態へとシステムを方向づける 自己 強化 バラ ンス
  5. 5. システム原型1「成長の限界」 【パターン】 最初は成長をもたらす自己強化ループが回り、どんどん拡大していく。しかし制約条件による絶対的な限界があるため、成長を抑制するバランス型ループが回り始め、成長が止まったり減退したりする。 例: スポーツ・ジムの成長 <ul><li>【解決の鉄則】 </li></ul><ul><li>成長を加速するな </li></ul><ul><li>制約要因を見出し、弱めよ </li></ul>販売促進 会員総数 新規 入会者数 売上げ 同 同 同 同 自己 強化 もっと儲けよう ループ 利益 同 マシン・スタ ジオ利用者 待ち時間 不満 退会者数 バラ ンス 待つのはイヤ ループ 同 同 同 同 逆
  6. 6. システム原型2「上手くいかない解決策」 例: 渋滞の解消策 【パターン】 緊急の問題に対して対処療法をとり、一旦は問題が沈静化するように見える。しかしその対処療法により意図しない影響が時間差で発生し、結果的にはかえって問題を悪化させてしまう。 <ul><li>【解決の鉄則】 </li></ul><ul><li>急がば回れ </li></ul><ul><li>評価の時間軸を長期に持て </li></ul>道路の容量 渋滞 バラ ンス 広げてスイスイ ループ 同 同 同 逆 道路拡張 道路解消 への圧力 自己 強化 車を呼び寄せる ループ 走る車の台数 同 同
  7. 7. システム原型3「問題のすり替わり」 例: コンサルタントの活用 【パターン】 根本的な解決策ではないことを分かりつつも対処療法に走ってしまい、根本的な解決にならないばかりか、本質的な問題解決を行う能力を損なってしまう。 <ul><li>【解決の鉄則】 </li></ul><ul><li>対処療法を避け、根治策に徹せよ </li></ul><ul><li>本当の問題を直視せよ </li></ul>問題解決 の必要性 バラ ンス コンサル頼り ループ 同 逆 コンサルタント の支援 人材開発 バラ ンス 人を鍛える ループ 逆 同 外部への 依存心 自己 強化 学習機会 損失ループ 逆 同
  8. 8. システム原型4「目標のなし崩し」 例: じわじわと悪化 【パターン】 目標と現実のギャップが大きい時、ギャップを解消するために目標を下げてしまい、じわじわと事態が悪化していく 。 <ul><li>【解決の鉄則】 </li></ul><ul><li>絶対的な目標を持て </li></ul><ul><li>評価基準を外に持て </li></ul>目標未達 の度合い バラ ンス 同 逆 目標を下げる 圧力 対策 バラ ンス 逆 同 実際の結果 目標 同 同
  9. 9. システム原型5「強者はさらに強くなる」 例: 勝ち組・負け組ループ 【パターン】 現在成功している方がより多くの資源投資を受けるため、その次も結果を残す可能性が高まり、どんどんと強者と弱者の格差が拡大していく。 <ul><li>【解決の鉄則】 </li></ul><ul><li>多様性を確保する仕組みを持つ </li></ul><ul><li>機会の平等を確保する </li></ul>選手Aへ の資金 自己 強化 同 同 選手Aの 強化体制 他の選手の 強化体制 自己 強化 逆 同 他の選手 の成績 選手A の成績 同 逆 勝ち組 ループ 負け組 ループ
  10. 10. システム原型6「エスカレート」 例: ハンバーガー店価格競争 【パターン】 2つのバランス型ループが互いに牽制し合う形でひとつの方向に向かい、全体として自己強化ループとなってしまう。 <ul><li>【解決の鉄則】 </li></ul><ul><li>一点へのこだわりを捨てよ </li></ul><ul><li>大局から目的を見よ </li></ul>A社のB社に対する 相対的シェア バラ ンス 逆 同 A社にとって の脅威 B社にとって の脅威 バラ ンス 逆 同 B社の 市場シェア A社の 市場シェア 同 同 A社値下げ ループ B社値下げ ループ B社の 価格削減策 A社の価格 削減策 同 同
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